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new moon poem 06

月に一回、新月の日に更新する「詩と写真の連載」です。
(かなり遅れてしまいましたが、、)
今回のテーマは「生活」。
あたりまえが変わりゆく時代に、かわらないものを抱きしめる。

生活はそこに在る

君が愛というならば

残り物のおかずも
誰もいない部屋も
抱きしめて眠ろう

君が愛だというならば

冷めたコーヒーも
うだるように暑い夏も
シーツに張り付く汗も
やさしく撫でて膝に乗せよう

君が愛というならば

そのすべてを愛したい
あなたの見るものは
わたしの見たもの
あなたが知るものは
わたしが知ったもの

目に見えるものは夢
目に見えないものは恐ろしい
そんなこと誰が決めたの

わたしが生きること、
つまり、愛に目覚めること
愛とうたた寝すること
愛に怒ること
それらすべて
不要不急な愛はない

100パーセントの果汁でできた
ジュースのように
なまぬるく
たしかなのどごしで
愛はそこに在るのだ

わたしが、そう決めたのだ。

***

こんばんは。こばやしです。
ぎりぎりになっちゃったけど、6月に公開できて嬉しいです。
今月は再休職となり、家で落ち込んだり、
将来のことを考えて不安にかられたりして、
うわあああ!ってなる月でした。
梅雨のじめっとした午後に飲むスイカジュースがおいしくて、
「おいしい」とひとりごとを言っても
揶揄されるひとがいなくて、ほっとしたり、さみしかったり。
しあわせだ!と胸を張って言える人生では決してないけれど、
まわりのひとびとやささやかな日々に感謝しよう。
そんなかんじです。(どんな感じ?!)

それでは、また来月お会いしましょう。
おやすみなさい。



サポートの意味があまりわかっていませんが、もしサポートしていただいたら、詩集をだすためにつかったり、写真のフィルム代にとんでゆきます。