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ところかまわずナスかじり

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2021年4月の記事一覧

― 「ところかまわずナスかじり」第227話 イラつ君 ―

 へいへーい!
 ムカつくよぉ!

 今日は一日、雨の心配はありません・・・って朝、言い切ってたじゃない?

 絶対ヘンなことなんかしないから・・・って誓ってたじゃない?

 クマのプーさんみたいなトコが好き・・・ってただのデブ専じゃない?

 お前の顔じゃねぇよ、心に惚れたんだよ!・・・って泣いてたじゃない?

 お金じゃないわ、あなた全てを愛してるの!・・・って、泣いてたじゃない?

 チャー

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― 「ところかまわずナスかじり」第226話 たったの一回 ―

 痴漢、はい、これ一回でアウトですよね?警察に直行でしょう。
 浮気、これも普通は一発でアウトですね。市役所に直行でしょう。

 ところがね!
 僕のこれ!なんでアウトですか?!

 僕はただ、『大富豪である、オマーン国スンワッピング市に住むポ=コチン氏に古事記的な生活をしてもらいたい』って言っただけですよ?
 
 生放送だからなんだっていうんですか!
 僕の何が悪かったんですか!

― 「ところかまわずナスかじり」第225話 ボディーチェック ―

 羽田空港の検査官である野田君の話である。

 ある日、野田君と同僚の女性の間の金属探知機を通った女性に対して探知機の鐘が鳴った。
 何度か繰り返したが、それでも鐘が鳴る。

 その美しい女性客もちょっとムッとしたようだったが、規則なのでしょうがない。その客の同意を得て、野田君の同僚の女性がその女性客のボディチェックをすることになった。

 同僚の女性が女性客の腰の辺りに手を回した時、固い棒状の異

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― 「ところかまわずナスかじり」第224話 金属探知機 ―

 これは僕が、空港の検査官をしている友人である、野田君から直接聞いた話である。

 その日、野田君は通常通り羽田空港で検査業務をしていたそうだ。
 何人もの旅行客が検査を受け、野田君の前を流れていく。
 と、並んでいる旅行客の中に、野田君は異彩な客を見つけた。
 まあ、いわゆる‟オネエ”である。
 年齢は50才くらいだったというから、‟オバサン”であろうか。

 この‟オバサン”が野田君の担当する

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― 「ところかまわずナスかじり」第223話 筋肉探知機 ―

 そもそも筋肉とは何か?
 筋肉とは、重力に逆らうことのできる力のことである。
 では、重力に逆らうものとは何か?
 重いもの、である。
 重いもの、とは何か?
 力士である。

 なので、

 力士は‟筋肉探知機”である。

 しかし、力士は一応、人間である。
 よって、‟機”ではなく‟人”となる。
 しかも、力士は‟弁護士”や‟行政書士”と同様、‟士”業である。

 なので、

 力士は‟筋肉

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― 「ところかまわずナスかじり」第222話 ウロコが必要な人 ―

 ウロコが必要な人というのは・・・・

 ええ~っ、ちょっと、見て、あれ、ほら、あそこ歩いてる人!
 ぷっ、マジうけるんだけど~!

 あの髪さぁ、絶対カツラじゃんっ!
 それにさ、あの足の短さ!ドラえもんかっ、てね!
 
 え?うそでしょ!きゃはははは!
 あの人のバッグ見てよ!あれ、グッチじゃない?
 ぜぇ~ったい、バッタモンだって!

 あ、ここ見た・・・
 きゃはははは!笑いすぎてお腹痛い

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― 「ところかまわずナスかじり」第221話 バイオメトリクス認証 ―

<社内報:社長の一日一家言>

 社員諸君!
 日々のご精勤、まことにありがとう!
 皆さんのおかげの我が社であります!

 ところで、本日、この紙面上にて重大な発表をいたしたいと思います。

 我が研究チームはとうとう、新バイオメトリクス認証システムを開発いたしました!世界で初のシステムであります!

