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なんとなく外国人にとって入りづらい「良い場所」

さて、先週末から私がスタッフとして手伝っているまちづくり講座が始まった。講師の方々も取り組みも素晴らしいのだが、なんとなーく以前から小骨に刺さった違和感が拭いきれなかった。

それは、まちづくり活性化を担う場所に、在日外国人(かなり日本通な人も)の姿がないこと。ターゲットを日本人に限定している訳ではないが、何か日本人にしか通じない?ような、もやっとしたものを感じていた。ある話題のコミュニティーカフェに日本に住んで10年余りの中国人の友人が訪れたが、何か歓迎されていない雰囲気を感じたという。それを聞いたとき、私も分かったような気がした。よくソフトとハードのまちづくりは、欧米(アメリカ、ドイツ、北欧メイン)をモデルケースとしていることが多いし、空間デザイン的にも感じられる。ただ、Look Westな余り、日本がアジアに向いていないな、と思う。エキゾチシズム的な物珍しさでは興味を持ちがちだが、インフラ整備や根底に流れるコンセプトは近隣の中華圏や東南アジアの空気がなく、やはり雰囲気が欧米的なのだ。

それが悪いわけでは全くないのだが、事実日本に住んでいる外国人は中国人や東南アジアなどの割合が多くなってきているわけで、彼らにとっても入りやすい、なんとなく故郷を思い出すような場所づくりをめざしたい。

私は10年来の友人と私たちの外国人の友人たちと、寺子屋的なコミュニティーカフェを作りたいと話しており、会うたびにコンセプトについてもアイデアを出し合っている。ちかいうちにトライアルをするが、その際にも雰囲気のデザインは繊細に考えたい。


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