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書評 でんでんむしのかなしみ

こんにちは!

本日は私の好きな絵本、「でんでんむしのかなしみ」を紹介したいと思います。

何を隠そう(?)、私は小さいころは絵本が大好きな子供でした。
「たろのえりまき」とか、「14ひきのおつきみ」とか、懐かしすぎです。
(知ってる人いるのかな・・?笑)


「でんでんむしとのかなしみ」との出会いは、たまたま去年テレビで見た上皇后美智子さまのドキュメンタリーでした。

上皇后美智子さまが幼少の頃によく読み聞かされていた絵本であり、その後の人生観に大きな影響を与えた一冊とのことで、興味を持ちました。


内容を簡単に説明すると、こんな感じです。

・ある日、でんでんむしはふと自分の殻の中には『かなしみ』がたくさんつまっていることに気づき、もう生きていけないと嘆いた。
・そこで、何人かの友だちのでんでんむしに相談すると、みんな自分の殻の中にもかなしみがたくさんつまっていると口々に言った。
・でんでんむしは、かなしみは自分だけじゃなくてみんな持っているんだと気づき、自分のかなしみは自分で向き合っていくしかないと思い、嘆くのをやめた。



個人的に、この絵本の冒頭の一節がとても好きです。

 あるひ、そのでんでんむしは、たいへんなことにきがつきました。
「わたしはいままで、うっかりしていたけれど、わたしのせなかのからのなかには、かなしみがいっぱいつまっているではないか。」
 このかなしみは、どうしたらよいでしょう。


ふとした瞬間に自分の中からかなしみがわきでてきて、強い不安に襲われる。
そんな瞬間や気持ちの動きが、見事に表現されていると思います。


そして、でんでんむしは友達に相談して回りましたが、みんな同じようにかなしみをかかえて生きていることに気づきます。


外からは見えないけれど、みんな何らかのかなしみをかかえて生きているんだ・・

そう思うと、なんだか私も自分のかなしみと向き合う勇気が出てきました。

また、周りの人のかなしみを思いやることができれば、人にもやさしくなれるような気がしました。


興味を持った方は、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。


今日はここまでです!

それではまた(^^)/

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