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脱サラ起業して失敗したこと、後悔したこと10選

このページでは、脱サラ起業した人が
失敗したと感じていること、
後悔していることを取り上げています。

今、本当に脱サラして大丈夫なのか?
脱サラする前に準備しておくべきことは?

これらを把握して、今後のあなたの将来を
決める参考材料にしてください。
失敗や後悔の目を潰しておくことで、
リスクを最小限に抑えた脱サラをしましょう。

社会保険が一切無い

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あなたがサラリーマンとして働きながら
法人を設立していたのであれば問題ありません。
ですが、ほとんどの場合は脱サラしたら
個人事業主として自営業者となります。

サラリーマンは、健康保険、厚生年金など
会社の恩恵を受けながら加入できます。

一方で自営業者は、国民健康保険、国民年金と
全て自分で加入しなければなりません。

国民健康保険のデメリットは、
扶養という考え方が無く、子供や奥さんでも
一定の健康保険料が発生します。

国民年金のデメリットは、
平均支給額がものすごく低い点です。
厚生年金は会社が半額ほど負担してくれますが、
国民年金は全て自力で払っていきます。

厚生年金の平均受給額は月額16万円。
国民年金の平均受給額は月額6万円。
この違いは老後に多大な影響を及ぼします。

自分の実力を過信していた

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会社に不満があって脱サラしたものの、
独立してみて会社の存在の大きさを痛感する
人も多いようです。

これまで会社が積み上げてきた看板の価値、
つまりネームバリューがあったからこそ
取引してくれるお客さんがいることから
目を背けてはいけません。

会社に勤めているあなたの成約率と、
フリーランスとしてのあなたの成約率では
雲泥の差があります。

実際にイメージしてみるとよくわかります。

会社から派遣されて勧誘に来る保険販売員と、
個人で保険販売する人とでは、あなたは
どちらと契約しますか?

また、フランチャイズ展開されている飲食店と
会ったこともない夫婦で運営している
個人飲食店では、どちらにいきますか?

独立して一番苦労するのは、
創業時は「信用がない」ということ。

信用は一から積み上げていかないといけません。
信用がないから集客でつまづきます。
新規開拓、新規顧客をゲットするのが
非常に大変なんです。

収入が安定しない

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独立した直後は、
「信用がない」「集客につまづく」
ということで、毎月の収入が安定しません。

サラリーマンは精神的な苦痛があるかも
しれませんが、どんなにサボっていたとしても
毎月決まった収入が入ってきます。

脱サラして一番思うことは、
「サラリーマンの安定した給料はよかったな〜」
というものです。

誰もが一度は思うことです。
私自身も、人手不足解消のために
60万円分の求人費を使った時は、
「サラリーマンはいいな〜」
と一時的に心から思いました。

人を雇うことを甘くみていた

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サラリーマンとして働いている時は、
「この上司うざいわ〜」と苦痛に感じ、
解放されたいと思うものでしょう。

しかし、いざ人生をかけて独立して事業を
開始し、不眠不休で働いていたとします。
この状態を脱却したくてアルバイトを一人
雇うことにしました。

当日欠勤したり、大幅に遅刻する
アルバイト君に苛立つばかり。
注意をしたら、「それならやめます」
とありえない言動。

こんな状況でも事業を続けなければ
いけないんです。

実際に私も、
「職場のみんなにもお客さんにも迷惑かかるよ」
と遅刻を注意したら、
「それを管理するのがあんたの仕事でしょ」
と言われたことがあります。

もちろん解雇しましたが、そういった人とも
向き合っていかなきゃいけないんですね。

莫大な開業資金がかかる

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脱サラしてやることの候補として
飲食店などの店舗経営があります。

居抜き物件で開業したとしても、
相場賃料は月に20万円前後。
ほぼ全ての物件で敷金として賃料の
5ヵ月分以上を前払いします。

飲食店は開業しては潰れていくので、
大家さんも取りっぱぐれがないように
先に賃料を確保していくのです。

つまり、店舗使用料だけで軽く
100万円はかかってしまいます。
集客が見込めるリッチのいい場所となれば、
月に40万近くかかることもあります。

リフォーム代、設備投資も考慮すると、
最低でも300万円はかかります。

これだけフランチャイズ展開している
飲食店が乱立する中で、あなたはわざわざ
個人飲食店を選んで通いますか?

