いまさら聞けない!葬儀でよく聞く言葉 【衷心(ちゅうしん)】
今回は、弔電(お悔やみ電報)等に使われる「衷心」(ちゅうしん)についてまとめました。
この「衷心」という言葉。お葬式のご弔電や、ビジネスにおいての謝罪の言葉または、感謝やお祝いの言葉として使用されます。
ただ、この言葉を使うのではなく、この言葉の意味や使いどころを理解されれば、急いでメールやお手紙を出されるときに間違わずスムーズに送れます。
◆2つのポイント◆
今回は衷心について、2つのポイントを解説します
1、意味・成り立ちがわかると、いっそう思いを伝えられる「衷心」について
2、わかっていると相手に失礼にならない「衷心」を使用する場面について
以上の二つです。では1からお話しします。
1. まずは意味と成り立ちについて
心の中。心のおくそこ。ほんとうの気持。また、まごころ。 (コトバンクより引用 https://kotobank.jp/word/%E8%A1%B7%E5%BF%83-567568)
と書いてある通り心からの気持ちを表しています。「衷」という漢字は「衣」と「中」とから成り、内側に着る肌着の意味を表しています。それが転じて「まごころ」「偏らない気持ち」という意味も表すようになりました。
その「衷」の文字と「心」をつなげて「心の奥底」という強い意味のある言葉になったそうです。
また、葬儀の場で使われることが多いため哀しいと誤解されることもありますが、お祝い事でも使う言葉です。
2. 使用する場面としては
『書き言葉』
衷心は話し言葉ではなく書き言葉として使います。会話の中で使うのではなく文章として、電報やメール等で使うことが正しい使い方です。
弊社のスタッフでも良く目にするご弔電の文章として
「衷心よりお悔やみ申し上げます」や「衷心より哀悼の意を表します」などです。
言葉として伝えるのであれば「心よりお悔やみ申し上げます」等の方が適しています。
『葬儀以外での場面』
衷心という言葉は、ご弔電やお詫びで用いられることが多いため、明るい言葉のイメージがわかないかもしれませんがそんなことはありません!
衷心は「お祝い」や「感謝」を表すときにも使用します。
使い方としては
「ご息女○○様のご結婚の知らせ、衷心よりお祝い申し上げます」や
「ひとえに皆さまの温かいご支援、ご声援のたまものと衷心よりお礼申し上げます」
といった形で使われます。
もちろんこの時でも、「書き言葉」として使うのが正しいです。
◆まとめ◆
以上がご弔電等で使われる「衷心」についてでした。
あまりなじみのない言葉かもしれませんが、衷心は冠婚葬祭などの大切な場面で使用します、間違って使ってしまって「相手に不快な思いをさせた」「大切な思いを伝えられなかった」と言うことが無いようにしっかり知識を付けまごころを込めた自分自身の気持ちをお伝えていただきたいと思います。
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