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不思議さに驚嘆する感性を取り戻そう!

こんにちは。絵本ライフスタイリストのうたむらあかねです。
すっかりご無沙汰してしまったこのnoteですが、またぼちぼち書いてゆきますので、宜しくお願いいたします。
さて、今日のイチオシはすべての人におすすめしたい一冊「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン/著 上遠恵子/訳 森本二太郎/写真 新潮社)です。

「人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことは、どのような意義があるのでしょうか。自然界を探求することは、貴重な子ども時代をすごす愉快で楽しい方法のひとつにすぎないのでしょうか。それとも、もっと深いなにかがあるのでしょうか。」の一文は、この本の終盤にある読者に向けての問いです。

地球環境汚染と破壊の実態をいち早く世界に向け告発したセンセーショナルな一冊「沈黙の春」(1962年)。この本の作者である米国の海洋生物学者、レイチェル・カーソンが、50代で癌に侵されながら最期に書き上げたのが世界の子どもたちへ向けた真っ直ぐで美しい提案でした。

「沈黙の春」は数式、化学式なども登場するちょっと難しい本ですが、今日ご紹介する「センス・オブ・ワンダー」は小学生くらいならご両親と一緒に読み進めることが出来る内容です。
何といっても言葉のチョイスが素晴らしい!過不足なく、明快かつ美しい。まるで一篇の詩のようです。50数ページのスペースに地球のワンダーがきゅっと詰まっているような感じ。

「地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。たとえ生活のなかで苦しみや心配ごとにであったとしても、かならずや、内面的な満足と、生きていることへの新たなよろこびへ通ずる小道を見つけ出すことができると信じます。地球の美しさについて深く思いめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力をたもちつづけることができるでしょう…」

すべての子どもはセンス・オブ・ワンダーを生まれながらにして持っているのに、大人に近づくにつれてその力は失われていくように感じます。
まずは自身の「不思議さに驚嘆する感性」を取り戻し、子どもたちの感性を大切に育みたいですよね。

きっとそれは、未来の地球を守っていくことになりますから。
では、また。


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