見出し画像

第2回知財人お絵描き選手権エントリー作品・講評発表と投票サイト

『第2回知財人お絵描き選手権』と題しまして、「ねずみのらくがき」をテーマに12月29日~1月4日に素敵な作品のエントリーを頂きました。

ではさっそく、応募下さった順にご紹介して参りたいと思います!
一番下に投票サイトを用意しましたので、清き1票をお願い致します。

🌸エントリーNo.1 だが屋さん

画像1

堂々の1番乗りは、だが屋さん!
さすが、投稿の素早さも、知財が大好きだというお気持ちも、ビシビシ伝わってくる勢いを感じますね!
前回の「だが屋」さんの作品をご存じの方は、更に味わいを楽しめる作品です。

さて今回の作品。筆運びに勢いが表れ、ポップさと、「らくがき」というテーマそのままの、絶妙なユルさで表現されたユーモラスたっぷりな作品です。

造形は「2頭身」で、耳のサイズは顔の1/4程度と、比較的「大きい」とまでは言えない比率に納め、わかりやすく、お顔に注目が行くように計算されたデザインです。そのお顔には、なにやらテープが貼ってある!
「copyright proteceted!!=著作権で保護されている!!」
セリフや背景に文字を入れるのではなく、一番注目される「顔」に、まるで犯罪者の目隠しの様な危険な香りを漂わせ、不安定な斜めラインにて文字を配置する、という高度な合わせテクニックにより、見る者に作品の奥にあるテーマを投げかけるものとなっています。

知財の一つである著作物の保護、著作権をテーマとされている本作品ですが、苦労して創作した著作物を適切に保護することは、文化の担い手を保護し、更なる豊かな文化を育む上で、非常に大切なことです。
しかし一方で、あまりに著作権の保護が長期に渡ると、次の文化の担い手の活動範囲を狭めはしないか、という問題が生まれます。
平成30(2018)年12月30日に、著作物等の保護期間が、原則著作者の死後50年から著作者の死後70年に延長されました。また、日本の場合、戦時加算の問題もあります。
詳しくは以下をご覧下さい。

健全な文化の発展のために、著作権の保護と利用のバランスをどう取るべきか、経済的観点との折り合いからも、深く考えさせられる問題です。
さすが、だが屋さんです。


🌸エントリーNo.2 Ryo Matsumotoさん

画像18


あまりのこなれ感に、ツイッター上でどよめきが起こりました。
無造作に描かれた様に思われつつも(つまり、らくがきの体を装いつつ)、
非常に高度なセンスが隠れていることを、多くの方が感じ取った作品と言えましょう。

たとえば、このあどけない目の形(あっ見つかっちゃった!)。
そして米粒つきのカワイイ半開きの口元。

突然、ひな人形の話を持ち出しますが、高級なひな人形の口の中を覗いてみると、なんと小さな歯が揃っています。遠目から見て、ちょっとだけ見える歯が、リアリティの奥深さを与えているのです。
つまり「美は細部に宿る」ということです。
輪郭線をこれだけ太く描きながら、口の中の小さな歯や頬のほのかな膨らみも描き加えられ、上級者の線の強弱の使い分けにより、物語の中にひとつぶのリアリティを加える、というスパイスが効いているのです。

また、ところどころ、線が繋がらずに空間が空いているものポイントで、
ジブリの巨匠、故高畑勲監督は、このような輪郭線が繋がっていない余白を含めて、創造を駆きたてる根源的な絵を、アニメーションの技法で表現したいと、「竹取物語」に挑戦なさいました。
輪郭線画が繋がっていないと、輪郭線の中の閉じた空間を選択して塗るという自動処理ができないため、輪郭線を繋げた絵と、輪郭線の繋がっていない絵を用意する、という二度手間が発生し、着物柄も含め、膨大で大変な苦労となりました。
しかしそこまでしても、余白のある絵、という魅力を再現したかった。
これは、書道や水墨画の美しさ、に通じるものがあると思います。
本作品にも、筆のかすれ具合も含め、そうした(想像の)余白の美を感じることができると思います。


