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葛飾区 末広湯

2021.11.4.

今日も出社日。
午後の打ち合わせをすっかり忘れていて、ランニングの格好に着替えて、ふと気づく。「あ、行かなきゃ」と。では仕事帰りは銭湯に行かねばならないね。

ということで、仕事帰りに「お花茶屋」駅にゴーウ。本日はハシゴ完遂です。暗い夜道を13分ほど歩き、到着。

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参考までに、WEB1010の紹介記事はこちら。
記事によると、質のよい井戸水で沸かしたお湯、手入れされた中庭、強力ジェットが売りなのだとか。宮造りの銭湯は、関東大震災の復興期に墨田区で生まれたものだそうで、東京中の評判になり、以後のトレンドとなり昭和30年代まで作られたのだそう。暗くて見えにくかったけれど、千鳥破風の屋根、高い煙突、坪庭、番台、天井の高い脱衣場、木の桶、富士山の背景画は、創業した昭和32年当初とほぼかわらないのだそうだ。

入り口はなんとなく雑多。お子さま狙いなのか、マニア狙いなのかはわからないのだけれど・・。
では入ってみましょう。

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番台には女将さん。ネットフリックスか何かをずっと観ているが、例によって回数券でお支払いしつつ、スタンプをいただきつつ、事情聴取を。
こちらは60年ほど経ち、初代は新潟県のご出身。私調べでは三代目かと思われるけれど、女将さん夫婦が二代目なのだそう。まあ、カウントの問題ですね。ひいおじいさん世代が上京し、荒川区で1号店を開き、こちらもできて・・という具合だが、今や残るのはこちらのみのようだ。

脱衣所には傍にベンチがあるだけで、踊れるくらいのホールのような雰囲気。籠に皆さん洋服をしまっている。記事によると、以前は中央にロッカーもあったそうだが、それを撤去したことで高い天井と相まって開放感がある。建設当時に贈られた額や柱時計も現役で、時計は2週間に1回ゼンマイを巻くと60年の時を経た今も心地よい音を響かせるのだそうだ。
それはいいのだが、何やらアニメのフィギュアやリカちゃん人形などが並び、やや怪しい雰囲気もある。

浴場は、以前は故早川利光絵師の2004年の富士山ペンキ絵があったそうだが、現在は鬼滅の刃のセル画らしきがたくさん貼られている上に、2018.9.9.に描かれた丸山清人画伯の富士山と海辺に咲く杜若のペンキ絵が壁を飾る。細長く、高い位置に描かれているのでちょっと首が痛くなるかな。他の壁にもモザイクタイル絵、細長いペンキ絵の山々など、絵だけでも見どころは多そう。

両サイドにはシャワー付きのカラン、センターにはシャワーなしのカラン、そのせいかとても天井が高く感じる。桶はケロリン桶と、都内でも数軒でしか出会えない木桶を選べるのだが、木桶には水が張ってあったのでケロリンにしておこう。
湯船は深い白湯とジェットバス二席のお湯のみ。「熱湯は百害あって一利なし」と入り口に貼られていて、なんとなく窮屈感もあるものの、ややぬるめ、といいつつ、深湯は42度くらいなので、ぬるいともいえないかな。

宝町、何ともすてきな響きの町名。

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ちょっと暗いけれど、奥行きがあるね。

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そして煙突も、すてき!

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お遍路番号 葛飾 17
住所 〒124-0005
葛飾区宝町1−2−30
電話番号 03-3693-3310
ホームページ
アクセス 京成線「お花茶屋」駅 徒歩10分
休日 火曜
営業時間 16:00−23:00

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