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ペルソナ4ザ・ゴールデンを遊んだ感想(あまりネタバレなし)を久しぶりに読み直したら、かなり面白かったので改めて公開する

ひょんな事からペルソナ4ザ・ゴールデンというゲームを買って遊んでみました。結論から言うと「無茶苦茶面白かった。生涯ベスト級のRPG」という感じでした。。

「面白いRPG無いかな」と探している人には、かなりオススメです。ちなみに当該タイトルはペルソナシリーズの4作品目ですが、1-3は未プレイでも全く問題なく楽しめると思います。ちなみにオイラも1-3は未プレイでした。


以下に、なるべくネタバレしない程度に感想を書きますが、何を書いてもネタバレには繋がるとは思ってますので、未プレイの方は寛容の心を持ってお読みいただけると嬉しいですし、私の文章など読む前にこのゲームをプレイしてみるのを強くオススメします!

ゲーム購入の経緯と雑感

まず、このゲームを買った経緯ですが、体調不良が長引いている→生活に刺激が少ないのが原因では→ゲーム機でも買うか→VITAがニッチでエッジが効いてて良さそう→VITAといえばペルソナ4が超絶評判良い→本体と一緒に買ってみるか→120時間ドはまりした!という笑っちゃう展開でした。

ゲームに、はまりすぎて別な意味で体調不良になったのはここだけの秘密です。

ともあれ個人的に「最近面白いゲームが無いなぁ」とか思っていたけど、「単に面白いゲームをやっていなかっただけ」という結論になったので、ある意味嬉しかったですね。

まぁ、もちろん人によっては合う合わないがあると思うし、誰が遊んでも絶対に面白い!とは思わないけど、オイラは久しぶりにゲームに没頭することが出来ました。まぁ、止め時が見つからない素敵なゲームでした。

ゲームの概要

家庭の事情で都会から田舎に引っ越してきた主人公が、おじさんの家に居候しつつ高校2年生の学生生活を丸1年間過ごす、と言う設定で、学生生活シミュレーションにダンジョンRPGをくっつけた感じのゲームですね。

古くからのゲーマー向けに書くと、ときメモと女神転生のハイブリッドみたいなゲームといえばわかりやすいかも。(余計に分かりにくいかもw)

学生生活シミュレーションは学校、商店街等で時間が経過する事(友達と一緒に過ごす、勉強する、アルバイト等)を行うと時間が経過し、人間関係が深まったり、自分の能力値(知識、根気、等)が上がっていきます。自分の能力が上がると、より効率良く自分の能力を上げる事ができたり、お金を稼ぐ事が出来たり、人間関係を深めやすくなる等の特典があります。

自分の能力値はいわゆるRPGの能力値(HP等)からは独立しており、あくまで人間力を高めるものになっているのがポイントです。日常生活を楽しみつつ、定期的な学校イベント(試験、学園祭等)をこなして、とある理由でダンジョンにも潜るという構成となっています。

また、ダンジョン攻略には期限が設定されており、ある特定日までにクリアしないとゲームオーバー、という構成でゲーム展開にメリハリが付いています。

このゲームの肝は、自分の能力を高めつつ様々な人間関係を深めることで、ダンジョンの進行が楽になる、という点ですね。具体的どのように楽になるか、は割とネタバレになるので書けませんが、学生生活とダンジョンRPGがうまく融合しているのが面白いです。うまい仕組みを考えたもんだなぁ、と感心しきりです。

ストーリーは謎の連続殺人事件が起きた街で、主人公達が真犯人を追うという群像劇。個人的には、真犯人が早いタイミングで分かってしまったので、本格推理という意味では食い足りない面はあったけど、まぁ、そんな事は気にならないくらい周りのストーリー(群像劇)が良く出来ていますね。

登場人物達は様々な悩みや問題を抱えており、主人公が各人の悩みを解消する事で人々の間の絆が深まっていくのですが、悩みの種類が多岐にわたっており、どの悩みも共感できる内容となっており、短いセリフの中に人々の悩みがうまく表現されていて見事でした。

