将来の夢、今は叶えていますか?


小学生の頃の将来の夢。

「ピアニストになりたい(クラシックの演奏家)」

中学生の頃の夢

「ピアニストになりたい+トランペッター(スタジオミュージシャン)になりたい」

高校生の頃の夢

「ピアニストになりたい」

専門学生の頃の夢

「公務員になりたい(現実路線)」

20代中盤の目標

「シンガーソングライター・キーボーディストでメジャーになる」

30代の目標

「作曲家・編曲家・キーボーディストとして第一線で活躍する」


細々思い出せばもっとあるけど、大筋の自分の夢はこういう流れで移ろってきた。

思い返せば、小学生の頃はピアニストになりたいと思ってたけど、それは大人に聞かれた時に答えるための建前のようなもので、実際にやりたいかどうかは分からなかった。

ただ、ピアノは好きだった。いや、自発的にやりたいと言って、現実とのギャップで嫌いになりそうになったけど、また好きになったのが正解。

中学生の頃は吹奏楽に打ち込んで部活漬け。楽器はトランペット。どこにでもひとりはいる目立ちたがりの部員だった。

その頃、エリック宮城氏の影響からスタジオミュージシャンに憧れました。彼のライブにも足を運んだり、翌日のセミナーにも参加したりしたっけ。

高校生になっても最初はトランペットで!と思っていたが、受験のブランクから感覚が戻らず、思うように吹けない日々が3年間続く。

先生にもついてましたが思うようにいかず、半ば逃げるように挫折した。

高校を卒業し、フラフラしている中で、将来の夢はおろか、何も先行きの見えない日々。今思えば1番の暗黒時代だった気がする。

親もそろそろ安心させないとなぁと思って、公務員になればそれが出来るかなと思い、専門学校に入学する。

ただ、ここも上手くいかない。そこまで努力することができず、友人と飲み歩いたりと逃げの道を歩く。

そうこうしてるうちに、ピアノで演奏をYouTubeにあげるようになる。

クラシックではなくポップス。歌物ではなくピアノソロ。手探りで自分でグランドピアノがある音楽スタジオを予約してレコーダーで録音してはアップして。

やがて同じように音楽をやってる仲間と出会う。彼らと一緒に音楽を始める。その頃にシンガーソングライターとしての一歩を踏み出した。20代中盤になっていた。

しばらくはサラリーマンをやりながらスタジオに入ったりライブをしたりとゆったりとした活動を続ける中で、

「将来的には音楽を仕事にしたい。もっと見たことのないステージで演奏がしたい。シンガーソングライターとしてじゃなくても、キーボーディストとしてでも、とにかく上にいきたい。」

そんな思いが沸沸と湧き上がってきていた。どうしたらいいのかは分からなかった。この頃はシンガーというよりは演奏家としてやっていきたい気持ちが大きくなっていた。

みんなで楽しいだけで演奏する日々もかけがえのないものだった。

でも、それではご飯は食べられない。そんな時に、離婚などで紆余曲折あって精神的にも参っていた頃、今まで頑なに音楽の道を反対した父が背中を押してくれた。

もう、迷いも恥じらいもなかった。

とにかく、がむしゃらにアピールしたし、下手なりに先輩たちの演奏に食らいついた。その頃は国分町のライブバーでオールディーズや洋楽ポップスを夜通し弾いていた。音楽通なお客さんたちに教えてもらったり、可愛がってもらっていたと思う。

積極的にいろんなイベントに参加したり人と繋がっていくと、メジャーアーティストのサポートなどもたくさんやっている今となっては大先輩、恩人と呼べる人に出会い、仕事を紹介してもらえることになる。

結果をきちんと出せていたかは正直分からない。それくらいがむしゃらだったから。アーティスト、事務所の方々、ほかのサポートメンバー。あの頃のオルはどう映っていたかな?きっと、温かく見守って、時には厳しく指導してくれたんだと思う。感謝の念が絶えない。

やがて、細々ながら音楽一本で生活できるようになり、演奏だけでなくアレンジや作曲も本格的にやるようになり、東京の音楽事務所の方から声をかけて頂いて上京したり。

今は、メジャー・インディー問わず演奏の仕事をしたり、編曲をやったり、作曲をやったり、アーティストをプロデュースしたり。

目まぐるしい日々で、一瞬で時間が過ぎてしまうけれど、充実してる。

見ていますか?過去の自分。

あなたが描いた夢の道を、少しだけ形は違うけど、ゆっくりだけど、叶えています。

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大まかに自分の今までの足取りを書いたけれど、夢はその時の自分の置かれている状況で良くも悪くも変化していくものだと思う。それでいいと思う。

これからもずっと、いや、より強く輝いていけるように、今日も音楽を愛していこうと思う。

そして、まだまだ見果てぬ世界、立ったことのないステージに立ちたい。

もっとミクロなエピソードは思い出したらまた書こうと思う。


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