言葉は何を表すか

言葉って難しいなと最近思う。
私たちは毎日色んな感情になっていて、

欲しかったものが手に入らなかった時も、
テストで良い成績を取れなかった時も、
怪我をしてしまった時も、
誰かとの別れも、

ぜんぶ"悲しい"という言葉で表せてしまう。

全部状況は違うのに、全部同じ言葉で表しても違和感がないの、なんか不思議。
言葉は、感情を正しく表せているのかな。
言葉のおかげで自分の気持ちを伝えられているようで、
実際は、自分の中に湧き上がるひとつとして同じではない感情を、既存の"悲しい"とか"嬉しい"とか、そういう型みたいなものに当てはめて、表した気になっているだけなのではないか、と思うのです。

具体化しているつもりが、抽象化されてるような気がしてならない。

当たり前だけど、自分は自分が知っている言葉しか使えないから、なるべく多くの言葉を知りたい、と思う。
この気持ちやこの景色にぴったりな言葉がもっと他にあるかもしれない。
わたしだけの、表現があるかもしれない、と思う。

それは誰にでも伝わる言葉ではないかもしれない。自分以外の誰かに伝わらないのなら、言葉にする意味がないかもしれない。
でも、言葉を道具として使うのではなく、それ自体を作品として価値のあるものだと考えてもいいんじゃないかなと思った。

誰かに伝えるための言葉も、自分だけにわかる言葉も、
両方あったって良いよねって言うお話。