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クリエイターがコラボすることの難しさ

毎度の個展、だいたいノリで決まってます。
こんにちは、オリタケイです!

つい先日に突発で決まったんですが、

5月のゴールデンウィーク頃に
フォトグラファーのやんすさん ( @yansukim )と一緒に
合同展を開催することが決まりました!わーーーーーーい!!!


「アーティストのコラボってどういうやり方があるのか?」とか
「それぞれの個性が搗ち合わないのか」とか
まあいろいろと気になるポイントはあるんですが、

今回はせっかくなので、
どうしてやんすさんと一緒に合同展をすることになったのか?
という簡単な経緯とともに、だれかと一緒に何かを作るとき
「コラボって意外とこういうところ難しいよなあ」
みたいなことも伝えられたらなあと思ってます。

コラボ展のきっかけ

きっかけは上記の通りなんですが、経緯としては先日twitterにて
「二月に開催する個展『オリティズム』で、
noteとかtwitterとかで個展の記録のこしたいな〜〜」
とゆるふわに呟いたところからです。


前回開催した個展『オリタノヘヤ』では、
「個展の写真撮影ぜんぜんオッケー!!SNSはむしろウェルカム!!!」
という感じで、全面的に拡散してくれスタイルにしました。

そしたら意外にもたくさんの方に反響をいただけまして。

住まいが遠方で個展に来れない人や、予定があった人からは
「写真見たらめちゃくちゃ素敵でした...次は絶対行きます!!!!!!」
って言ってもらえてすごく歓喜。

反面、「来てくれた人のお得感が半減しちゃうか?」と危惧したけれど、
むしろ全然そんなことなくて、
「個展の風景も作品も撮れるだけたくさん撮ったので、
個展は終わったけれど、撮った写真から作品を振り返れるのが本当に楽しいです...」
って言ってもらえて、

「あっ個展って(準備大変だけど)最高」ってなりました。
写真撮影もSNS投稿も全面オッケ〜〜!っていうスタイルを振り返った限り、肌感としてはメリットしかないなっていう風に感じます。

「これは次の個展でもオッケーにしたい、且つもう少しクオリティを上げたい。」
と思い、

冒頭の
「二月に開催する個展『オリティズム』で、
noteとかtwitterとかで個展の記録のこしたいな〜〜」
というゆるふわな呟きに至りました。

オリタ 「あ〜個展の映像記録とかつくりたいな〜」
やんす 「やるよ!やろ!」
オリタ 「マ?」

そんなゆるふわな呟きをすかさず拾ってくれた実質:神のやんすさん。
朝にDMして急遽その日に打ち合わせすることに決まりました。笑
(その時は合同展の話は出てない)

公式からも写真が出てると安心感あるよねと思ったので
自分で撮るというのも検討はしたんですが、

いかんせん性格がガサツオブガサツで
精密機械を丁重に扱えずカメラがかわいそう。
そして繊細なメンテが耐えられず写真を撮らない。
一向に写真スキルが上がらない...

(負の連鎖)

困った〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ってなってた矢先での神☆やんすさん降臨
ありがたいことこの上なし...

早速弾丸やんす打ち合わせの巻

ということで早速やんすさんの時間をいただいて、
『オリタノヘヤ』を開催したGood morning buildingのラウンジにて打ち合わせをさせてもらいました。
(普段はあの辺で仕事してます)

「映像か写真か?」「どういうものを届けたいのか?」
必要な共通認識だけしっかりすり合わせて
最終的なアウトプットの形は完全にやんすさんのセンスにお任せです。

なぜなら映像や写真に関して素人の私がどうこういうよりも、
その分野に精通した専門家に任せた方が
数億倍に素晴らしいアウトプットになる
ということは
思考する余地すらないほど自明だからです。
やんすさんそっちは頼んだ!!!必要なとき呼んで!!!
あとはよろしく!!!!!!!!!!!!!!

念のため補足すると、これ全然適当なわけじゃなくて
やんすさんと雑談した時に、壁にかかったオリタケイの絵を見ながらすごい深く考えを巡らせてくれててなんかもうめっちゃ感動したし一切の心配がなかったからです..........


そんなこんなで打ち合わせ中だったんですが、途中でたまたま同じ空間に居合わせていたギャラリーオーナーが打ち合わせに乗り込んできまして、
「次のGood morning galellyの出展アーティストはやんすさんでお願いします〜〜!」
ということの運びにまりました。

第一弾で出展した身で流石に割り込むのは図々しいので席の端で
「え〜いいな〜やんすさんと展示とかめっちゃやりたいな〜」
って呪文のようにぼやいてたら
「じゃあ一緒に展示しましょうか!」
という話になり、
ノリで合同展を実現することが可能となりました。言ってみるもんだ。

クリエイター同士のコラボって意外と難しい

前置きがめっっっちゃ長かったんですがここからが本題です。笑
世の中には素敵なクリエイターさんがたくさんおりまして、
コラボの話って意外とよくあると思っています。

ただ個人的には、
アーティスト同士のコラボって結構難しいなあと思っていて。

過去に何回かコラボの話自体は浮上していますし
案もいくつか思いつくんですよね。

けれど、
お互いが自分の作風をどう変化させるか、
お互いをどう溶け合わせるか、
自分たちがどういう見せ方をすれば
お互いのいいところを見せられるのか、
「らしさ」を探り合って「アイデンティティ」を模索しあっていると

「お互いの作風を歪めかねない」
という懸念が同時に生まれます。

アーティストの作風とは神聖なものだと思っています。
お互いに「らしさ」があるがゆえに、自分の「らしさ」が相手の作風のいい部分を潰してしまうんじゃないかとか、

気を使い始めると無難なことしかできなくて、あっと驚くものが作れない。
GOするにも決定打にかけるといいますか、

「折衷案」が「妥協案」になりかねない。
という懸念を強く感じます。

なので今回の話を進めていくにあたって同様の懸念はありました。
自分の「らしさ」がやんすさんの「らしさ」を潰しかねないのではないか。
自分の「らしさ」を重んじるあまり、やんすさんの「らしさ」を妥協させていないだろうか。

今回の合同展がGOになったのは、
どう見せていくかについて話し合った結果
お互いの「らしさ」をうまく折衷案に落とし込めそうだという
光明が見えたから
です。
可能性さえ見えればあとはもう勢いというかノリというか。

アイデンティティに踏み込む覚悟を持て

相手を重んじて自滅したら終わり、
自分を重んじて相手を潰したら終わり。

自分の「らしさ」と相手の「らしさ」をもってシナジーを生み、
新しいクリエイティブを生み出すこと

それこそがコラボする上での真理なのかなあというように感じます。

そのためにアーティストは、
お互いの「らしさ」に踏み込み干渉する勇気と
相手のアイデンティティを歪みかねない覚悟を持つ必要があります。

という諸々を
やんすさんと話してる途中で考えたことだったんですが、
これある程度の信頼がないとめっちゃむずいなっておもう.....(迫真)

自分が踏み込むことで相手が潰れないよう細心の注意を払いつつ、
無意識のうちに自分の「らしさ」をないがしろにすることのないよう
お互いがいい影響を及ぼして最高のコラボにしていきたいですね。

二月の個展もやんすコラボも楽しみだ〜〜〜〜〜〜〜!!




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