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「整形外科」の由来と診療内容を整形外科医の三木先生が解説しました。

「整形外科」と聞くと、どのような印象を受けますか?

年齢による不調を訴える高齢者、スポーツをしている方、ケガをした子供など患者の層はバラバラで一概に整形外科といっても、整形外科医の専門分野があり診療内容も多岐にわたります。

今回、私たちオルソグループの語源にもなっている「整形外科」について三木先生が解説しました。


|オルソグループの語源

なぜ「オルソグループ」という名前が付いたかと言うと、鞆会長が整形外科医であること、整形外科は英語でオルソペディクス(orthopedics)なのでオルソグループと名付けられました。

|整形外科とは?①名称の由来と起源

整形外科(orthopedics)はギリシャ語の変形の矯正(orthos)と小児(paidion)からなる合成語で、1741年に初めて使われたそうです。

もともとは小児変形、生まれながらの先天的な変型や保存的療法(コルセット・装具・生活環境・栄養・習慣の改善)が整形外科という名前になったと言われています。

19世紀半ばに麻酔法や消毒法、外科学が発展し外科医が手術的な方法で整形外科領域の手術を行うようになり現在の整形外科の基礎が作られたということになっています。

もともとは外科の一部として、外科医が骨や筋肉の損傷を治療していたことが整形外科の起源と言われています。

外科医といえば、手塚治虫による漫画「ブラック・ジャック」
漫画を見ていると整形外科的な骨をギコギコやっているシーンがあり、整形外科の基だと感じています。

日本整形外科学会のマークは、木の枝を真っ直ぐな棒に括り付けて矯正しています。小児の変型の矯正が起源なので、整形外科の象徴として今でもマークとして使われています。

|整形外科とは?②歴史と対象領域

日本の大学に整形外科学講座が開設されたのは、1906年東京帝国大学医学部にはじめて開設されました。

対象領域としては首から下の骨、関節、軟部組織、腱、神経と多岐にわたります。対象分野としては全科の中で1番多いです。外科も範囲は広いですが整形のほうが首から下の骨など、広い範囲を看ます。

|整形外科の専門分野

整形外科の中でも専門分野が分かれています。

  • 外傷一般(骨折など)

  • 脊椎脊髄外貨

  • 関節外科

  • 手の外科

  • 足の外科

  • 骨軟部腫瘍(骨肉腫、軟部由来の肉腫など)

  • 関節リウマチ

  • スポーツ医

  • 骨代謝、骨粗しょう症

  • 先天異常

  • 小児整形

  • リハビリテーション

などがあります。整形外科領域は範囲が広く、いろんな分野に分かれています。患者さんは外傷や痛みを訴えて外来受診をされる方が多いです。

|整形外科疾患の現状

自覚症状の人口1,000人あたりの有識者率

引用:厚生労働省「2022年国民生活基礎調査の概況」

男女の1位が腰痛、男も女も腰痛で病院にかかっている方が1番多いですね。2位は肩こり、女性の3位は手足の関節が痛むは、全部整形外科領域です。病院に行こうと思った人の上位3番目までが全部整形外科領域なので外来の患者さんが自ずと多くなってきます。

高齢化に伴って慢性疾患や変形性の関節症や骨粗しょう症の対象人口は年々増加しています。

全体的に痛みのある腰痛や肩こり、手足の痛みを訴えて来院される患者さんが大半を占める状態です。

|おるそチャンネルYoutubeで動画を公開中


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