【NFT】NFTゲームに使えるordinals規格が現れ始めました(BRC-420/1024)
はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。
前回のお話
資金が集まる所の開発は早いもので、ordinalsの新規格が盛り上がっています。詳細は後ほど解説するとして、ざっくりとした用途はNFTゲーム対応です。「BRC-20/721はbitcoin上にNFTそのものを作る」規格でした。これを拡張して、ゲーム等で使える仕組みを組み込もうというのが、BRC−420/1024というアピールです(他のBRC-xxx系は割愛してます)
今回も最初に立場を明記しておきますと、ワタクシはordinals反対派の立場です。ゆえに、ワタクシの偏見をうまくフィルタリングした上で、内容は各自で噛み砕いて理解してくださいね。
それでは行ってみよ〜
なぜこの記事を書いたのか?
NFTゲームに使えそうなordinalsの概念が生まれはじめたので、周知するためです。
BRC-420は「bitmap」というプロダクトが推進しています。
BRC-1024は「Root」というプロダクトが推進しています。
mint合戦等も起きており、該当プロダクトのNFTの「価格」が跳ね上がっているために、海外では両手を上げて大歓迎って感じで語られてます。「投機したい方」はリスクを覚悟した上でチャレンジしてみても良いかもですね。止めません。
が、技術的視点その他から見ると「車輪の再発明じゃねーか!」「ポエムじゃねーか!」って思ったので、アンチ的な意見をnoteに残しておきますね。あ、でもBRC-1024は個人的に、ちょっと許せました。
以上が言いたいことです。以後、詳細です。
■BRCの数字の意味について
「分かっている方」には今更なのですが、MEMEワールド/魔界ワールド初心者の方もいらっしゃるので、最初に解説をば。
「BRC-xxx」という名称がついているので、さぞかししっかりとした技術裏付けがあるんだろうと思われがちですが、現状は最初に言った者勝ちです!
え、そんなバカなって思われるかもしれないですが、本当に言った者勝ちです。どこの承認も合意も取ってません。さっさとプロダクト立ち上げてBTCのブロックチェーンに書き込んだ者勝ちです。
「草コインの名前」や「草トークンの名前」と同じです。そこに意味はないです。
参考までに、brc-100-111のロードマップだそうです。真偽不明です。
BRC-420と言い始めたのは「bitmap」です。
BRC-1024と言い始めたのは「Root」です。
彼らは彼らのプロダクトを「BRC-20の拡張」と主張していますが、他のBRC-xxx系の、どのプロダクトとも合意をとっていません。空いている数字を見つけたから使った的な感覚です。
BTC の合意結果は、bipsとして連番が振られています。
ETHの合意結果は、ご存知ERCですね。
しかしながら、ordinals/Inscriptionの支持者達が主張する「BRC」に対しては、このような一覧表が存在しません。空いている数字を先着順で使って、BTCのブロックチェーンに早く刻んだものが勝ちです。そういう「誰も管理しない」が「ルール」です。
2014年頃に起きた草コイン大量発生、2018年頃に起きたビットコイン大量分裂、2020年頃に起きたNFT大量発生、2021年頃に起きたジェネラティブNFT大量販売、2022年頃に起きたAIイラストNFTの氾濫の流れの延長線上に、「BRC-xxxの名前争奪戦」があります。
なのでこれはMEMEの一種です。「なぜその数値がついているんだろう?」「別の番号が付いているBRC-xxxと何が違うんだろう?」を追いかけ過ぎないよう、ご注意ください。
半年後に少数の勝者と多数の屍が積み上がるだけです。その過程でお金儲けができるので、盛り上げたい人は盛り上げると思います。このギャンブルに参加するかどうかは、各自でご判断ください。止めません。
数年間隔のサイクルで負の歴史を繰り返している人類って…(以下略)
(※そろそろ忘れられそうなので書いておくと、ワタクシはordinals反対派の立場ですよ)
■NFTゲームに使えるordinals規格
さて「ぼくのかんがえたさいきょうのordinals規格」をお披露目する大喜利会場と化したBRC-xxxなのですが、いくつか筋の良いものが現れ始めています。
ワタクシ、元「草コイン突撃隊」なので、ポエム読みたくて幾つか読み漁ったりしてました(※育ちの悪さが出ている)
BRC-420、BRC-1024の2つに関しては、個人的には「あり」でしたので、本noteで解説します。
なお「BRC-420/BRC-1024」側の売り込み文句で「メタバースは2D/3Dゲームを意味しており、アイテムや仮想土地の所有権をNFTに置き換えることで云々」とかいう2021年前半に世の中に出回っていた、明らかに間違った解釈が復活しているので、みなさま騙されないように!