🌸エントリーNo.3 いい湯っこさん

画像3


ねずみとかけて、鼠小僧を用意下さいました。
私も鼠小僧を思いついていたので、どなたかやって下さらないかなぁと思っていたところで、嬉しい!!
そして、なんともお正月らしい、赤と金と紫の色鮮かな色彩!
さらに、「小判」、「特許証」(特許証というのがニクイですね!)、
「合格証書」(これば弁理士試験ですね!)と、喉から手が出るほど、知財人が欲しいお宝が豪勢に並んでいます。
縁起物が並んでいて、ほんとに見れば見るほどいい絵ですね~!!

また、この鼠小僧の造形が最高ですね。
ある種、普遍的な美しさと面白さを感じます。
福らしい、きれいな正円の中に、いかにもなほっかむりを被り、軽やかに鼻の下に結び付け、さっと描かれた眉毛の角度も、真一文字にきゅっと結んだ口も、良い味を出しています。
ほっかむりを、あえて緑色の唐草文様の風呂敷にせず、シンプルに紫一色にしたところも、歌舞伎の「助六由縁江戸桜」で助六が頭に巻いている鉢巻の色とかけた江戸紫のイメージもあり、粋ですね。
とにかく、この作品はアイデアと和のテイストと造形、全てが粋です。


🌸エントリーNo.4 Schumannさん

画像4


ぷっ。最初に見たとき、やられた!と思いました。
そうか、「落書き」、「ねずみ」よね!
見落としていた素晴らしいアイデアを発見するということ、
これは知財人にとって、武器になるセンスですよね。
作者の持つ、グローバルな情報感度も発揮されていますね。

また、落書きは、アイデアを即座に伝える良い道具であって、イラストという枠にはまりきらない、もっとアイデアの源泉、ドラフト、核に近いところを見せるものなので、抽象的であって良く、そこからさらに、見る者に想像力を働かせる火付けとなる、素晴らしい種です。

そして、瞬間芸といえそうな、ゆるい落書きの線。
アイデアを抽象的に映像化したところもオツで、トトロか何かの生物を思い浮かべそうな、ほのぼのさもあり、独特な楽しさを醸し出しています。
見事ですね!

🌸エントリーNo.5 marinaranjajaさん

画像5


これもまた、ツイッター上でどよめきが起こった作品ですね!
「画力異次元」「センスの塊」というコメントがついていました!
今回の選手権で、感心するのは作者によって、切り口が全然異なる、ということです。これぞ人間それぞれが持つクリエイティビティ。

本作品は、クールでポップで、イラストとして完成されていますね!
造形としては、服をシンプルに抑え、髪型をねずみの耳に見立て、エッジの効かせたヘアメイクとメイクが施し、かつ、足元にレトロで危険なねずみ取り器を配置する、という毒を置き、上下に楽しい目の置き所、エスプリの効いたモチーフ、一筋縄ではいかなそうな毒のエッジが効いています。
また、女性の身体バランスとポーズもファッションアイコン性が高く、特に、スタイリッシュな女性が独特に決めたポーズは、首の角度から指先に至るまで配慮がなされています。
本作品はきっちりと線が繋がっており、完成された世界観が出来ており、隙があるようで隙のない、計算されたイラストレーションの美しさがあります。クール!