ダンジョンパートについて

ダンジョンパートは真女神転生3等のシステムと同じで、敵の弱点を攻撃するとターンが1回増える形式。このため、「ずーっと自分のターン!」みたいな感じで戦うことも出来、非常に爽快感がありますね。難易度はノーマルで遊んだけど、適度に骨太の難易度で最後まで緊張感を持って楽しめました。

ゲームを通じての全滅は1回くらいだったので、個人的には良いバランスでした。あと、戦闘に勝てないときは丹念にレベルアップをすることで対処可能だし、低レベルでも工夫で乗り越えられる難易度なのは好感触です。あとRPGの終盤って割とバランス調整が難しいと思うんだけど、最後までバランスが破綻せず良く出来ていた、という印象もあります。

またダンジョン自体は自動生成の3Dダンジョン+固定ダンジョンの構成で、割と何度潜っても飽きない構成なのも良いですね。エンカウントもシンボルエンカウント(敵が見える設定)で敵を避けると戦闘を回避可能なため、ランダムエンカウントのようなストレスを感じず好印象。

あと味方AIも非常に優秀で、一度、敵の弱点が分かれば次からは的確に弱点を狙ってくれて良い感じです。まぁ、使えないスキルをセットしているとそればかり使ったり、たまに馬鹿な行動もするけど、それはそれでキャラの個性として受け入れられる、ご愛敬のレベルですね。

あと、女神転生シリーズおなじみの悪魔(ペルソナ)を味方に出来るんだけど、ペルソナ自体のレベルアップや能力アップが非常に容易なため、「自分だけの最強のペルソナ」が作りやすいシステムになっている。このため、末永く一つのペルソナを使い続ける事も可能です。

あと、ペルソナを手に入れるのも過去の女神転生シリーズの様な会話等は不要で、戦闘後に割とあっさりと入手可能です。ペルソナを合成するとより強いペルソナを作成可能(単純に強くなる事に加えてスキルの継承が可能)なんだけど、合成したときのスキル継承もやりやすく、昔の女神転生シリーズを考えると格段に遊びやすくなっています。

それに適当に合成しても割と強いペルソナが作れるし、強いペルソナを作ったら個別にセーブ可能でいつでも呼び出し可能だし、ペルソナ素材自体がダンジョンで簡単に手に入るので、合成が失敗したとしてもやり直しは容易。ここまで快適なシステムで遊んじゃうと、もう昔のシリーズは遊べないなぁ、とか思ったりしました。

全体的な感想と音楽

最初は「高校生活なんて面白く無いんじゃ無いの?」とか斜に構えて遊び始めたんだけど、オイラ自身が転校生だった経験もあるので、主人公がどうやって周りに馴染んでいくかの過程が非常に共感しつつ楽しめました。

あと、オイラは進学校出身で、ほとんど勉強中心の高校3年間だったけど、架空ながらも勉強以外の生活も過ごす事ができて、予想以上に学生生活パートが楽しめました。

そういえば、個人的に部活で吹奏楽部の経験があるし、学園祭でカフェ的な出し物もやったので、物語とシンクロして懐かしく思い出しました。あと、高校2年生という設定が絶妙かも知れません。1年だと皆が高校生活に馴染んでないので転校生の異物感が出にくいし、3年生だと受験・就職が入ってしまうのでゆっくりとした高校生活が過ごせないと思うので。

また、このゲームで特筆すべきは音楽が素晴らしいことですね。戦闘BGMからフィールドBGMまで、ボーカルが入った音楽が一部採用されており、どれもゲームに非常に溶け込んでいて良い出来です。

最初聞いたときは「え?ボーカル入りをBGMにするの?」とかびっくりしたけど、慣れるとどの曲も非常にゲームに馴染んで良い感じです。それと、絶対にプレイヤーの耳に残るジングル2種(某スーパーと某通販)が、とてもとても良い出来で、気がつくと口ずさんでいるから困ります。コマーシャルソングとしても、ほんと良く出来ています。

