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キッズケアラボ

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医療ケアが必要な子どもたち(医ケアキッズ)の活動・発信拠点。彼ら彼女らが活動すると、大人も地域も変化していく。ソーシャルイノベーターなキッズたちの活動を紹介します!
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2020年1月の記事一覧

医療的ケア児、地域の小学校に行く。

2016年4月1日に書いた文章です。福井県で初めて地域の小学校に入った医療的ケア児。今度の春に彼女は5年生になります。一緒に人生を歩む仲間、としての地域の医療の存在、佇み方。いつでも振り返りたくなる、道標です。 8ヶ月前、出会ったキッズがいます。今日から小学生になる子です。 それまで別のクリニックから訪問診療を受けていましたが、病気を診るだけでなく「小学校入学に向けた相談にのってほしい」「将来、どんな職業に就けるか一緒に考えてくれる主治医が欲しい」という理由で、オレンジは

ポジティヴヘルス…“健康”は、自ら湧き上がるもの!

在宅医療で出会う患者は、役割をたくさん持っている。 病院に入院していると“患者”という役割に徹する必要がある。患者として目を覚まし、患者としてごはんを食べ、患者として治療を受け、患者として眠る。家族が来たときだって、なんとなく、患者と見舞客、という雰囲気になってしまうものだ。 自宅にいるときは、たまに“患者”の役割を演じることもあるけど、父、じいちゃん、元町内会長、飲み仲間、猫好き。いっぱいある役割のほんのひとつにすぎない。 だから、その人のいろんな面に気づくことができる。

重症な子こそ、地域へ

重症な子こそ、地域へ  ー光真坊浩史(ケアラボ立ち上げの時のアドバイザー) ******* 誰にでも生活に困る状態になるコトがあります、やってきます。朝は頭痛がして調子出ない、雪かきしんどい、旅行先で道に迷った、高校が遠くてさらに早起きしないといけなくなった、足腰痛むようになった、目がかすむ、近所の人とうまくやれない、一人暮らしになっちゃって心細い、避難場所が寒くて寝られない…などなど。 『ぼけたら施設入らなあかん』『家事ができんようになったら家にいる意味ない』…なんてい