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ファストパスの価値

「時間って高いな。」といった内容でお送りしております。
こんにちは!オリタケイです。

現在、女性コワーキングスペース『ism campus』にて個展を開催しています!
12月末から計画・告知を始めて、2/3の前夜祭から始まって2/4(月)〜2/15(金)にかけての二週間開催、只今会期真っ最中です。

今回の個展『オリティズム』は、「体験型原画展」という形式です。
原画をメインに展示・販売し、その他に画集やポストカード、ステッカーやトートバッグなどのグッズも同時に販売しています。

『オリティズム』のために制作した原画枚数は、A4サイズ18枚、はがきサイズを10枚、A1のアクリル版を3枚で、開催初日までに計31枚制作しました。


めっっっっっちゃ描いてるえらい!!!!!!!!!!!
しかも全部かわいい最高!!!!!!!!!!!!!!!

と思ったのも束の間で、
はがきサイズの原画が土日祝を迎える前に完売しました。

そしてA1サイズのアクリル板も完売し、A4サイズの原画も残りわずかほどになりました。(2019.2.8 現在)笑う。
でもこんなに早く原画お迎え先が決まって本当に嬉しい限りです、
とてもとても感謝いっぱいで、
迎えてくれた皆様、心からありがとうございます...
(皆さんのお財布事情が大丈夫なのか気が気でない今日この頃です.....)

実際、はがきサイズの原画は
前夜祭から2日で10枚全てのお迎え先が決まりました。ありがたい。

「誰より早く作品を手に入れられる」ということ

さて、今回のnoteの本題です。
毎度イベントの時は何かしらの検証を兼ねて企画を考えているんですが、
今回の検証の一つに「前夜祭」がありました。

開催した前夜祭の趣旨は、以下のような内容です。

- 「トートバッグ」と「前夜祭限定ポストカード」をプレゼント
- 前夜祭限定イベントとして、大型黒板へのライブペイントを間近で観れる
- 誰より先にすべての原画・グッズの購入が可能


今回の前夜祭を申し込んでいただいた方からは、
事前にチケット代として4500円を頂戴しています。

けれど実際、
その4500円には、どんな価値があるんでしょうか。

ノベルティという「物」
ライブペイントを観れる「体験」
誰より先に購入する権利を得られる「時間」

今回の前夜祭は、この三つの軸で自分が気づいていない・もしくは見落としている価値を知るための検証でした。

そしてその中でも特に要観察していたのは、3番目にある「誰より先にすべての原画・グッズの購入が可能」という所。
理由は、率直にまったくの未知数だからです。

結果だけ言うと、運営する側にとっては
3番目にある「時間」の価値が最も高かったように感じます。
最近時間を買う感覚を掴みたくて、無駄にタクシーに乗ったり、USJにあるらしい課金制のファストパスとディズニーの無料ファストパスを比べたりしてたんですが、時間を買う感覚って体験しないと気づけないもんですね。


個展の話に戻りますが、
前夜祭に来ていただいた方の一人当たりの原画購入枚数は1枚〜3枚で、
原画の値段は1点あたり8,000円〜25,000円でした。
(もちろん参加者全員のkが購入したわけではないです。)

控えめに言っても安いとは言えない金額ですが、それでも複数枚購入される方は珍しくありません。
また、個展開催するたびに足を運んでご購入いただける熱烈な方もいらっしゃるので、皆さんのお財布が心配です。

ただ高くすればいいってもんじゃない

原画に限らずオリタケイのグッズを手にとってくれた全ての皆様、
本当にありがとうございます。

私は自分の中で「自分の作品を大切に愛してくれる方の手元へちゃんと届いて欲しい」という想いの優先度が高いです。

わたしは、世間での認知度によって原画の価格をごりっとあげたいわけじゃないし、得られる収益を吸えるだけ吸いたいとも思っていません。
老若男女問わず、大切にしていただける方に原画を迎えて欲しいと思っています。

今回イベントで、そのことを気遣ってくれた方がいらっしゃいました。
原画は他のグッズに比べ枚数に限りがあり、二度と同じ原画を制作することはほぼ不可能です。
そして私は、その希少性にこそ価値があると認識しています。

今回当事者として、その事実を踏まえ誠実に自身のコミュニティの対応をするべきだと考えました。

今回前夜祭で制作した大型黒板に、
個展に来てくれた方がメッセージを残せるスペースを作りました。

いただいたメッセージカードの中に
「頑張ってバイトでお金を貯めて、いつか絶対原画を買います...!」
というメッセージがあったのがすごく印象的でした。

学生時代の貴重な時間、貴重なお金の使い道として、
作品の購入を検討してくれて、本当に、本当にありがとうございます。

はがきサイズの原画は、学生さんでも手の届く金額にしたくて、
今回のオリティズムでは8000円でご用意しました。

きっと学生さんは土日に遊びに来てくれる方も多いでしょう。
流石に「もう何もないよ〜〜」で終わらせしまうのはあかんと思い、
土日祝に控えて新たに追加で8枚を制作しました。

きっとそれでも求めてくれた全ての人には届いていないでしょう。
毎度悔しいお気持ちが拭えないので、いつか過去描いた原画の総集編みたいなイラスト集も作れればと思います。

ずっと応援してくれているファンの方であれ、最近オリタケイを知ってくれた新しいファンの方であれ、オリタケイの作品を愛してくれる全ての方の元へチャンスが巡ってくるようにしたいという思いがあります。

都合上すぐ来れなくても、新しくオリタケイを知ってくれて
いつかのチャンスを狙って会場へ足を運んでくれる未来のお客様も大切にしたいと思っています。
今後も引き続き頑張って活動を続けていくつもりなので、
おそらく少しずつ新しいファンの方が増えることでしょう。

今まで「仕組みづくりするほどじゃないだろう」とあまり深く考えていなかったのですが、出来る限りいろんな方の手に届く仕組みづくりもちゃんと時間を割いて考えていきたいと思います。

今思いついている案でいうと、
学生さんの手に届きやすいよう「学割」をつくるとか、
原画は1人2枚までルールを設けるとか。
あとは、どうしても欲しい原画があって、それをゲットするチャンスを得るためのファストパスチケットとか。
(これは今回の前夜祭チケットの価値に近しい感じです)

今回ついうっかりツイートしちゃったせいで、
オープン時に来てくれた人で平和な争奪戦も発生させてしまったので
それは反省。次回の個展に活かしていきます。


今回のイベントで本当にたくさんの学びを得て、一緒に手伝ってくれる仲間も増えました。
今後も応援してくれるみんなにぶわっと幸せを感じてもらえるよう、
企画も絵もデザインも頑張ってゆく所存ですので、
もしよければこれからも応援よろしくお願いします。

余談

最近ちょいちょいインタビューを受けるので「顔出しNGじゃないんだね」って言われるんですが、絵面的に差し支えないのであればむしろOKくらいの感じです。
(盛って撮ってくれる人は大歓迎です。アイコンにします。)

受けたインタビューですが、
ism magazineさんでは、主に「作品」について質問していただいてます。
作品への想いや道具選び、描く理由などお答えしています。


CAREER HACKさんでは、
主に「生き方・働き方」についての質問をしていただいて、
普段の過ごし方・価値観・考え方などについてお答えしてます。


どちらの記事もオリタケイの性格がざっくばらんにわかりやすい内容・文章となっておりますので、ご興味のある方は是非。

ではでは〜〜

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