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にわとり、たまご、えいご。

ニワトリが先か、卵が先か。

ニワトリは卵から生まれるが、卵はニワトリから生まれる。
では、一番最初に存在したのはどちらだろうか?

という哲学的な問いである。

しかし、ここでは「お互いがお互いに影響を与えあう関係の比喩」程度に考えて話を進める。

ここで、ある作り話を読んでいただきたい。

卵を売るために、ニワトリを育てているおじさんがいる。
おじさんは、ニワトリが産んだ卵を回収しては売りさばいている。
そのニワトリは1日に1つ、卵を産む。
ニワトリが一度卵を産むと、次に卵を産むまでに時間がかかるので、おじさんはしばらく待たなければならない。
そのニワトリが産む卵はおいしいと評判で、注文が途切れることはない。
その日に産んだ卵は、その日に売れてしまうのだ。
ある日、ニワトリはいつものように卵を産み、おじさんはそれを売りさばいた。
その直後、街の大富豪から急な連絡があった。
「卵を1つ、今日中にもらえないだろうか、価格の10倍のお金を出してもいい。時間がかかるようなら結構だ、別の者から買うことにするから」
おじさんは悩んだ。
今、手元に卵は1つもない。
ニワトリは、今日はもう卵を産めない。
しかし、ここで断ればいつもの10倍の利益を諦めることになる。
さらに、大富豪からは反感を買うことになるだろう。
その時おじさんはひらめいた。
「今、ニワトリのお腹の中には卵があるのではないか」
10倍の利益に目がくらんだおじさんは、物置から大きな包丁を取り出し、ニワトリのお腹をパカっと開いてしまった。
案の定、ニワトリのお腹には真っ白な卵が1つ。
おじさんは、あわててその卵を取り出し、大富豪に渡した。
大富豪は満足そうに帰っていった。
その夜、ニワトリは死んでしまった。
翌日から、そのニワトリが卵を産むことは二度と無かった。

目先の利益に目がくらみ、長期的な利益を無視してしまうおじさん。

我々は、英語の勉強中にこんな状況になっていないだろうか。

「卵=試験、ニワトリ=英語力」に置き換えて考えてみよう。

英語力を身に付ければ、試験で良い成果を得られます。
また、試験を受けることでアウトプットの機会が設けられ、英語力も向上します。

まさに、お互いがお互いに影響を与え合う関係です。

あなたは、英語の勉強するときにあの「おじさん」になっていませんか?
点数を取るためだけの小手先のテクニックを磨いてばかりいませんか?

ニワトリも卵も、英語力も点数も、どちらも重要だと私は思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

P.S. 「首無し鶏マイク」は、首をはねられた後も18カ月間も生き続け、首のないまま最も長生きしたニワトリとして記録に認定されたそうです。

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