メタバースに関する基礎知識として、この本を読んどきましょう。
ギャンブルするのは構わんが、かつてVRSNS界隈に多大な迷惑をかけた負の歴史を繰り返すな、いいな、絶対にだ!!
これを言いたくて、本記事を書きました。
■BRC-420
ようやく本題。
BRC-420のホワイトペーパーはこちら。
分かりやすい解説を書いて下さっている方は、こちらです。
BRC-420は、BRC-20のトークンに「属性」情報を付与する規格です。ブロックチェーンに埋め込む情報は「XML形式」となっており、利用目的によって複数のテンプレート(現時点では以下の2つ)が存在します。
<BRC-420 Metaverse Standard>
BRC-20のNFTに属性情報を付与します。
・基本リソース属性ブロック(baseData):入力必須な属性
・プレビュー表示ブロック(previewData):属性表示するプレビューの設定
・アプリデータ (appData):カスタム領域
ここまで読むと凄いのですが「1.3 メタバースの再登録」部分がイメージ図1つ載せているだけで3ヶ月更新されてません(この辺がポエム)
設計書、早く完成させてくださいw
<BRC-420 Royalty Standard>
BRC-20のNFTにクリエイターに対するロイヤリティ情報情報を付与します。
なお「2.2 再帰的再作成 (開発中)」を読むと「将来的にBRC-420で実現したい」と書いてるだけで具体性はありません(やっぱりポエム)
かのように、深く調べれば調べるほど残念ではあるのですが、NFTゲーム等のアイテム管理に(BTC上の)ordinalsを利用するのであれば「属性」は必須項目なので、アイディアそのものは良いと思います。bitmap界隈が盛り上がる理由も分からなくはないです。
え、EVM上のordinalsはどうなのかって?属性付与機能が実装済みのスマートコントラクトってモノがあるので、車輪の再発明はやめてください。時間の無駄です(きっと将来、移植されてくるんだろうけど)
■BRC-1024
BRC-1024のホワイトペーパーはこちら。
分かりやすい解説を書いて下さっている方は、こちらです。
やろうとしていることは、BRC-420と同じで、ordinalsのNFTに対する属性情報の付与です。
BRC-420との違いは、ブロックチェーンに刻み込むのは属性だけで、画像データはオンチェーンに埋め込まない点です。
簡単に言ってしまえば「ドラ●エのステータスだけブロックチェーンに埋め込みました」「画像は各自で用意してくださいね」形式です。
ワタクシを含むordinals反対派の主張である「無駄なデータを埋め込んで、bitcoinのブロックチェーンを肥大化させるな」を綺麗に回避しつつ、足りない部品を補う形なので、個人的には「センスある素敵なポエムだなっ!」て思いました。ordinalsの売り文句であるフルオンチェーンを全否定してますけど(この辺りがポエム)
採用しているプロダクトは1つだけ(BRC-1024って勝手に言い出したRootだけ)ですが(ordinalsが滅びないなら)こっちの規格が一般化した未来が来てくれると良いなって思います。
(※何度も書いておいて恐縮ですが、ワタクシはordinals反対派の立場ですよ。とはいえ、BRC-1024からはbitcoin coreに対する歩み寄りを感じたので、ちょっと優しめ評価です)
■まとめ
「なんかむづかしい専門用語を使っているから凄い技術のハズだ」は幻想です、ちゃんと調べましょう。
ギャンブルは上限金額を決めて、清く正しく楽しみましょう。
ギャンブルをギャンブルだと分かっていない人は巻き込まないようにしましょう、恨まれます。
以上です、今来た人でも理解できると祈ってます。
本日はここまで。
では〜
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