司令というか使命というか

今日は丸一日在宅勤務をする最後の日だった。
残り少しは、一日勤務と半日勤務の日があるのみ。

結論から言って反省しかない１日。朝起きられないわ、昼寝もしちゃうわ、仕事は自分で決めた分まで終わらないわ。頭ではこうしようああしようっていろいろ考えても全然だめだった。こうなるだろうって実は心のどこかでわかっていた。”ちゃんとしなきゃって思わなきゃ”みたいな気持ちがあって、”思うだけでどうせ無理でしょ”って思ってる気持ちも同時にあることに気がついてたから。

思い切って休むって決めたほうがちゃんと休めるんだろうけど、なんせ勤務時間なんだからちゃんとしなきゃの方が正解なのであって、おおっぴらにサボろう！って思う自分はやっぱり駄目なんだろうってどっかで思っているから思い切れもしない。でも振り返ってみればなんとなく過ぎた１日。

在宅勤務を続ける日々が終わって、来週からはまた目まぐるしく過ぎていくんだろうと思う。こんな贅沢な悩みもしばらくはなくなるわけで、今となってはもうどっちでもいいことなんだ。仕事が通常に戻れば、私の仕事はいかに休む時間を確保するかのほうがやっぱり大変。自分で自分の生活をコントロールしようとがんばらないと、ついつい仕事に飲み込まれそうになる。

大好きなやりがいのある仕事だから別に苦ではないんだけど、やっぱり人間らしい生活をすることは大事だってこの２ヶ月で実感した。人間らしい生活って言っても、食べること、寝ること、自分の生活を整えることとか、今まで当たり前のようにはできていなかったことで、それをちゃんとするようになったというだけだけど。その大切さに人生の途中で気付かされたことには、何かしらの意味があるんじゃないかって思ってる。

ウイルス感染のこの事態に直接関わり、苦しんだり命を落としたり、その看護に携わったりした方々が多くいるのはわかっている。けれど私のように、自分のすごく近くにはそれに苦しんだ人がいなくて、仕事の形態が変わったって生活にはそこまで危機感はなくて、頭じゃわかってるけど結局のところその脅威を体感していない人たちって多くいると思う。

そんな人たちには、この２ヶ月は人生の夏休みのような、急に誰かにもらったような時間に感じた人も絶対いると思っている。そんな人たちに与えられたのは、仕事や、家族と過ごす時間や１人で過ごす時間と、それぞれ向き合いなさいという、そんな司令というか使命というか、意味があることだったんだと思うんだよな。

今日１日振り返るとだめだめだった自分だけど、この２ヶ月を振り返ってみれば、せっかくもらったこの時間に気がついたことがあった。それを、これからの人生に活かせたら。