 これまでのシステム、指紋や声紋、あるいは眼球の虹彩などを認証材料として利用しておりましたが、

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― 「ところかまわずナスかじり」第220話 消化器の使い方 ―

教頭「さて次の議題は、今年の運動会の競技ですね。校長、では、お願いします。」

校長「はい。今年の運動会は、皆さんご存じのように、『よく動き!よく食べる!』をテーマとして掲げております。そこで、先生方には前もって競技の種目のアイディアのご提案をお願いしておりました。こちらに皆さんのアイディアの一覧がございまして、実は私もまだ読んでおりませんので、非常に楽しみにしております。え~っと、まずは亀田先生

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― 「ところかまわずナスかじり」第219話 鮨屋にて ―

オヤジ「へい、おまち。今日、2貫目のコハダ。」

客「おい、おやじ、こっちにハマチくれ。」

オヤジ「へい。今日、またまたのハマチですね。」

客「おやじぃ!卵くれ!」

オヤジ「へい。何も鮨屋に来て食うもんでもないだろう、と思われてるあの卵ですね。」

客「おやじー、こっちに熱燗くれ。」

オヤジ「へい。この前肝臓壊して入院してたのにまた懲りもせずの、アルコールですね。」

客「おーい、おやじ。

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― 「ところかまわずナスかじり」第218話 コモドドラゴン→子供ドラゴン? ―

 あ、あなた!まさか、コモドドラゴンのことを子供のドラゴンのことだと思ってやしませんよね?
 え?思ってた?
 あはははは!
 まぁ、名前が似てますからねぇ。
 でも、あの力士は子供のドラゴンなんかではありませんよ。
 人です、人。
 あはははは!
 得意技は『下手出し投げ』ですよ!

― 「ところかまわずナスかじり」第217話 漁師はなぜ気が荒いのか ―

 皆さま、よく巷で『漁師は気が荒い』と言われてますが、これは明らかに誤解であります。
 漁師には漁師なりの方言というものがございまして、それが誤解を生んでいると思われます。
 例えば、

 「いやぁ、今日みたいに真っ青な空は気持ちいいですね!」

 これを漁師の方言で言いますと、

 「なに言ってんじゃ、おめぇ!ぶち殺されてぇのかっ!」

 となります。
 また、

 「あ、その靴、かっこいいです

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― 「ところかまわずナスかじり」第216話 あ、私、気づいちゃった ―

彼女「あのね・・・、私、見ちゃったの・・・」

彼「オゴゴォ?」

彼女「この前、学校の教科書でね、アウストラロピテクスっていう人の写真が載ってて・・・。それが、あなたそっくりなの・・・」

彼「ウゴホォウ!」

彼女「ねぇ、私、絶対怒ったりなんかしないから、正直に言って!あなた、アウストラロピテクスなんじゃないの?!」

彼「ウオッホウ!ウオッホウ!」

― 「ところかまわずナスかじり」第215話 立ち入り禁止 ―

猿「こら~っ!そこ!入るんじゃない!人ん家だぞっ!まったく!」

家族「いや~、ここからの眺め、さいこーだね。」

猿「はい、はい、そこもっ!なに勝手に写真撮っちゃったりしてんの?!訴えるよ!」

カップル「ねぇ、もう一枚。」

猿「うお~っいっ!そこっ!勝手に触らないっ!まったく、ガキは・・・」

子供「ママ、このオシャルしゃんたち、二匹でなにしてるの?腰こうやって振って・・・」

ママ「コウち

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― 「ところかまわずナスかじり」第214話 騙されたと、思った ―

 いやぁ、ホント、最初は完全に詐欺だと思いましたからね、焦りましたよぉ!
 だって、ほら、いきなり、息子が事故を起こしたから300万振り込め、でしょう?
 そんなの、信じるわけないじゃないですか?
 まったく、バカにしてる、と思って電話を切ったんですよ。
 そしたらね、その後、また電話がきてね。
 誰だと思います?
 警察!
 ね?
 事故の話、ホントだったんですよ!
 300万じゃなくて500万

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