🌸エントリーNo.6 真さん

画像6

こちらはらくがきを超えた力作、熱量溢れる作品ですが、今回の募集期間が年末・お正月という時節で年賀状作成を兼ねて参加下さった方がいらっしゃるのと、それとこちらには、らくがきでは済ませられなかったバックストーリーがあるのだと察します。

というのは、知財クラスタの仲間でハムスターを飼われていた飼い主さんがいらっしゃり、こはむちゃんという名前ですが、こはむちゃんと飼い主さんファミリーとの優しく心温まるツイッターに多くの方が癒されていました。そのこはむちゃんが永眠し、こはむちゃんを追悼する気持ちも含めて描いて下さった作品です。こはむちゃんがキャベツを元気に食べていた姿を、ジロリアンな作者が野菜マシマシのキャベツに思いを馳せながら、飼い主さんとこはむちゃんへ、日々を癒してくれた感謝の気持ちを素敵な作品として残して下さいました。
ツイッターならでは、思いやりから生まれた温かい作品。
本企画を立てて良かった、と思ったまた1つの思い出です。

ちなみに、真さんは前回も参加下さっており、今回の作品も、また耳の毛の感じまで描かれていて、作者の細部に渡る観察眼の鋭さ、それを表現しようと挑む姿勢が、お人柄を感じさせます。


🌸エントリーNo.7 Hirokiさん

画像7

パワーポイントで3分で制作されたそう!
絵本のように、カワイイ造形ですね、こんなおもちゃ、走らせたい!!
レオ・レオニ氏(「スイミー」「フレデリック」「アレクサンダとぜんまいねずみ」「あおくんときいろちゃん」等の作品を描いた偉大な絵本作家)のように、輪郭ではなく、色彩と造形でイメージ化されたところが技ですね。

そもそも、遠くから、スマホの様な小さな画面で見たとしても、誰もが「ねずみ」だと理解できる。この簡潔明朗さ、ピカイチ!優秀な作品です。


🌸エントリーNo.8 りんりんさん

画像19

りんりんさんは、前回も参加して下さり、それはとても可愛い、飼い犬を描いて下さいました。写実的であったのですが、今回はとても創作性の高い作品が登場です。
あぁ、かわいい!!
まったりでのんびりなあの時間という共感。
見事な日本のお正月アイテムの数々。
おもちがぷくっとストーブの上で焼け、こたつの上のミカンをもぐもぐ、そして紅白歌合戦なんかを見るリモコン。
これらの小道具が効果的に演出に使われ、絵的に、物語的に、情景的に、こういう映像が見たい、欲しい!と思う仕上がりが完璧。
ストーブといった無機質な製品も、かわいらしい造形に仕上げられているし、ねずみさんのひげも、緊張感なく(笑)リラックスして下にほにゃっと伸び、お目めもとろん。夜更かしが許されますからね。
この世界観、空気感を表現できてしまう技術も持ち合わせ、素晴らしいですね。

🌸エントリーNo.9 せかいひろし@狼のしっぽさん

画像8

王道な作品がきた、と思われる方も多いのではないでしょうか。
カワイイ白いねずみさんは縁起が良い神の使いの様にも見え、やはり鏡餅由来とも思える、有難い白いお餅を持っています。丸餅というところが、関西でしょうか。年賀状の絵葉書で描かれていると嬉しい!というコメントがツイッターに寄せられていましたが、ほんとうにそう!
この素敵な作品を見ることが出来た皆様には、今年良いことが起きそうですね!
HAPPYとハートが添えられて、作者の優しさと品の良さ、温かなハートを感じさせる作品です。


🌸エントリーNo.10 2_far_westさん

画像9

スゴイ作品きましたよ!!!
”舞茸餃子に食あたりして、芋焼酎好きになってしまったネズミ君の正月模様です。”だそうです。
知財人として、ツッコミ所満載なんです。

まず、落書きに使われている紙が、弁理士試験答案練習用紙!(注:予備校に通っていると、この答案用紙がたまってきます)
その発想はなかった!確かに落書きのシチュエーションですね!

