バイトしくじり王が教える!!バイトの生き方 選び方 第2話(高級居酒屋) 地獄の入り口編

おはようございます!!!!

前回に引き続き、僕のバイトに関する経験を並べて、教訓めいたことを言っていくシリーズです。

あ、わざわざ前回を読まなくても大丈夫ですよ(あまり一貫性がないので)。



2つめのバイト、高級居酒屋

契約期間であった年度末まで塾講バイトを勤めきったにしむぅ。大体8〜9ヶ月ぐらい働いたように記憶しております。
(注:塾バイトは特定の生徒を担当して、継続的に指導してあげる必要がある。辞めるなら年度単位で辞めてもらわないと引き継ぎが大変なのだ。そのため年度単位の契約を交わすことが多いゾ。)

この後にしむぅはバイトを3年間転々とするハメになるので、4回生の夏頃まではこの8〜9ヶ月がアルバイト最長記録になります。

よく就職できたな。

冗長になるのを避けるためにワザワザ記事にはしませんでしたが、塾はヤバいなここと思ったことが多々ありました。

そんな中で契約期間を満了して逃げなかった僕をまずは褒めてください。

おめでとう………!
おめでとう…………!
コングラッチュレーション!
コングラッチュレーション!
パチ… パチ… パチ…

いや、「契約期間」という単語に怯えて、「逃げること」から逃げていただけかもしれません。

やっぱり褒めないでください。


さて、塾講バイトを辞めた後、2回生になった僕は「もう二度と働きたくねぇ!!!!」という強い意志を持って、しばしのプータロー生活を満喫しました。

しかし、これは本当に恐ろしいことなのですが、働かないとお金が入ってきません。
3ヶ月ほどで貯金を大体使い果たしてしまい、働かざるを得なくなってしまいました。

そこで選んだのが高級居酒屋です。

ちなみにこのバイトは1日で辞めます。

それでは、これからにしむぅが、高級居酒屋を選んだ理由を含めて色々と説明してくださいます。どうも、どういたしまして。



実家暮らし大学生の「勤務地問題」

当時、僕はバイトの勤務地で悩んでいました。大学が結構遠かったので、どこで働くかって悩みどころだったんですよね。

自宅から時間をかけて大学に行くタイプの学生にとって、「家の近く」「大学の近く」、どちらに拠点を置くかというのは非常に難しい問題でした。有識者でも見解が分かれるでしょう。
受験問題で出たら受サロで「悪問」だの何だのと袋叩きでしょうな。

大学の近くだと授業終わりに行けるけど帰りは遅くなるし、休みの日は行くのがダルい……。

家の近くだと行くのはかなり楽だけど、大学がある日は確実にシフト入れない………。

といった葛藤がありました。(ちなみに前回の塾講師バイトは大学寄りでした)

そこでにしむぅはあることに気づきます。

「大学と家の中間で働いたらめっちゃ良いのでは?!」
と。


結果から言えばこれは大失敗です。
通学時間が1時間半あったとして、その中間地点で働こうと思うと、
家からも大学からも45分かかる最悪の状況が生まれてしまいます。

家から行くのもダルい、学校から行くのもダルい。休みの日に朝から入ると起きるのが大変。帰りも遅くなる。シフトも入りづらい。
と、見事に双方のデメリットだけが集まってきちゃいました。
こんだけ集まると野球……は無理にしても、審判付きでテニスのダブルス試合ができますな。

考えてみましたが、学校で生活していると、「折衷案」は良いものなのだ、という先入観が刷り込まれていくのかもしれません。

学校行事やサークル活動、グループワークなど…色々な組織の議論において、「折衷案」はどちらの気持ちもなだめる、おなかにやさしい案という気がしてきますよね。

大学からも遠くなく……家からも遠くなく………。と考えると、とても理想的な気がしてきませんか?!

しかし、 コレは折衷案じゃなくて中途半端だったわけです。

「折衷案」を選んだつもりが「中途半端」な結果になるというのは、当時の僕の折衷案神話では考えられませんでした。



人はなぜ過ちを繰り返すのか

そんなこともツユしらず、愚かなにしむぅは「中間地点」でのバイト探しを始めました。愚かですねぇ。

で、バイトを探すってなると、ある程度基準が必要ですよね。さて、彼はどんな基準でバイトを探しているのでしょうか。
少し脳内を覗いてみましょう。


あああっっっ!!!!!

