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日本のIT業界はコロナ禍でどこに向かうのか?

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コロナ禍ですね。2020年8月からこんにちは。

もう市場はメチャクチャですよ。2019年に経産省と一緒にDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を流行させ、当時内部留保が潤沢にあったたくさんの企業が興味を持ったことにより、IT業界、特にSIerは相当儲かりました。

とりあえずDXって言っとけば仕事が取れる時代が去年でした。これまでのビジネス方法をデジタルによって効率よくするのではなく、ビジネスの方法自体をデジタル化する、という論法です。

日本の企業って、仕事のやり方、ビジネスプロセスにすごくプライドがあるんですよね。そこにカイゼン、カイゼン、ということでPDCAをまわしていくのが日本流経営でした。海外と比べて転職が少なく、一社で長く働くのが普通なので、ビジネスプロセスが人生そのものなんですね。

で、SIerがこういったユーザー企業に潜り込んでIT使いましょうとなったとき、これまでは、

「じゃあ、うちのビジネスプロセスを見せるので、これをどうすれば便利になるか、提案してくれないかね?」

と御用聞きのSIer営業が聴く。それを自社に持ち帰り技術者ともにょもにょして、金額込みでユーザー企業に提案する、という流れを長年やってました。

でも、これ、ユーザー企業側はさっぱりビジネスプロセスを変えません。だってプライドですから。カイゼンにカイゼンを重ねて作り上げたビジネスプロセスを、何で外部の会社に触られなあかんねん。

ただ、このやり方、世界から見てものすごく古くさいものになっちゃったんですね。なぜかというと、このビジネスプロセスってデジタル技術が発達する前の時代から発達してきたものですから、デジタルが中心になってないからです。アナログな仕事をコンピューターに置き換えることは全然デジタル化とは言いません。そもそもデジタルでできることを前提にして、ビジネスプロセスをはじめから考え直す必要があるのです。

デジタルの発達はここ10年くらいの話ですから、歴史の長い大企業を中心とした日本ではかなりデジタル化が遅れてしまい、おかげで海外企業に対して大きく出遅れてしまった、

「だから、DXだよね」

と言う話です。だから、今までのSIerの仕事とは種類が違うんです。ビジネスプロセスに踏み込んで、そこからデジタルで作り直すという仕事です。

ユーザー企業のビジネスプロセスと、SIerの技術を組み合わせて「共創(共に創る)」するという考え方です。

2019年の経営者は、なるほど~、そりゃ必要だな、ということでたくさんの共創プロジェクトが立ち上がり、SIerは大忙しだったということになります。共創用の部屋も必要となり、大手SIerは、スタバのカフェのようなこじゃれた内装のプロジェクトルームをバンバン作ったという現象もありました。

ユーザー企業の会議室にSIerが常駐し詰め詰めしてもいいんですが、いいアイデアって、もっとリラックスして和やかな中で出ますよね、ってことでみんな張り切ってたんです。ユーザー企業も、SIerもね。

2019年までは、ね。

ここからは2020年になってからの話です。

私がSIer出身なので、SIer目線で書いています。


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