落書きはどこにするものか、というはじまりのアイデアから工夫されておられ、「答案用紙を使う」という見事な発想にツイッター上では、「ズルい!(最上級の誉め言葉)」「着眼点が素晴らしい!」と絶賛のコメントがありました。

さらに、ネズミ君が食あたりを起こしたという「舞茸餃子」と、それをアルコール消毒でなんとかしよう?と芋焼酎を飲もうとしているシチュエーションですが、「知財人あるある」話題が盛り込まれています。まず、「舞茸餃子」ですが、こちらは過去に弁理士試験(2005年)の商標法で出された問題です。
話題を簡単に説明します。商標は商品またはサービス(役務)を指定して、特許庁に出願をし、審査を経て商標登録となります。商標法でこんなのはダメよ、と定められているものは、審査ではねられてしまいます。例えば、「舞茸入り餃子」に「舞茸餃子」というネーミングは原則、商標登録を取ることはできません。また、「舞茸の入っていない餃子」に「舞茸餃子」も商標登録を取ることはできません。前者は記述的な商標に独占的な権利を認めることの社会の不利益を考えたためで、後者は品質誤認から需要者の利益を保護するためです。
次に、この芋焼酎、よく見ると、米焼酎と書いてあります。
ロゴマークが芋と「薩摩二郎」というネーミングなので、うっかり芋焼酎かと思ってしまいましたよね!?こちらは弁理士試験(2009年)の商標法の問題です。

さらに答案の得点欄には46点が書き込まれています。47点未満の科目が1つでもあると即落第のため、あらら・・・と、あちらこちらに知財人たる作者の遊び心が潜んでいます。ネズミ君の表情も最高で、酒瓶に抱きつく姿も愛らしくて、ずっと眺めていたくなる作品です。


🌸エントリーNo.11 arisadaさん

画像10

かわいいですね~!
こんな絵をちゃちゃっと描けると、ミーティングでもわかりやすいし、楽しいですよね。
しっぽの先が丸いのは、ドラえもんのよう。
そして何より、笑っているの。
「笑顔」、これは人が集まるキーワード。
こういう絵を描ける方は、コミュニケーション能力が高そうです。
また、#知財人お絵描き選手権 というタグを見つけて面白そうだと参加して下さったそうです。フットワークも軽い!
落書きはスピード感の良さはポイントなので、ポイント高いです。


🌸エントリーNo.12 chichatcatさん

画像18


わぁ、超かわいい、一生懸命なところも、堪らなくかわいい!!
弁理士受験予備校の、絵を描いてインスパイアして下さる素晴らしい先生に向けた新年のご挨拶もかねて、愛らしいゴールデンハムスターの一枚を投稿して下さいました。

鏡餅の上にも、チーズが乗っかっているところも、ワンポイントでくすぐられますね!また色合いも優しくて、わかり易くて。かわいらしさと真面目さと優しさとサービス精神と、作者の素敵さが詰まっている作品。

一生懸命に走っているのは、ネズミさん定番の回し車ですが、受験時代はほんとうに、こんな感じで閉じ込められた中で、ひたすら繰り返し問題を「回し続ける」という感じですよね。
どうかどうか念願が成就しますように。心より応援申し上げております。


🌸エントリーNo.13 Takeshiさん

画像12

えっ、1分で!!
すごい。
記念すべき第一回に参加下さっておられて、やはりのびのびとした自由闊達な、流麗な線で、表現できてしまうセンスの持ち主でいらっしゃいますね。
モチーフのねずみですが、前回の犬のときにも様々な犬種があったように、
ねずみ、も様々な種があって、
げっ歯目(リス、ヤマアラシも含まれる!)のかわいい様を、力強く、太く、のびのびとしたタッチで描いて下さいました。
リアルな生き物の中にある、可愛さを表現された所、玄人の技です。


🌸エントリーNo.14 知財英語屋きゃふぃ~さんの息子さん

画像13

息子さんに年賀状用に描いてくれたものとのことです。
いいですねー!
生き物を、カワイイという枠で見るのは、人間のエゴかもしれない。
日頃から、生き物を飼われ、自然の生き物をつぶさに観察し、恐竜博物館や図鑑などに接し、生き物はかせのような息子さんが、しっかりと「歯」を描いて、動物を描く。
そもそも、げっ歯目という、歯という字の入る分類にあるネズミ。