何も学んでいない!!!!!!

当時のにしむぅは前の記事で登場した
教訓1:給料の高さに踊らされない
なんて学習していなかったのです!!!

まだ給料の高いバイトを諦めていませんでした。さすが往生際の悪さだけは自信がある男。


中間地点にある給料の高いバイトを探していて、まず目についたのは某巨大複合商業施設

数十階ぐらいあって、最初の十数階がデパートやら飲食店やらになっているという、大都市にありがちなタイプの巨大ビルです。

僕はその「巨大複合商業施設(以下クソデカビル)」の公式Webサイト内にある求人情報コーナーをジックリと吟味しました。

給料、勤務日数、職種、職場環境、店の写真、店が出している説明文…………。
クソデカビル内のあらゆる求人情報をじっくりと読み、考えました。

ちなみにこの「吟味」だけで3週間ぐらいかかってしまいます。


1日で辞めるのにね。

ハハハ…。

………。

…………。



求人情報で見るべき情報

………まぁそれほどに、バイトを吟味して選ぶという行いはナンセンスってことですよ。

だいたい求人情報に書いてある内容ってみんな似たり寄ったりなんですよね。「アットホームな職場です!!」とか「歳関係なく楽しくワイワイやってます!!」とか………。
色々ほざいとりますが、

アットホームかどうか、楽しくワイワイかどうかはこっちが決めることです。

勘違いしないでいただきたい。

そういうワケで(どんなワケだ)、「楽しい」とか「安心」とかいう主観的な情報はあまり重視しない方が良いと思います。

あなたにとって楽しいかどうかは、結局あなたが入ってみないと分からないのです。

合わなかったら早めに辞めて次のバイトをすぐ探す!というバイトリセマラのスキルが必要になってくるかもしれません。

そんな中で、求人情報から拾える確実な情報は「週何日、何時間からOKなのか」「自分の入りたい時にお店が開いているか」の二つだけです。そこだけは確実にチェックしておきましょう。

あとは運です。

僕は未経験者歓迎!と書いてあるバイトですべからくボコボコにされてきたので、「未経験者歓迎」は、「未経験者だからと言って面接で弾いたりはしないけど、入ってからのことは知らないよ。」ぐらいの認識でいた方が良いと思われます。

ウォオオオオ!!!!未経験者だ!!!!未経験者が来たぞ!!!!!手厚くもてなせ!!!!!!!!荷物をお持ちして差し上げろ!!!!!!最高のまかないをお出ししろ!!!!!!!
みたいな歓迎ではありません。つまらん。


…さて、3週間の吟味の末、僕は一つの答えにたどり着きました。
勤務時間、時給、お店の雰囲気。ここは間違いない!!!!!と選んだのが、件の高級居酒屋だったというわけです。

時給はなんと、当時の最低賃金の+100円!!これはなかなかスゴいことですよ。

しかし、この時給の高さがのちのちアダとなります。



違和感

面接当日、僕はバッチリとスーツに身を包みました。
可哀想な僕は塾講バイトの後遺症で面接はスーツで行くものだと思い込んでいたのですね。

僕は練りに練った志望動機を頭の中に、そして履歴書をカバンの中に詰め、高級ビルディング高級自動ドアをくぐり、高級エスカレーターを1階1階登っていきました。(でかいビルはエレベーターが全然帰ってこないからエスカレーターの方が速いのだ)

まるで登山のように、1階1階上がるごとに空気が薄れていくような感覚がしました。それほどまでに緊張しておりました。

デカいビルの「飲食店がある階」は、そのビルの上の方で働く社員が接待をするのにも使われます。

そのため、階全体が高級感ただよう黒を基調としたレイアウトで、照明はにじむようにぼんやりと薄暗かったです。要するにセクスィーってことですな。

その「圧倒的高級感」に僕の心臓が早鐘を打ちました。どれぐらい早鐘かというと、チルボド(代表的なメロディックデスメタルバンド)ぐらいです。
こんな高級なところでやっていけるのか?!という不安で全身がピリピリしました。この階を設計した人からすれば設計者冥利に尽きる反応ですね。

