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サラリーマン家庭の子が、私立医学部に入るということ

うちは父が会社員、母が専業主婦。
昭和の一億総中流ってこんな感じだったのかなと思うような、Theサラリーマン家庭です。

一方で、私立医学部は、学費が最低でも6年間で2000万円かかるので、当たり前のように富裕層しか通えません。

庶民のわたしが私立に通えているのは、高校生の時にちょうど祖父がなくなり、遺産が舞い込んできたからです。(ありがとうおじいちゃん)

高校の先生には、国公立のほうが経済状況や価値観が合う子が多くていいと思うよ、と言われました。しかし国公立に入る学力はなく、結局安め(といっても1年間でサラリーマンの平均年収くらいはかかる)私立医学部に入学しました。



入学前、どんなお金持ちがいるのか、仲良くなれるのか、ちょっと不安だったのですが、、、

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意外や意外、お金に関してはしっかりした人が多くてびっくりしました。

そりゃ、医者の子やらお金持ちの子が多いんですよ。
でも日々の生活に関しては予算のずれはなくて、快適に過ごしています。

ちゃんとアルバイトしてるし、学食で値段気にしてるし、飲み会も大衆居酒屋に行くし。意外と堅実。

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サラリーマン家庭の子もまあまあいます。サラリーマンっていってもピンキリなんだろうけど。うちの学年には農家の子も2人います。
奨学金をもらってたり、地域枠(「卒後9年間、医師不足に悩むうちの県で働いてくれるなら学費援助してあげる」っていう制度です)を使ったりしている苦学生も。

なので、同じような境遇の子もあまり気にせず私立医学部に入って大丈夫だと思います。仲良くやれます。

(あくまでうちの大学ならば、なんですけどね。たとえば女子医の友達はランチで鉄板焼きに行ったり、ホテルの最上階のバーに行ったりと、わたしにはついてける自信ないです。楽しそうとも思えない。どうしようもない価値観のズレを感じます。)


ただ日々のキャンパスライフが円滑に回っても、家族や旅行なんかの話となると、格差を突き付けられます。

端的に言うと、めちゃくちゃうらやましくなる。
特に、不労所得。

親が開業医だったり、資産管理、不動産管理のためなどに、会社を持ってる人が多くて、そういう家庭の子は、会社の役員に就いてるんですよね。すると不労所得がたんまり自分の口座に入ってくるらしい。
知らなかった世界です。

いいなー、欲しいなー不労所得。好きな言葉は不労所得。


あとは長期休暇の海外旅行となると、またもや差が浮き彫りになります。

同級生は海外旅行は当たり前って感じなので、そんなものかと思ってこの5年間、海外旅行にちょいちょい行ってたら、

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6回目を画策し始めたあたりで、母にかなり怒られました。
「周りの子に流されて、うちが庶民なのを忘れてる」って。
たしかにー。

それ以来、気軽に海外に飛んでエンジョイしてる同級生がうらやましくてしかたないです。卒業して医者になったら時間がなくて行けないのが分かっているから、なおさら悔しいです。

実家が太いっていいなー。
経験値の幅が変わってくるじゃんそんなん。


って、羨ましくなっちゃう自分もちょっと嫌なんですよ。
仕事熱心な父のことだって、貧困家庭から大学院まで行った母のことだって、尊敬してるし大切に思ってるはずなのに、友達の家庭と比べてみちゃうとまあそりゃ劣ってみえるわけで。比べるものではないはずだけど。


と、ここまで、今日たまたま資産家の同級生にお金持ちマウントをとられたのでむしゃくしゃして書きました。

マウントとられたのも嫌だったけど、確かにお金持ちなので実際うらやましかったのも悔しくてさらにむしゃくしゃしたので長文になりました。

失礼いたしました。


結局、身分相応に自分と似たタイプの人がいる場所に身を置くのが一番過ごしやすいとは思います。

でも意外とサラリーマン家庭でも私立に行って大丈夫だった、とだけは(n=1ですが)お伝えしておきたいと思います。


受験される方は勉強頑張ってね。


最近本格的に冷え込んできたので、こたつでぬくぬくするなどご自愛ください。


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