2度目の転職をします

現在32歳、妻と息子の3人暮らし。5ヶ月後に息子がもう一人生まれます。

25才で大学を卒業、印刷会社に法人営業として3年間勤めました。その後、中小プラントメーカーのベンチャー事業(超ニッチ家電の開発・販売)で代理店営業として約3年半勤めました。

もともと学生のときには、漠然と「広告代理店みたいな売れる仕掛けを作る仕事をしたいなぁ」と思い、マーケティングの授業も受けていました。しかし就職活動がなかなか進まず、いつしか「内定貰えるならどこでもいいや」という精神状態に陥っていました。
そうして働き始めた1社目の印刷会社ではわけも分からず忙殺の日々を送り、気づけば仕事にやる気もやりがいも感じられなくなっていました。

そして結婚を機に、改めて学生の頃に夢見た「売れる仕掛けを作る仕事」について考えたところ、消費財メーカーで広報や販促企画をしたいという結論に至りました。
そして2社目の求人を発見し、初めての転職。

2社目では、あるニッチな家電の代理店営業、広報、販促物制作を担当しました。担当したとは言っても、もともとそのような業務が用意されていたわけではありません。メンバーが5名ほどの小さな部署で、なにせ社長はじめ全員が家庭向け商品の営業経験がないので、与えられたのは「とにかく売れるようにしろ」というミッションのみ。要は商品だけ完成しており、売るための方法論については流通を含めまったく手がつけられていなかったのです。
最低限の費用で「売れるようにする」ためには、私が営業をしながらプレスリリースを書き、メディアへの掲載交渉を行い、撮影→フォトショップ→イラストレーターでパンフレットをつくり…と、思いついたことをひたすら実行するしかありませんでした。
目まぐるしい仕事ではありましたが、PRと販売に一貫性をもたせて企画を進めることができ、うまくいったときの達成感は大きかったです。何より、代理店でのプレゼンも店頭販売も媒体のクリエイティブも、そのどれもが社内で自分しかできないということに誇りをもてました。

しかし、もともとがニッチな家電で市場の成長は正直見込めません。そればかりかもともとプロダクトアウトの傾向が強い社長であるため、ニーズとコンセプトの乖離に不安が増す一方でした。
そこで市場のニーズに沿って軌道修正するため、論理的かつ客観的かつ学術的に社長を説得する必要を感じ、改めてマーケティングの勉強を始めました。
マーケティング・ビジネス実務検定の勉強をしつつマーケティングに関連する書籍を読む日々を送り、どんどんマーケティングにのめり込みました。
そしてある時ふと思ったのです。

もっと勉強して、それを活かせる仕事がしたい。

詳細は省きますが、今の会社で社長を説得するのは至難の業です。
例えばこちらから「STPで的を絞って効率的に攻めましょう」と提案しても、「ターゲットは5000万世帯(日本の全世帯)だ」と言い張り取り付く島もありません。
社長を説得するための勉強…。そんなことで人生の貴重な時間を無駄にしたくないという危機感をおぼえ、同時にはっきりと転職を意識するようになりました。

数社の転職サービスに登録し情報を集めていると、ある衛生用品の中小メーカーが、戦略的に商品を売ることができない状況に苦慮しているということが分かりました。さっそくエージェントに同行してもらい先方の社長と面談。「御社に必要なのは、買ってもらえる商品をつくり、買ってくれる人に情報を届けること」だということを、方法の例を添えて説明しました。そして、私の実績を説明し、「マーケティングのセクションをつくり、私にやらせてください」と願い出ました。
そして数日検討いただき、有難く採用頂くことになりました。

来月(3月)に入社します。
2度目の転職は大見得を切ってのスタートですがワクワクが止まりません。

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