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「暮らしの知恵」では夏の不快さには耐えられない②

屋根・天井の○○を高めると夏の暑さが楽になる

夏は30℃を超える日が何日も続きます。特に近年は気候変動の影響で30℃超の日数は年々増えています。
熱を持つ空気は上へ上へと上がっていく性質があるため、暑い日が続くと住宅の2階には湿気を多く含んだ熱気がこもってしまい、日中は快適な生活ができない状態になります。

特に屋根は直射日光を大量に受けるため、表面温度は70℃を超える高温になります。その屋根面の熱が屋根裏に伝わり、2階の天井に伝わって2階の部屋に伝わっていきます。

この容赦なく熱を与え続ける太陽光に対する一番有効な手立ては「断熱」です。屋根・天井の断熱性能を高める事で屋内側への熱の伝達が抑えられるので、夏場の室内環境は大きく改善できます。
「屋根断熱」という屋根に断熱材を入れるパターンと「天井断熱」という天井裏に断熱材を入れるパターンがありますが、どちらも断熱材が厚いほど効果を発揮します。2階建ての2階の部屋はもちろんの事、平屋建ての場合でも同じく、屋根・天井の断熱が室内温熱環境の良し悪しに大きく影響してきます。
一般によく使われるグラスウールという断熱材の種類に「高性能グラスウール」という性能の良いものがあります。その高性能グラスウールで、最低でも厚さ200mm以上、理想は300mm以上欲しいところです。しかし「室内温熱環境」を意識した設計事務所・工務店でないと、ここまでの断熱は行っていません。
これから家を建てる方・リノベーションする方は、屋根・天井も意外と熱の出入りが多い「弱点」のひとつだという事を理解しておきましょう。

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