宮崎駿監督は、「となりのトトロ」を描いたあとに、自然・動物とはカワイイものなのだろうか、という悔恨の元に、自然との闘いの上に人間の歴史があることを見つめ問うた「もののけ姫」。
そんな根源的な、生き物への着眼を本作品に感じました。


🌸エントリーNo.15 小野田さん

画像14

前回もご参加下さり、ぜひ前回の作品も見て頂ければと。
味、というのはその方自身にしか出せない。
前回も今回も、ほっぺに赤みがさしてあります。
このさりげなさが可愛いです。

そして、興味深いのは、見る側からすれば、ねずみさんが後ろを向いていること。
そして、夢見がちな瞼と瞳。何を見ているんだろう、と想像します。
そして、球体系のねずみさんの下にある、球体と、影の様にみえる部分。これはなんだろう、と想像します。
そこで思うのは、シュールレアリスムの世界観。
こう見えるけれど、そうではないかもしれない。
現実に見えているものは、例えば生き物かと思ったら、近づいてみたらカーテンが風で揺らいたものだったと。
人の想像というのは、はっきりいって、現実を凌駕しているものなので、
いかに常識という壁を乗り越えて、それを具現化できるか、というのは、
人の願望を叶える話であるので、ビジネスチャンスがそこにあります。

不安定な緊張感漂うアンバランス感の上に、ほのぼの可愛らしさをマッチさせた、不思議な不思議な空気感。

🌸エントリーNo.16 2_far_westさんの娘さん

画像15

8歳お嬢様の作品。
二次創作ですが、著作権の扱いとして、法律のみならず、社会制度や慣行も勘案しつつ、二次創作をする側がオリジナルの著作権者の被る不利益を考えた上でのマナーやバランス感覚が求められるように思います。

さて、本作品の講評ですが、お母様とおそろいの、答案用紙の上に落書き!
何かを見て描かれたのか、頭の中に残っている映像から描かれたのか、創り出されたものなのか、そこは分からないのですが、仮に、本絵があったとして(なかったとしたら、全オリジナル作品が見たかったですね!)、
それを紙の上に(答案用紙は分厚いので透けさせてなぞって描くということはできない)描きだす、というのは難しいことで、どう描きたいのか、というのがないと、いい絵は出来ません。
ここでは縄跳びがハートで、二人仲良くて、下に丁寧に塗られたハートがあって、みんな温かい気持ちに!という心が伝わってくる、優しい、愛らしい作品ですね!


🌸エントリーNo.17 知財英語屋きゃふぃ~さん

画像16


最高ですね。
生き物大好きな方が描かれたことが、ドン!と伝わってきます。
ねずみが浮き出てきそう、走り出しそう。飛躍です。
太い落書きの線ながら、ここまでリアルに、あのねずみの全体像を描き出されたのは、さすがとしか言いようがありません。

アンテナ・検知器として活躍する無数のひげ、
しなやかに急転回できる胴のボディ、ジャンプ力のある後ろ足、
激走してもバランスを梶の様に取れる長い尻尾、
バックが黒、これはねずみは夜行性なので、
まさに元気いっぱいに活躍できるフィーバータイム!
レインボーカラーの線が、そのウキウキ気分を盛り上げてくれます。
レインボーペーパーシートを使ったスクラッチアートという技法からの着想だと思いますが、一年の幕開けにふさわしい華やかな作品ですね!

