ドラフトに於ける高卒・大卒・社会人を考える①

一般的に高卒を取ると「未来を見据えてる」社会人を取ると「小さくまとめた、伸びしろが無い」と言われるプロ野球のドラフト、それぞれに利点欠点があると思います。これを球団側と選手側に分けて考えたいと思います

高卒を入札する利点、欠点

・青田買い 
他球団に先駆けて良い人材を確保する事が出来ます。その評価は4年後同い年の選手達が大卒でドラフトにかかる時に評価がされます

2015年ドラフトで指名された高校生
1位 オコエ瑠偉 平沢大河 小笠原慎之介 高橋純平 
2位 小澤怜史 廣岡大志 
3位 高橋樹也 成田翔 與那原大剛 谷川原健太 高橋奎二
4位以下 堀内謙伍 村林一輝 綾部翔 青柳昴樹 吉田凌  佐藤世那 大瀧愛斗 藤田航生 原嵩 信樂晃史 望月惇志 平沼翔太 姫野優也 巽大介  茶谷健太 黒瀬健太 川瀬晃 日隈ジュリアス 渡邉大樹
育成 出口匠 山田大樹 網谷圭将 山本武白志 呉屋開斗 青木陸 山下篤郎 野澤佑斗 中村晨  渡辺健史 

彼らの同級生が大学に行ってドラフトにかかったのが2019年
森下暢仁(広島1位) 津留崎大成(楽天3位) 郡司裕也(中日4位)らと比較出来るようになります
果たして2015年の彼らが大卒で同じ土俵に立った場合、指名順位が上がった選手は何人いるでしょうか?
高橋奎二、望月惇志、川瀬晃といったところがかろうじて順位が上がるくらいでしょう。ただこの年は高卒選手があまり活躍できてない例がちょっと多すぎてサンプルとしては少し例外と言っておきます

彼らはプロでは一日中野球漬け、大学生よりは確実に練習しているはずです。またトレーニング施設、指導(ここは異論あるかも知れません)もアマチュアよりハイレベルな環境が提供されているのに何故?それは素材の違いであったとしか考えられません。勿論大卒でドラフトされる選手は生存者バイアスがかかっているのでそれまでに成長しなかった、つぶれた選手は除かれています

勿論高卒選手でも山本由伸(2016年オリックス4位)、鈴木誠也(2012年広島2位)のように大成する選手もいます。しかしこれまで申しましたように高卒選手が順調に成長して戦力になるのはかなり確率が低いのは見て取れます

・契約金、年俸が比較的安い
大きな要因では無く、球団運営の予算枠が限られているところだけの問題ですが、大卒・社会人を獲得するより人件費を抑制する事が出来ます

・故障回避
プロでも酷使はありますが、大学の勝ち点制、入れ替え戦などのハードスケジュールで潰れた投手はそれなりに居ます。未然にプロが囲っておくのも一つの手でしょう



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