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答えは自分の中に。

初めまして。武田賀寿美と申します。

不動産調査からキャリアをスタートさせ、広告業界でデータアナリティクスに従事し、気がつくと15年以上に渡りデータを通して人々や世の中の動きを見つめてきました。マーケティングの力で、世界が幸せになることを夢見る1人です。

3月からリモートワークを始めまして、はやくも数か月が過ぎようとしています。勤め先の会社は、緊急事態宣言解除後も在宅での仕事が標準となりました。2月以前は想像もしていなかった新しい日常が始まったわけです。

当初はパソコン越しでのコミュニケーションに戸惑いましたが、不思議と慣れるものです。自宅と会社を往復する移動時間が他の事に使えますし、打合せはオンラインで事足りますし、打合せが終われば部屋の中に会社の人はいないので、自分の仕事に集中できます。「意外と仕事ができる」、そんな実感をすぐ持ちました。

しかし、5月くらいから体に異変が出るようになりました。

もともと持病として持っていた、アトピー性の皮膚炎が悪化してきました。
体調を崩すことは滅多にないのですが、心身に何か負担がかかると決まって皮膚炎をおこします。
何かが引き金となって症状が悪化するんです。

心あたりがあるとしたら、スティックコーヒーを1日3杯飲んでいたことでしょうか。
家にこもりがちで、血流が悪くなったんでしょうか。
在宅という仕事環境の変化そのものでしょうか。
そもそも、そういう年回りなんでしょうか、、、。

いくつも原因が考えられるし、1つではなく複数かもしれません。皮膚科の先生も、要因までは深堀りしません。深堀りしてもあまり意味がないからです。在宅勤務は避けられませんでしたし、引き金になる要素はいくつも潜んでいます。外的環境に起因するストレスは予防できるものではないでしょう。

では、どうすればよいのか。

最近になってやっと思えてきたのは、皮膚炎もまた自分だということです。
症状が現れた要因を考え、心あたりを突きとめ症状を二度と起こさないようにする、ということではなく、皮膚炎も自分の一部として抱え、症状が悪化したら「そのような心身」であることを受け止める、ということです。その上でより心豊かに生活を送るためにどう最善を尽くせばよいか、と考えるようになりました。

在宅という変化も、皮膚炎という反応も受け入れる。
受け入れた上で、よりワクワクした心豊かな生活を目指していく。

長年関わってきた分析に対しても、最近は見方が変わってきました。

私がこれまで行ってきた分析は、答えがデータの中にあることを前提に、一番「それらしきもの」は何かを導き出してきました。しかしその手法は、その時は解決できたとしても、また新たな何かが引き金を引くことはあります。引き金によって変化が起こったら、また「それらしきもの」を探る必要が出てきます。そうしてどんどん穴を掘り進める方法は、テクノロジーが一段と進化した今では、人の手よりもテクノロジーを活用した方が素早く見つけられるようになっています。

問題解決のためにデータ分析することは、今でも重要。特に課題に合わせて分析を設計したり、データを準備する工程や可視化は、人の手ならではです。私もそこに分析という仕事の醍醐味を感じます。

しかし、それだけに活用するのは勿体ない、とも思います。
「状態」を事実として受け止めた上で、あるべき理想の姿を想い描き、その理想に向かうにはどのような道筋を作ればよいのか。
その理想に向かうまでの、「道筋」をつくる際の方法にも活用できるのではないか。
仮説やアイデアを客観的に裏付けたり共感を得たりする手段として、データ自体、もっと磨きようはあるのではないか?
答えは、まだ出ていません。

マーケティングの力で世界が幸せになるため、私ができることを探すために、これから少しずつ筆を執りたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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