だからって「決められる人になるリーダー研修」、なの?
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だからって「決められる人になるリーダー研修」、なの?

>リーダーとしての評価は、「良い意思決定をした。皆信じて付いてきた」>という意味で、未来で確定されるのです。

小職の師匠がブログでそう書いていました(※)

ふむ。
☑決めてくれること、
☑信じてついてきてくれる人がいること
これが帰納的にみたリーダーか。ふむ。

結果でしかないという話、納得です。

さて、問題はこの先。この先が、往々に雑で、有益な情報を社会にもたらしていない、と師匠同様に僭越ながらわたしも日々感じてます。
なので今日は、
どう雑か?本来はどう扱っていくと良さそうか?という話を。

雑さについて。
言葉の意味が単線的過ぎる、表層的過ぎるみたいです。

言葉にとらわれて扱ってしまうと、
では「決めることができる人は誰なのか?」「信頼されそうな人は誰なのか?」などと選ぶ思考になり、
古野さんがご指摘の通り、リーダーの〇条件、安易に設定され、
「決められる人になるリーダー研修」(!)なんかが平気ではびこる。

待ってほしい。

「決める」も「信頼される」も、頻出マジックワード。
単純なよくある一言のようで、
その形(実態)は多様性があるのです。

どういうことか。
Five Factors & Stress理論的に言えば、
「凝縮性」上の「えーい、太古の昔からこうなんだ。それ以外ありえん!」も「決める」の1つの形だし(典型的イメージかもしれない)
「弁別性」上の「過去データ参照の上、自社のリソースを鑑みると…XXXXゆえにこうでしょう」というのも「決めている」(まぁ“決断”というより“判断”という言葉が適切ではある)。
「拡散性」上の「“面白そう”がうずいたらもうすでに動いちゃってるし!」というのも「(面白そう!やろう!と)決めている」。

つまり、
自身の信念の強さからでも、
損得勘定の巧みさでも、
ぶっとんだ行動力と野性の勘でも、
「決めている」に変わりないのです。

同じく、「信頼される」についても考えてみます。

「受容性」上の日頃からのたゆまぬメンバーケアのおかげで愛される「ついてきてくれる」もあるだろうし、
「拡散・弁別」的なぶっとんだ発想×損得目利きの勘の鋭さみたいな点で
「この人には敵わんわ」的な「ついてきてくれる」もある。

したがいまして。
リーダーにはXXXが必要!とわかりやすさを優先させて言い切れば言い切るほど、現実からは遠のくのだ。

現実から遠のくとはすなわち、実態が見えなくなる、
それはすなわち、言動が見えない=対処のしようがわからない、ということなのです。

ですので。
組織開発の出発点も間違えてはいけない。

「決められる人になる研修」とか「ついてきてもらえる人になる研修」とか
そう表現したらばかばかしすぎる巷の「リーダーシップ研修」はノン。

わかりやすさは譲るが、マジックワードを真に受けず、
個々人の言動の発露をとらまえた丁寧な組織初期診断から、
組織開発は進めるほかないのだ。

組織初期診断といって、いきなり匿名のEngagement Surveyとか、
360°とか、ストレスチェックだけやっても仕方ないです。
じゃどうするよ?がわかるのは、言動の根源となる性格行動特性の聴取からはじめた組織開発だけです。

上記理由の説明にもなるし、
リーダーの話をしたら、フォロワーについても話したいのでそれは次回。

(※)http://www.human-logic.jp/blog/2019/02/28/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%92%E8%A9%95%E4%BE%A1%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%AF%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%A0%E3%81%91/?fbclid=IwAR1rdE64t2pjAvd8dLCiWBjjvhZZlmT9EJnFArkJF5pH72kgtlyJUDR0LMU

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東京大学大学院教育学修士、外資人事組織系コンサルファームを経て2015年独立。専門は、性格行動特性を用いた個人/組織の行動変容、組織開発。 「ヒトミル」https://hitomiru.jp 運営中。 9歳男児と2歳女児の母。2020年7月よりステージⅢc乳がん闘病中。