20201119号

僕が先ね
誰の言った言葉よりも
自分で発する言葉の方が
その意味が戻ってきた時に
すぅっと自分の中に入ってきやすい
気持ちの込め具合はその時その時だけどさ
やっぱり自分が産み落としたものは
かわいい
自分ちの子供がかわいくてしょうがないのと一緒
自分で発するが故の責任もついてくるけど
馴染めない言葉に左右されてるよりも
よっぽど自由度は高い
タイミングってのはあるけどさ
なるべく人に言われる前に
自分から先に言うようにするんさ




平日の水族館
平日18時
比較的空いてるんじゃないかな
人の往来を避けて
おっきな水槽の前のベンチを陣取る
視界いっぱいの水槽の前にいると
人の社会のことを忘れて
水中の社会の一員になれてる気がする
僕はじぃーっと水槽の隅々を眺めてるだけだけど
水槽の中はずっと動き続けてる
それぞれがこんなに自由に泳ぎ回ってるのに
誰一人ぶつかり合う者はいない
お互いの動きを理解しあっているとは思えない
その場その場で“どっち行く?”なんていう
相談をしているそぶりもない
かといって遠慮して身動きを取らないという
縮こまった動きをする者もいない
本人たちはどんな気持ちで泳いでんだろう
ここに泳ぐこの子達は
人によって捕らえられてここにいる
水槽という小さな社会だけを与えられて
二度と大海に戻ることはないだろう
でもどうだろう
与えられた物、状況を理解して
自分の泳ぎを制御してる者なんてひとつもいない
かえって楽しそうだよ
与えられた範囲内で楽しく過ごす
他の者とぶつかり合わないように過ごす
捕まえてきた人間よりもよっぽど豊かな生き方だ
この世界を広いと思うか狭いと思うか
他人のことを理解しながらどう自分を生きてくか
このベンチに座っていると
水槽世界にずっとお邪魔していたくなる
でもそこはやはり僕はヒト
魚にはなれませんね
せめて魚を見習って
「らしく」を表現していきたいな
どんな水槽の中で泳ぎ回ろうか

平日19時




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基本、僕らは自由なんだ。


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