人生初の音楽感動体験〜小曽根真さんとの出会い①〜
忘れられないライブがある。
それは、小曽根真さんのジャズライブだ。
当時、私は中学生。
習っていた音楽教室の階段を上がったところにブルーノートのポスターが貼ってあり、階段を上がるたびに気になっていた。
マンスリーカレンダーにその日出演するミュージシャンの写真が並んでいる。
薄暗い煙草のけむりが漂う中、人生の経験を積んだ大人だけが、ジャズを嗜む場所。
勝手にそんな景色を想像していた。
だから、ジャズは大人が聴くもの。
私にはまだ早いと思っていた。
当時私はディズニー音楽やJ-POPを中心に弾いていて、そろそろ違うジャンルも弾いてみたいと興味を持っていた。
そこで、レッスンを受けている先生にオススメのミュージシャンを聞いてみた。
そこでオススメされたのが小曽根真さんだった。
当時小曽根さんはトリオでのCDを出されたばかりで、ブルーノートにもトリオで出演されるとのことだった。
その日のレッスンの帰りにさっそくチケットカウンターに行ってみる。
チケットはある。でも高い...。
学生の私には到底出せる金額ではなく、残念ながら断念する。
普通ならこれで聴く機会もないまま時が流れるところだが、その時は違った。
偶然に偶然が重なって、そのライブのチケットが手に入ったのである。
②に続く
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