#39 メンバーの求めているもの
おはようございます🌞
昨日の夜はミーティングで、就寝が少し遅めでしたが、無事に今朝も「早起きを選」できた小佐々です!
→人生は選択だ!
今日は一緒に働く部下(当院ではメンバーと総称しています)が求めているもの、というテーマでアウトプットしていきたいと思います。
先日の夜のミーティングでは、知り合いの先生のマネージメントに対するご相談でした。
その先生は私と同じように「継承」という形なのですが、
やはり既存のお父様の医院とは違うビジョンを持っておられる。
変化できるように様々な取り組みをされておられるのですが、
既存の長年働いているメンバーの方々に対して、なかなか響かない。
どうすればいいか。
というようなお悩みを受けました。
私自身すごく学びがあったので、ここでもアウトプットしていきたいと思います!
メンバーの願望
結局、人は「楽したい」生き物です。
安心安全な場所で、楽をして過ごしたい。
この欲求は遺伝子のレベルで備わっているという前提でマネージメントを考える必要があります。
このように人には「変わりたくない」という、現状維持のバイアスが常にかかっているので、みんな基本的には変わりたくありません。
今回の相談事例でも、20年以上お父様の医院で働かれておられるメンバーさんが、いきなり現れた息子先生に「変わるぞー!」といろんな取り組みをされていても、このバイアスがかかっている以上、なかなかマッチしません。
そのスタッフの方々にしては、そのような変化は「願望にない」からです。
一方、その息子先生は同じ人間なのに、なぜそのような変化を求めているのか?
それは「願望がある」からですね。
求める未来がはっきりしているので、それをどうしても実現させたいという気持ちがある。そうすると実現したくてたまらないので、自分の時間を削ってでもいろんな資料作りをしたり、戦略を練ったりと行動に移せるわけです。
ここで、息子先生とメンバーさんの間で生まれているギャップは、「求めているもの」の違いです。
しかし、医院も組織なので、先生一人では求めているものを成し遂げることは難しい。
組織をそのように動かそうとすると、組織とはメンバーの方々そのものなので、なかなか動かない。
そのストレスが常に先生にかかっていて、無理に人を動かそうとして余計に人間関係が悪化してしまうことになります。
強い組織とは
では、強い組織とはどのようなものでしょうか。
自分なりの答えは「全員の目的が一致していて、常に同じ方向に向かって動いている」
つまり、リーダーとなる経営者の求めることと、メンバーの求めることが一致している状態です。
団体のボートと同じように、みんなで同じ方向を向き、一人一人の役割が明確で、その技術を極限まで高め、ボート全体を目的地まで誰よりも早く到達させることを、全員が求めている。だから厳しい練習なども自分の願望に入る。
ここで、その目標を持たない人、例えば、日頃の運動がてら趣味でボートやってます、というような人にとっては、その厳しいトレーニングなんかは全く願望の中にないので、長続きしません。
それだけでなく、そのようなトレーニングを課してくる人物に対して嫌悪感を抱くようになります。
大事なことは、リーダーが目指すもの、ビジョンを明確にし、それをしっかりと伝え、且つそのビジョンがメンバーの願望に入るようにプレゼンテーションできるか。
「私達が目指す先にはこんな素晴らしい未来がある」
ということを伝えきれるかどうか、ということではないかと思っています。
人それぞれ求めるものは違います。
ですが、求めるものは出会った情報で変化します。
リーダーや経営者はいかに目指したくなるような情報を伝え、メンバーの求めるものと組織の求めるものを一致させていけるかというのが大きなポイントですね。
「徳は本なり、財は末なり」
孔子の言葉で「徳は本なり、財は末なり」というものがあります。
徳を大切にする人物のもとには人が集まり、その人のもとには、財が集まる
結果は後であって、まずは徳となる人物になること。
私達、経営者も組織全体で物心両面の豊かさを手に入れるためには利益を得ないといけない。しかし、初めからその利益を求めるのは本質的ではない。
メンバーが全員願望の中に仕事が入るようにするには、経営者のリーダーシップが必要です。
リーダーシップとは、人々を導く力。
そして、経営者の立場でのリーダーシップとは、会社の理念・ビジョンを明確にし、その魅力を伝え、全員でそれを目指していけるようにする力。だと思います。
その時に結局は
「何を言うかより、誰が言うか」
ということがこの言葉から気付かされます。
「この人の為なら一肌脱ぎたい!」
と思えるかどうか。
もうその状態になれば最強ですよね。笑
なぜなら、メンバーの願望の中に自分がいるからです。
人の願望の中に入れる人、そのような経営者になれると、本当に幸せだろうなと感じます。
私の願望はまさにそれ!
今日もメンバーの願望に、足の先っちょでも入れてもらえるような関わり方をしていきたいと思います!
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