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オブジェクト同士の距離を調べる #Illustrator スクリプト

ウェブやアプリ、印刷物などのデザインやレイアウトを行っていると、「上の要素とボタンの隙間って何pxだろう」とか「配置する画像とテキストって何mmずらしてるんだろう」といった具合に、オブジェクト同士の距離を調べる機会がやたらと多いですよね。

Adobe Illustrator でオブジェクト同士の距離を調べる場合、

・変形パネルや情報パネルの数値をチェックして引き算する。
・移動距離分の四角形を描いて、そのサイズを見る。
・どちらかのオブジェクトのアンカーポイントを掴みながら移動し、もう片方のオブジェクトにスナップさせ、スマートガイドの数値を見る。または、移動ダイアログを表示して移動数値をチェックする。

というのが一般的だと思いますが、どれもひと手間かかって面倒くさいですよね。

そこで、2つのオブジェクトの座標とサイズを元に、距離をチェックできるスクリプトを作ってみました。

Get Distance ─ オブジェクト同士の距離を調べるスクリプト

このスクリプトは、オブジェクトの距離やサイズをサクっと表示します。

簡単な動作サンプルは以下のツイートの動画をご覧ください。

主な機能

機能1: 2つのオブジェクトから9つの距離を表示
2つのオブジェクトを選択し、このスクリプトを実行すると、9つに分割された距離を1つずつダイアログで表示します。
距離の数値部分はテキストエリアになっているので、数値をコピーすることができます。
ダイアログ下部には、選択した2つのオブジェクト全体のサイズと個別のサイズが表示されます。
return キーで次の距離を、option + return キーで前の距離を表示し、esc キーでスクリプトを終了することもできます。

機能2: 2つのアンカーポイントから距離を表示
2つのアンカーポイントを選択し、このスクリプトを実行すると、アンカーポイント間の距離がダイアログで表示されます。

機能3: 1つのオブジェクトからサイズを表示
選択しているオブジェクトが1つだけの場合は、そのオブジェクトのサイズを表示します。おまけ機能です。

機能4: 数値をまるめる
全てのダイアログで、Round off the value チェックボックを ON にすれば、数値の端数を四捨五入して表示されます。
汚い Illustrator データを元にコーディングするときに便利だと思います。

機能5: さまざまな単位に対応
ウェブやアプリだけでなく、印刷物やその他の制作物でも扱えるよう、ピクセル以外にも、ポイント、パイカ、インチ、ミリ、センチ、歯といった単位に対応しました。
各種単位は、ドキュメント設定で指定した単位を使用します。

注意
このスクリプトはβ版です。
開発環境は macOS の Illustrator CC 21 です。macOS であれば、Illustrator CC 20〜22 環境でも動作すると思いますが、Windows 環境ではテストしていませんのでご了承ください。このスクリプトを使用して、パソコンやIllustratorに不具合がでたり、ファイルが破損しても責任は負いませんのでよろしくお願いします。

ダウンロード

→ Get Distance をダウンロード

以上、Get Distance ─ オブジェクト同士の距離を調べるスクリプトの簡単な説明でした。

この他にもいろいろな スクリプトを配布 していますので、是非お試しください。

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