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本当に災難に見舞われる? 「厄年」のもうひとつの面とは

新年を迎え、厄年も改まりましたね

この時期になると、「厄年だからお祓いに行かなきゃ」「厄年だから悪いことが起きるのかな?」という声を耳にします。

厄年というのは人の一生の中でも"大きな変化がある年"であり、肉体的・精神的・社会的にも移り変わりが大きいとされる年の事です。

移り変わりの大きな、人生の転機を迎える年のはじめには、神社にて厄祓いを行い、神様のご加護をいただいて、一年を大事に過ごす。
「厄年」は、今も人生における通過儀礼として、大切に考えられています。

いずれも数え年での年齢で、この年齢の前後は前厄・後厄と称して忌み慎みます。

数え年では、生まれた年を「1歳」とし、新年を迎える正月に、新たに年齢を一つ重ねていきます。
「今年に迎える年齢+1歳=数え年」と考えていただくと分かり易いかもしれません。

現代では「災難が起こりやすい禁忌」としての面が大きくなった「厄年」ですが、実は厄年には「もう一つの大切な意味」があります。


◆厄年は「役年」だった!

本来、厄年は古希(70歳)や傘寿(80歳)などの長寿を祝う「年祝い」と同様、“ハレの年齢”と考えられていました。

というのも、厄年を迎えることは、地域社会においては“一定の責任を伴う立場”となることを意味しました。

厄年には、お祭りなどにおいて重要な「役」を任され、共同体の要である神事の中心に多く関わるようになります

つまり「厄年」はもともとは「役年」で、「神様にお仕えする大事な役目を任される年」でもあったのです。

無事に大切なお役目を果たすためにも、心身を清浄に保ち、慎みの心をもって自己を律しながら日々良い積み重ねを行っていくことで、様々なトラブルを避けながら、課せられた役目・役割に耐えうる壮健な心身を作っていくのです。

厄年の「やく」は、こんな意味もあったのですね…! 


◆年のはじめに真心込めて

お正月から旧暦の正月である2月頃までが厄除けや新春祈祷の最盛期。

年頭にあたって、御神前にて清らかな心持ちで目標を掲げご加護を願う。

厄年の方はもちろん、そうでない方も新春祈祷で清々しく、新しい1年のスタートを切りませんか? 

新年祈祷や厄祓いの御祈祷をご希望の方は、お電話(社務所℡:03-3872-5514)もしくは直接社務所にてご予約ください。


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