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それでもやはり、意識せざるをえない(小野美由紀のマガジン)

作家小野美由紀によるエッセイマガジンです。タイトル通り "それでもやはり、意識せざるをえない” 物事について、月に5-10本程度配信します。日々のエッセイ、恋愛、性愛、家族、また… もっと読む
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2019年11月の記事一覧

文フリに初めて参加した日

文フリに初めて参加した日

11月24日(日)文学フリマ。

寝坊。13時ごろ到着した流通センターは駅の構内から異様な熱気に包まれていて、ああ、こんなにも『表現したい』人が世の中には溢れているのだなあ、と改めて驚く。

プロの集まる場にはない熱気だ。

プロの人っていうのは、たとえやる気とか、愛があっても、何かのオブラートに包んで、そっと脇に取って置いているような雰囲気の人が多い。

「いえいえ、私はそんなもの持ち合わせてい

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「モダン・ラブ」でアン・ハサウェイ演じる躁鬱病の女性がリアルすぎて辛い

「モダン・ラブ」でアン・ハサウェイ演じる躁鬱病の女性がリアルすぎて辛い

今話題のアマプラオリジナル「モダン・ラブーNYの街角で」を見る。

30分×8話、単純な「男女が出会ってくっつくまで」の旧式的なラブ・ストーリーではなく、さまざまな形の愛情を描いたオムニバスで、1話1話が大変に濃い。

性別、年齢、立場、様々な事を超えて「愛」って成り立つんだなあ、人生って可能性の宝庫だなあ、と胸を打たれるお話ばかりなのだけど、特に私が心えぐられたのが第3話のアン・ハサウェイ演じる

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愛の適量

愛の適量

少し前のことだけど、編集者・エッセイストである太田明日香さんと京都でお会いした。

太田さんの家族に関するエッセイ「愛と家事」、"これは全部私のことか!”と思うほど激しく共感しながら読んだので、お会いできて嬉しい。

「愛と家事」というタイトルだけど、正確には「母と私と家族」みたいな内容だ(と、私は思った)。

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思い出すのは谷間の時間

思い出すのは谷間の時間

メンタル絶不調の中、編集者の今井勇紀くんとちんしょうなつよさんのイベント「NOBODY」へ。パーティーは久しぶり。噂では「東京中の同世代が集まった」とのこと。もう少し若かったら盛り上がれたかも、と思ったけど、よくよく考えたら若い時からパーティーで盛り上がれたことなんて一度としてなかった。

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