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原点は、自家製の梅干

「梅仕事」人口は増えている?

少し前、SNSで「梅干し離れ」問題が話題になっていましたね。世の中的には、確かに消費量は落ちてるのだと思いますが、オーガニック界隈では、梅仕事のシーズンの自家製梅干しづくりの投稿は、むしろ増えているような印象があります。

ORGANIC RECIPE  サイトでは、梅仕事のシーズンになると、梅関係のレシピ記事のアクセス数が一気に増えます。「梅干しは買わずに漬ける!」という人たち、ここ数年増えてきてると、確信しています。

実は、ORGANIC RECIPE  の記念すべき第1号の記事は、「梅肉エキス」。続いての記事は「梅干しの漬け方」でした。まさに、私たちのレシピサイトの、原点は「梅仕事」なんです。

梅肉エキスのつくりかた

梅干しの漬け方・作り方

ORGANIC PRESS のサイトを作ったとき、確か2013年くらいから、特集記事のひとつとしてレシピを紹介し始めました。

もともとは一般消費者に向けてというよりも、オーガニック関係に従事する方、オーガニックスーパーの販売員さんとか、マーケティング担当の方などに役立ててほしいということで、レシピ特集をスタートしたのですが、結果的に、多くの一般の消費者の方に活用していただいているようです。

気づいたらレシピ数もどんどん増えていきました。皆様に、より便利に活用していただけるようにと、姉妹サイト「ORGANIC RECIPE」として独立させることになったのです。

佐藤家の梅干

この原点となった「梅仕事」の数々。実は、佐藤家の自家製梅干がベースとなっています。佐藤家の梅干は、しょっぱくて酸っぱい、紫蘇の色が濃いのが特徴です。

幼いころから、梅干は漬けるもの!という家でした。おやつやおつまみ用に売られていたカリカリ梅干だとか、市販の弁当にのせられた真っ赤な梅干とか、お酢の味がするものや蜂蜜などで甘くしてあるものなどは、普段食べることはありませんでしたが、たまに家以外で出会うと、違和感しかありませんでした。

今では母も80を過ぎ、家族も減り消費量が減ってしまったため、さすがに毎年漬けなくなりました。それでも1~2年おきには漬けてくれています。

佐藤家の梅干。こんな感じで、宅急便で送られてきます。

そんな我が家の梅干の味を引き継がねば!と、一緒に漬けながらレシピを教えてもらったのですが、一般の梅干より塩が多めで、とにかく使う赤紫蘇の量が多かった!都会では赤紫蘇の葉もビニールに入れて販売されていますけど、農家さんからドーンと、分けてもらってるんですね。紫蘇漬けする前、バケツ3つ分くらいの大量の紫蘇が用意されていて、これはさすがに都会では無理だなぁ、、、と。

そのため、紹介しているレシピは、何度か漬けてみて、一般の方に作りやすい量にしています。

梅干の賞味期限って

市販の梅干には、賞味期限あるんですよね。(当たり前か。。)

そもそも梅干しに賞味期限なんてないものだと思っていました。しかも佐藤家の梅干は、普通に冷暗所に置いてあるだけですが問題なし。

10年以上放置したものなど試したことはないですが、数年前に送られてきた梅干しが冷蔵庫の奥にあった!なんてのも、塩分濃度も高く、紫蘇の防腐効果もあってか、問題なく食べられます。

ちなみに、母によると紫蘇漬けに使った紫蘇は、古くなったら新しいものと入れ替えているそう。もちろん、古いものも捨てずに料理に使います。

佐藤家では梅干しの紫蘇は、紅生姜を作ったり大根や蕪など紫蘇漬けにしたり、ゆかりごはん風にしたりと、普段から活用しています。そのため1年たつと梅漬けの壺から、かなり紫蘇が減ってしまいます。だから、あんなに大量の紫蘇を使うのか・・・。

新生姜の梅酢漬け。紅生姜の作り方・梅仕事・副産物

そう、佐藤家では紅生姜も漬けるもの。市販のものは買ったことがありません。特徴はその色。梅干の紫蘇を使うので、着色料の赤ではなく、梅干と同じく濃い~色になります。ちょっと、塩分多め、梅干と同じですね。

私の母は、戦後すぐのまだ日本があまり豊かではなかった頃に、生まれ育ったひと。そんな世代に育てられた私たち世代って、古き良き日本の、昭和の食を知る最後の世代なのかも?なんて思ったりします。

そして、ちょうど昭和から令和までと、まだ携帯もないような時代からインターネットが生まれ、普及し、発展した時代、すべてを経験しているという、なかなか面白い世代なんじゃないかなと思っているんです。

今でこそ注目され見直されている、梅仕事もそうですが、自家製味噌や糠漬けなど、発酵食品とか、ものを無駄にしない暮らし方とか・・・。

そんな私たち世代が経験してきたことを、Webを通じて今の世代の方に伝えていけたらな、と思って、今があります。

だんだん、ITの進化についていけなくなってきてるけれども・・・。

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