優しくないとできない仕事、優しいからできない仕事-児相を例に特性論から
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優しくないとできない仕事、優しいからできない仕事-児相を例に特性論から

野田のかわいい小4女の子の虐待死事件の母親の判決のニュース。
児相の緊急一時保護チェックリストの見直し…など策が報じられていました。

上記、やったらいいと思いますが、
性格行動特性を専門にする私は、

何をやるか、というより、
往々にして、どうやるかっていうDO(行動)時点が、ノーマークゆえ、起き続けている問題な気がする

と感じてなりません。

どこまでも精緻に、素敵なチェックリストにしても、
まさにDOする段階で、我々が操られてしまうのが、性格行動特性。

こいつが、“わかっちゃいるけど〇〇ついしてしまう”っていうことになりますゆえ、「どうしてこうも繰り返すかなぁ…」という問題の根源は、大概ここにあると思ってます。
みんな正しいコトはわかってる。べき論もわかってる。
守るべきものを守りたい、っていう志だってあるんです。

でも、起きてる。

今回で言えば、アセスメントしたわけでもなく、また全ての児相で起きていることでは到底ありませんので、問題提起用に粗削りに続けてみます。なんでまた?と思ってしまう事象は、言動を司る性格行動特性から解いて行動変容を図らないと解決しないことが多い、という自身の扱ってきたコンサルティング案件から、以下、イメージしてみます。


元来恐らくは高親和動機(※)の児相職員の
(加害を疑われる親をはじめとした、種々の異質な人たちからの)“圧”への耐えきれなさ、
ここノーマークですが、無視できない。
一般的に考えて、マクレランドの4つの動機のうち、
親和動機が低くて、児童相談所職員をはじめ、福祉的な道を選ぶ人はそういないはず。
児相職員の地位がものすごい高いとか、金になるとかなら権力動機を大きく巻き込むと思いますが、
常識的に考えてそうではない。
と消去法にしなくても、「みんなを笑顔に・・・!」みたいな発想は圧倒的に親和動機と親和性が
高いと言えましょう。
(FFS的に言えば、受容性はまず高いだろう)

親和動機云々の説明は、「運転と性格と私」で掲載したわたくしめのアセスメント結果を再掲しておきましょう。

私の結果と異なり、博愛に溢れるであろう親和動機お高い方々。

心の機微に敏感な人達だからこそ目指すだろうし、できているお仕事である一方で、
裏を返せば、その敏感さは、誰を前にしても発動される。要は、目の前の人の顔色に弱い。
“目の前の人”、というのが、守るべき対象ならばよいのですが、加害者はもとより単に職場の人間関係全般となるとどうか。

「おら、無記名アンケート見せろよ、俺が親なんだぞ」
きっとこんなもんじゃない暴言と共に半端ない圧で暴力的に詰め寄られたとき。

今回の事件以外でも、日ごろから、よく、「複数回の訪問を試みたが、一度も面会できず」とかありますが、

「何の権利だバーカ、警察呼ぶぞコラ」どころでない圧で暴力的に当たられたとき。

もっと正直ありそうなのは、「これやばいケースかも」というアンテナまでは担当者単位で立てど、なんでもかんでも危険度をあげて、外したときの周り(職場内)の眼が…とかってのが、良し悪しなく”周りの目線”を大事に生きる親和動機タイプには大いにあるのではないかと。

彼ら彼女らが、素晴らしい共感性ゆえのお仕事をされているとはいえ、
もう一歩、そこは職業人格で毅然と跳ね返さないとダメなんだ、素人格でする仕事じゃないんだ、とより自覚的になって、自身の言動(判断)を即時に軌道修正できるスイッチのほうを、チェックリストより議論してほしいなぁと思ってしまいます。

素の人格がお優しいのはわかります。わたしみたいな冷酷人間にはとてもできません。
でもどの特性も、諸刃であり、職務の内容の一部には、必ずその優しさなり特性が、仇になるケースがあります。

素人格が、求められている職務(社会的なミッションでもなんでも)にそぐわない点があるとき、どの人も、どの仕事でも、”マインドセット”でもって、素人格と求められている姿との差分を補うこと。

運転と性格でも書きましたが、本当にこれなんです。

今回児相を例にとりました。想像の域ですみません。

結局、行動(表出した結果)が全てなので。
性格行動特性を扱う者としてはもとより、一介の社会人として、自戒を込めて。

にしましても、最近息子が写真の通り、お花が好きなのですが、話についていけない自分の女子力の低さ?常識のなさ?が気がかりです。よい週末をお過ごしください。

#私の仕事 #ニュースで語る #性格行動特性

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東京大学大学院教育学修士、外資人事組織系コンサルファームを経て2015年独立。専門は、性格行動特性を用いた個人/組織の行動変容、組織開発。 「ヒトミル」https://hitomiru.jp 運営中。 9歳男児と2歳女児の母。2020年7月よりステージⅢc乳がん闘病中。