学習塾を閉校しました。【閉校の手順】

フランチャイズ加盟で学習塾を開設してましたが、残念ながら閉校しました。
コロナ禍で授業ができないなどの理由で、学習塾の業績が悪化している企業が多いです。事業譲渡の情報にも「学習塾」の売手を探している案件が増えています。売却して事業を引き継いでもらえることが生徒さんにとっては一番いいことかもしれませんが、どういった方法があるかがわからず、夜逃げ同然で手放さざるを得ないオーナーさんもいます。

実は、数年前勤めていた学習塾を閉校しました。

私の場合は、フランチャイズに加盟していましたので運営していた教室を下記のように3パターンで手放しました。
①一部の教室は、本部に運営を引き取ってもらいました。
②一部の教室は、他の加盟企業に引き継いでいただきました。
③残る教室は、残念ながら閉校しました。

買い手がつく場合

業績が悪化している場合でも、経営改善できる教室の場合は買い手がつきます。
①既存の教室の業績が好調で、受け入れる教室のマイナスをカバーできる場合。(近隣で生徒さんが移籍できたり評判形成できると尚よいです)
②加盟金、ロイヤルティの減額、脱退して別ブランドで経営できる場合
③既存事業の人員を投入できる場合(人件費の圧縮)
(コロナ禍においては)
④オンライン講座の導入、感染防止などの投資をすれば挽回できる場合

買い手の探し方

①本部に相談
②他の加盟企業に相談
③M&Aサイトに登録
④事業改善コンサルタントに相談

①、②はフランチャイズに加盟して出店している場合です。そして、③の場合、本部に確認してどこまでの情報を登録するかがポイントになります。
新しい加盟希望者の審査を本部がするために、買収の条件明示が必要になります。
④は、士業の方や取引金融機関の方で詳しい方がいればアドバイスしてくれる可能性もあります。

買い手が見つからない場合

支出を抑えることをが重要です。(いきなり明日から生徒さんの数が倍になるということはありません。)まずは、物件の大家さんに相談して賃料を下げてもらえないか、支払い期間を猶予してもらえないか相談をしましょう。
同時に、金融機関などから借入をしている場合、返済のリスケをお願いしましょう。どちらにも正直に現状を伝えることが大切です。未収金の回収も行いましょう。

人件費の支払いを最優先してください。

資金繰りがどうにもうまくいかない場合は、
①借り換え
②給付金、助成金の活用
を検討します。

教室単体では、売上と費用のバランスでしか改善は見込めません。
売上の増加が見込めず、費用も最低限で抑えている場合は、閉校を選択せざるを得ないかもしれません。

閉校の手順

①従業員への告知(フランチャイズの場合は本部に相談)
②生徒さん、保護者への告知
いつが閉校日、前払いでいただいている授業料分をどうするか
③物件大家さんへの退去連絡
④什器備品の引き取り、業者への連絡
細々した業務がたくさんありますが、ひとつひとつ片づけていくしかありません。私も愛着ある教室の閉校が一番つらい時間になりました。

個人事業主、法人として設立している場合清算の範囲が広い場合は、弁護士に相談すると色々教えてくれます。少しでも手元にお金が残るように考えてくれます。無料相談などでしっかり話ができるように状況の整理が必要です。

次のスタートの準備をしたいと思いますので、相談できる場合は利用されることをおすすめします。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?