新規顧客、リピーターの獲得でも
個人店の経営は厳しい状況にあります。

資金がショートしてしまう

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開業資金が高額なことに加えて、
創業時は信用が0であるため、
集客でつまづき収入が安定しません。

また、創業時は銀行は相手にしてくれません。
日本政策金融公庫から借金をしたり、
自己資金で始めるしかありません。

そうなると資金がショートするのも早く、
莫大な資金が初期投資でかかる業種は、
見直す必要があるのかもしれません。

保険の解約でなんとかやりくりしても、
創業して7年経った今でも自転車操業に
陥っている人も少なくありません。

起業コンサルタントの指導でも成果が出ない

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その業界に精通しているわけでもないのに、
いきなり初心者の状態から起業して、
コンサルタントが言っていることがわからず、
成果が出せなかったという人も多くいます。

あなたが今働いている会社で、
大学卒業したばかりの新卒くんが、
コンサルタントから指導を受けたことで、
大きな成果が出せると思いますか?

今の会社でやっている業務は、
業界をずらしてしまうと全くのど素人です。

サラリーマンから飲食店開業をする人も
多いですが、趣味の料理とお客さんに提供する
料理とでは全くの別物です。

一度、転職をして基礎業務を徹底的に
叩き込んでからの方がいいでしょう。

サラリーマン→脱サラ→飲食店 ではなく、

サラリーマン→飲食店へ転職
全ての料理をマスターする→飲食店オープン

少なくともこのプロセスを踏まないと、
失敗確率が格段に高まってしまいます。


会社組織を全て担うという感覚がなかった

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ほとんどの会社では、すでに組織が仕組み化
されていて、サラリーマンは一部分を担う
だけでOKです。

個人事業主となって自営業者となると、
図のような会社組織は全て自分一人で
担うことになります。

これら組織を縮小したものが個人事業主
ということです。

例えば、会社で営業部署にいた人であれば、
集客、事務、採用、会計、人材育成など、
総合的に全ての業務をする必要があります。

自分一人で全てやるのは至難の技なので、
外部委託して運営することになりますが、
そこでも委託料はかかってしまいます。

プレッシャーが重くのしかかる

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サラリーマンは、大きなミスをしても
上には上司がいたり、社長がいたりと
全責任を負うわけではありません。

脱サラして起業をすると文字通り
全責任を負うことになります。

私が支店長から独立開業して痛感したことは、

・全ての判断に決断を迫られる
・気にしてなかった税金も襲いかかる
・高い求人広告費と人手不足の解消を
 天秤にかけて頭を悩ませる
・全責任を負っているので、休日でも
 気持ちが休まらない
・文句や愚痴を言っている暇はなく、
 どう解決するか行動を迫られる

会社員と全責任を負うことはこうも違うのか!
と痛感することばかりだった思いがあります。

それだけ全般的な業務が迫ってくるのに、
初心者起業で基礎業務を覚えることから
始めて、自分の店舗をオープンすることは、
かなり無謀だとイメージできると思います。

サラリーマンがどんだけ楽か気づく

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人の下につくのが嫌で、叱咤される現実から
脱出したくて飲食店をオープンする人も
多いようです。

始めのうちは元会社の同僚、友達、知人など
通ってくれるのでいいですが、
チェーン店がライバルとなってしまうので、
次第に太刀打ちできなくなってきます。

不景気で客足も減ってきますし、
材料費も高騰し、開店時間を長くしよう
とすると人件費がかさばってしまう。

まさに八方塞がりとはこのこと。
飲食店は3年で7割の店が閉店するという
データもあります。

集客、サービスの質、リピーター獲得、
食材の仕入れなど、個人が経営の勉強なしに
運営するのはかなり厳しい世界であるようです。

まとめ

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根拠のない自信を持つことは重要ですが、
無謀なのとは話が違います。

ホリエモンは元々プログラミングが得意で、
アルバイト経験もしながら得意分野で
起業しています。

ネットビジネスで有名な与沢翼さんも
起業初期はバイクの転売からアパレルの
販売へと切り替えて、物販からスタート
しています。

あなたの今の仕事の延長上でフリーランス
として活動してみたり、
脱サラしてやりたいことがある場合は、
一旦その業界へ転職して基礎を身につけて
から独立するなどステップが必要です。

リスクを最小限に抑えてから起業し、
それからは根拠のない自信を持って
全力で取り組んでいきましょう。

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