My Profile#7 都内へ一人乗り込んだ初就職〜キャリア1:東京ビッグサイト

さて、いよいよキャリア編。就職してからのストーリーに突入します。

完全に自分のことだけを考えていたら、都内への就職なんてあり得なかった私の人生。#6に記したとおり地元に留めさせてもらえない状況が生じて、上京する人生へ。

今思えば、こうすることが必然だったというか、神様のおぼしめしとでもいうか、当時は予想だにしないその後の展開によって、今では本当にありがたい転機となっていて、私を振った彼に感謝しかない。(本当は大変だったのだけど。。)


公務員試験になかなか受からずにいた中で、新聞広告で見つけた、新たに開業する「東京ビッグサイト」という施設への募集記事。正確に言うと、団体(会社)自体は既に存在していて、新たな施設を運営するための採用だった。公務員を目指していた私にとって、東京都の外郭団体にあたる「社団法人」(当時)への就職はまたとない機会で、見事こちらを勝ち取らせていただいた。

文字通り「ビッグ」な施設で、真新しい環境の中、ワクワクしながら過ごした。

通勤は、新浦安→東京国際展示場。毎日ディズニーランドを眺めながら、そして同じく開業直後の臨海副都心線を乗り継いで、まだ何もなく殺風景だった「臨海副都心」へ通った。逆にイベントの時は人が多過ぎて(舞浜も)、こっちは仕事なのにーとよく思ったもの。


初めての職場では「総務部総務課」まさに新卒女子の花形?である庶務担当。しかしここで企業・組織としての基礎を経験させてもらった。地味な事務作業はもちろん、役員対応なども経験させていただき、団体の会長は東京都知事だったために、採用通知や各書面は東京都知事名で今でも残っていたり、当時の知事含め皇室の方々にお茶出しさせていただいたことは、本当に貴重な機会だった。

また、「国際」と名のつく団体だったため海外との関わりもあり、6年の在籍中2度の海外出張へ行かせていただいた。

入社3年目で、海外初の東京都職員おじさま2名を引率(どっちが?)してアメリカ10日間を過ごした。仕事ってこういうものかぁと思いながら全うさせていただいたが、大変な思いをしながらも、当時東京都のニューヨーク事務所が(今は無き)ワールドトレードセンターにあったために、そちらへの訪問で90階以上のところまで上らせていただいたのは貴重な経験だった。

もう1回の海外出張は、入社4年目を越えたら与えていただける「自分でつくる研修出張」。こんなことは今のご時世ではできないだろうと思うが、本当にありがたい機会で、アジアの同施設(国際展示場)5つを巡る研修をつくって現地の担当者へアポ取りからすべて行った。韓国→香港→台湾→シンガポール。

この頃は、総務課から異動して、会場の運営をサポートする部署へ。年中さまざまな展示会や国際会議が行われていたので、それぞれの主催者と会場利用について打ち合わせや当日の視察などを繰り返していくもの。24時間貸しだったので、深夜の引き渡しで残業や休日出勤も当たり前だったが、イベントに関わるというのはこの当時から本当に好きだった。テクニカルな技術スタッフの方々とも関わって楽しくチームを組んで十字させていただいた。


公共団体でありながら、国際レベルの有数な展示会など、いろんな業界の方と関われる仕事として充実していたと思う。

同僚にも恵まれ優秀な若手も多かったが、やはり仕事をしていく上で「人」との関わりは大きい。特に「上司」から刺激を受ける、というものがなかなか感じられなかったので、ジレンマがあったのは事実。ある日の面接で「尊敬できる人の元で仕事をしたいです」と直属の上司に言ってしまったことも。

しかし、もともと公務員=長く働き続けられる職場を目指していた私にとっては、なんとかここで仕事を続けてキャリアアップしていこうと思っていた。

そんな時に人生を考えさせるタイミングがやってくる。

サッカーのワールドカップを日本で開催する、という。(韓国との共催)

Jリーグが始まって以降、最も「観る」スポーツが野球からサッカーへ移っていた私にとって、日本開催というのは一生に二度とないかもしれないタイミング。なんとかして関わりたい!と思い、仕事をしていては関われないので、辞める決心をする。

それまでの終身雇用への憧れは、このことで崩れ去ることとなる。そうまでしても、「こうしちゃいられない!」と湧き上がるものがあり、それを機にサッカーに関わる仕事ができたらいいなぁと少しの希望を抱きながら、6年慣れ親しんだ巨大施設での仕事を終えることになる。

これが、私のそれからの転職波乱人生のスタートとなる。。

https://note.com/orie_plusgreen/m/md19be76524d4

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