そういえば、雪舟(禅僧・高名な水墨画家)が涙で鼠を描いた話を思い出しました。

🌸エントリーNo.18 S.Osanaiさん

画像17

どなたか、図形化、抽象画として描かれる方が出てこられるのでは、と思っていたところ、美しく一筆書き様に描いて下さいました。

「ね」という文字に見えてきませんか?
人類は、事象を簡略化して捉え、それを他者に伝えるための手段に、図形、象形、文字、というツールを進化させていきました。らくがきから文字、コミュニケーションが始まったと、壮大なロマンに思いを馳せ、本作品の優雅な筆運びを堪能させて頂きました。

🌸エントリーNo.19 福田ちはるさんの次女さん

画像18

可愛いねずみ達磨さんの親子が、雄大な富士山の前に、好物のチーズが舞う中で、楽しく会話をしている作品。
これを幸せといわずして何と言うんだろう!

主役である、ねずみさん親子は、黒の輪郭線でしっかりと描かれ、背景と区別し、浮かび上がらせる技術を駆使しておられる所、ただものではありません。
さらに、バックに雄大な富士山を配している点で、やはり大物でしょう。
セリフ付きで、セリフの中の文字が全部違う。こだわりがありますし、この夢カワイイ色選びのセンス。
私は子供の頃、宮崎駿監督(故保田道世さん)の色彩に心奪われましたが、デジタル着色が主流になってきてからは、新海誠監督をはじめ、より彩度が高くキラキラとした色彩の表現が広がり、色彩感覚も時代とともに変わってきたように感じています。絵のタッチだけでなく、色彩も時代と技術の進歩によって変わってきていると感じます。そうした豊かな文化を享受されたお子さんたちが、より豊かな表現手段をもって、楽しく美しい未来を創造されてゆくと思っています。
次女さんは、もう心のなかに、キラキラとした色彩のパレットが備わっているように思います。こうした心の引き出しから、色々なものが生まれていくのでしょう。素敵な作品を見せて下さり、ありがとうございます。
私自身も、そのために、心の栄養になる作品を創りたいと創作意欲が沸いてきます。

さて、以上19作品を見て参りました。
9,500文字を超えています(汗)力作ぞろいのなか、皆様には、たった1つだけ、いいなと思った作品を選んで頂く、という酷な選択をお願いしたいと思います。
投票期間は1/5~1/12(1週間)、本日からです。

📊 第2回知財人お絵描き選手権🎨投票サイト
あなたの好きな作品に1票をお願いします🙋
https://pollie.app/koi1o

投票するにはリンクをクリックしてください。

🌸エントリーNo.1 だが屋さん
https://pollie.app/f3x4t

🌸エントリーNo.2 Ryo Matsumotoさん
https://pollie.app/i5k0b

🌸エントリーNo.3 いい湯っこさん
https://pollie.app/g85me

🌸エントリーNo.4 Schumannさん
https://pollie.app/77z5d

🌸エントリーNo.5 marinaranjajaさん
https://pollie.app/h7ouu

🌸エントリーNo.6 真さん
https://pollie.app/kmb6b

🌸エントリーNo.7 Hirokiさん
https://pollie.app/3dnd7

🌸エントリーNo.8 りんりんさん
https://pollie.app/lj1kn

🌸エントリーNo.9 せかいひろし@狼のしっぽさん
https://pollie.app/u13xr

🌸エントリーNo.10 2_far_westさん
https://pollie.app/nxaqv

🌸エントリーNo.11 arisadaさん
https://pollie.app/xensg

🌸エントリーNo.12 chichatcatさん
https://pollie.app/tci22

🌸エントリーNo.13 Takeshiさん
https://pollie.app/6wwf9

🌸エントリーNo.14 知財英語屋きゃふぃ~さんの息子さん
https://pollie.app/0w1ti

🌸エントリーNo.15 小野田さん
https://pollie.app/v9t31

🌸エントリーNo.16 2_far_westさんの娘さん
https://pollie.app/bzjkb

🌸エントリーNo.17 知財英語屋きゃふぃ~さん
https://pollie.app/f5qna

🌸エントリーNo.18 S.Osanaiさん
https://pollie.app/l7xqb

🌸エントリーNo.19 福田ちはるさんの次女さん
https://pollie.app/hj5hy


どうぞ宜しくお願い申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?