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おいしい生活 ~意識を超えた豊かさ

生活という言葉には何か意識を超えた豊かさにつながるイメージがある。
(「意識」は生態学的には自覚しているかどうかを問わない知覚による注意のモードであるが、ここではより一般的な意味で使っている。) 

生活とはまさに日常における環境との関り合いのことである。それは、生きることの基礎であり(知覚の基礎性)、直接的なものであり(知覚の直接性)、文化や技術などの蓄積の基盤である(知覚の公共性)。

生活には本来、知覚の悦びや生きることのリアリティが豊かに含まれているものであり、建築においても生活の持つ意味や価値を見直し、その豊かさを引き出せるようなものとして建築に定着させることが必要である。

そのように生活の豊かさをひきだせるものをおいしい生活と呼ぼう。

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