システム面でも、場面移動に各種ショートカットが仕込んであって快適だし、セーブポイントも多数用意されてるし、セーブ時間も一瞬なので文句なし。

ダンジョン内でのセーブが出来ないのが困りものだけど、ダンジョンの出入りは容易で同一階への復帰も簡単なので大きな問題は無いですね。あと、VITAのレジューム機能が優秀なので、特にセーブしなくても困らないという面も良いですね。

という感じで、学生生活は面白いし、ダンジョンもストレスが無くて快適のため、ゲームとしての吸引力がかなり強いし、止め時が見つからないという非常に良いバランス。買って損なし、遊んで悔い無し。女神転生シリーズが好きな人には諸手を挙げてお勧めします。

個人的に気になった点

敢えて重箱の隅をつつくなら、「ペルソナってどういうもの?」という説明無しでペルソナを使わなくてはいけなくなるため、ちょっと面を喰らいますが、これはシリーズものなので仕方が無い面もありますよね。

また、戦闘アニメーションが若干冗長な事であり、キャンセルや短縮が出来ない点が気になる事や、ストーリー上、12月当初にある選択を迫られるけど、選択を間違えるとあっという間にバッドエンドになり、そもそもバッドエンドを回避できるかどうか、のヒントが少ない事も気になりました。

あとは、人間関係的に、いったん縁を深めた人を長時間放置しても縁がそのままな事に違和感を感じる点(まぁ、イベント以外で会っているかも知れないけど、普通は数ヶ月会わないとある程度疎遠になるよね)、や縁を深めると異性間で恋愛関係を築けるんだけど、何股かけても殆どリスクが無い点。

まぁ、この辺りのシステムは、あまり複雑な仕組みにすると別のゲームになってしまう気もするので、これくらい単純な方がこのゲームのバランスとしては良いのかも知れないですけれども。

その他、本当に細かい話としては、吹奏楽(というか楽器)は、実体験として1日練習しないと技量として3日くらい遅れる感覚があるのですが、ストーリー上、長期休んだ人がいきなり復帰した展開があって、ものすごく違和感を感じました。ここはストーリー上、もう少しうまい展開や演出が出来たのでは無いかなぁ、とも思います。まぁ、大した話じゃ無いですが。

ともあれ、どの点もゲームの本質的な瑕疵では無いです。何にせよ完璧なゲームなど存在しないですよね、世の中には。

総括

という感じで、まぁ、ほぼネタバレ無しの感想をここまで書いちゃ位には面白いゲームでしたし、びっくりするくらいに楽しめました。最近、加齢の影響か集中力が無くなって久しいですけど、ほんと何年かぶりくらいにRPGに熱中できました。攻略本も買って読んだけど、ほんと緻密に作ってあるゲームだなぁと再認識出来ました。

それと、1周目をクリアしてから「ペルソナロス」になった気がしたので、すぐに2周目を遊んじゃおうかな、とか考えたくらいに面白いです。というか、軽い気持ちで2周目を難易度最低にしてストーリー中心に遊んでみようと始めてみたら、あっという間に2周目もクリアしてしまいました。

こういう素敵なゲームに出会えるって本当に幸せだな、とそんなことを思いました。開発者の皆様に心から感謝ですね。

余談

ペルソナ4についてはアニメ版もありますので、そちらから入るのもありですね。アニメ版は追加で別エンドの放映話もあるので、そちらもお見逃しなく。通常エンドと別エンドの違いを楽しむのも楽しいと思います。

この後、ペルソナ5も遊びましたが相当に面白かったですね。4で上げたハードルを軽々と越えてくる出来で、2周クリアしてプラチナトロフィゲットまで夢中に遊びました。こちらもオススメですね。

なお、その勢いでペルソナ5Rは購入したものの、絶賛ペンディング中です。流石に同じ話を3回はつらいです(苦笑)

あと、ペルソナ4ザ・ゴールデンは、最近、Steam版(PC版)も発売になって話題になりましたよね。今から遊ぶのならば、Vita版ではなくて、PC版を遊んでみると良いかも知れません。値段も1,980円と、このゲームの内容・価値を考えると、ものすごく安いと思うので。


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