わかる朝

きっと今
目が覚めるのがいちばん正しいと
すぐにわかる朝と
わからない朝があり
「わかる朝」がくるまで
何度でも眠りたい
それが許されるかぎりは

あなたは起きて
食事をしている
知らない街のどこかで
7時になったら家を出ようと
時計を見ている
わたしが見たことのない服を着て
わたしが開けることのない扉を開ける
その肩に
毛布をかけてあげたい
そんな風に思う
こともある
赤いカーディガンを羽織りたい
こんな朝には

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