あまりに緊張して、店舗の前を何回も行ったり来たりしたのを覚えています。

店舗に入ると、まだ開店前なのか客はおらず、パッと見50歳ぐらいの男性の店長と、数名の中年女性が掃除をしているだけでした。いよいよ面接が始まります。


「とりあえず、履歴書を見せてもらっていいかな?」
「は、はい!!!!こここここここちらです!!!!」
「(履歴書を受け取る)ありがとう、ふむふむふむ……。あ、飲食は未経験なのね。」
(志望動機来るか?!)
「うちは2週間ごとにシフト出すんだけど、とりあえず来週から2週間の予定を聞いていいかな?」
(あれ…?)わ、わかりました!!!!」

(ひととおりスケジュールを確認する)

「はい。じゃあ、最初は○月○日の○時に来てね。ズボンは制服があるから、上だけは今着てるようなカッターシャツで。
あとは…業務連絡用に差し支えなければLINEだけ教えてもらおうかな。
ところで何でスーツなの?
「あ、かしこまりました!!!あ、スーツですか。あ、はは…いえ、別に……。なんか、大学で必要………で…。はは……。
「それじゃ、よろしく。」

………。

受かった………のか………???

塾講師バイトでシッカリとした選考を経験した僕は、肩透かしを食ってしまいました。

志望動機とか別に聞かれませんでしたね。空いてる日と、飲食店経験の有無だけ聞かれたました。

そう、アルバイト経験が乏しい諸君に伝えたいことのうち一つなのですが、
アルバイトくんの動機なんかどうでも良いのです。
向こうからすれば。

動機がどうこうよりも、ちょっとしたレクチャーですぐ戦力になってくれるかどうかが大切なのです。だから経験の是非でふるいにかけるお店が多いんですね。

学生アルバイトの動機って、特殊な例を除けば突き詰めると小遣い稼ぎですしね。
どこにでもあるようなお店で「この飲食店の経営理念に感動して〜」とか「お客様の笑顔を見たくて〜」とか言いだされると「こいつ大丈夫か??」ってなるかもしれません。

「お客様の笑顔が見たい」はバイトを通して育まれる感情であって、働く前から「お客様の笑顔、見てェ〜〜〜」とはならないんじゃないでしょうか。

つまり、塾講バイトみたいに丁寧に学力テストを行って、ガッツリ志望動機を書かせるパターンはマイノリティーなのです。

「なんでウチにしたの?」とは聞かれますが、これはきっとただの雑談か、コミュ力・雰囲気を試しているか、のいずれかなのでしょう。肝心なのは内容ではないのです。
(とか言うとりますけど、バイトで採用を担当している皆さん、実際どうですか?)

僕は前述の通りバイトを転々としていきますが、ガッツリ志望動機を訊かれたのは塾講師ドラッグストアだけでしたね。

もちろん、僕が今すぐにでも採用しないとマズいぐらい人が足りてないとこばっかり選んでいたという可能性もあります。


さて、取り敢えずは受かったという喜びに浸り、どんなバイトか期待と不安に胸を膨らませていた僕でしたが、店長のLINEを見てある違和感を覚えます。

LINEの名前が
「(三日月の絵文字)ジョニィ(三日月の絵文字)」
で、アイコンがジョニー・デップだったのです。

え、ジョニー・デップのなりきり垢????

僕はLINEのアカウントがジョニー・デップのなりきり垢みたいな飲食店店長という存在に強烈な不安を覚えました。

店を背負っている中年男性がLINEの名前もアイコンも「偽」のことあるのか?!と、
自分が何かに騙されているような気がしたのです。

そういうコトをしそうなお茶目で賑やかな、「ジョニー・デップらしい人」だったらまぁ分かりますよ。
めっちゃ静かで暗い感じでしたからね。そのギャップも怖かったです。

思えばこれが崩壊の前兆だったのかもしれません。



続く

今回は働き始めてからの内容がメチャクチャ長くなってしまったので、後編?へと続かせていただきます!

焦らすようですみませんね。デュフフ……

それでは。

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