見出し画像

これぞアメリカ?「コカコーラとジャポニスム」

ディズニーランドで軽食といえばなんでしょうか。

ターキー、チュロス、チキンと様々ですが、【公式】リフレッシュメントコーナー|東京ディズニーランド|東京ディズニーリゾートのホットドッグも隠れた人気者ですよね。

しかし、今日はホットドッグのお話ではなく、東京ディズニーランドのリフレッシュメントコーナー公式スポンサーである「コカコーラ」のお話をしたいと思います。

これぞアメリカ!?

画像1

アメリカを象徴するものの一つとして必ず挙げられるのが「コカコーラ」です。

今や世界のどこであろうとコカコーラを目にしますし、一度も口にしたことがないという人を見つけるほうが難しいというほど、我々の生活に溶け込んでいます。


コカコーラとジャポニスム

そんな中、リフレッシュメントコーナーにてこんなポスターを発見しました。

画像2

一見するとただのヴィンテージポスターのように見えますが、女性が差している和傘には日本髪を結った着物の女性が描かれています!

浮世絵などの版画の影響でしょうか?さらに、江戸時代の日本で好んでモチーフにされた菊の花も描かれています。

https://www.coca-colacompany.com/media-center/famous-artists-who-have-worked-with-coca-cola

これらのウェブサイトによれば、コカコーラのポスターに描かれているモチーフは、当時のアメリカの流行や世相を反映したものでした。

このポスターの女性と男性の服装から推測するに、このポスターは1920〜1930年代のものであることがわかります。

1862年のロンドン万博以来、19〜20世紀にかけて欧州各地では「ジャポニスム」の嵐が吹き荒れました。

よって、このポスターが描かれた当時の欧州人からは極東の島国「日本」はエキゾチック(異国的)で神秘的な場所として関心が高かったことがわかります。

なぜ、リフレッシュメントコーナーにジャポニスムなのか

画像3

リフレッシュメントコーナーではアメリカの食文化の代表格である「ホットドッグ」と「コカコーラ」を扱っています。

1983年に東京ディズニーランドがオープンした当時の日本では、世界第1位の経済大国であるアメリカは憧れの国でした。

ディズニーランドという空間は、まさにアメリカそのもの、アメリカをまるごと味わうことのできる場所だったのです。

そこに、「ジャポニスム」の要素を含むポスターを逆輸入的に置くことで、日本という地理的・文化的要素を演出したのだと考えられます。

「リフレッシュメントコーナー」に存在するヴィンテージポスター

画像4

女性がCoca-Colaと書かれた「うちわ」を持っていることにご注目下さい。

画像5

このような屏風式パーテーションはジャポニスムの影響の代表格です。

おしまい

今回は、パークで見つけた「ジャポニスム」についてご紹介いたしました。

このように文化的痕跡を辿ってみるもの面白いですね。

では、またの機会にお会いいたしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?