ライヴ覚え書き(2024/3)

2024/3/24
Two Buffalo Daughters @ polaris

 昨日(24日)はいろいろライヴが重なってたが、これに。
 バッファロー・ドーターのふたりによるライブで4人だと単数なのに2人だと複数。

 バッファローからリズムを抜いた編成だが、バッファローの歌もの曲もやるし、ドローンアンビエントな即興っぽいのもやるし、リラックスした音と演奏、ふたりのなごやかなやりとりもあって、実に気持ちよく、これなら一晩中でも聞いてられるなーと思ったり。バックの音が少ないので大野のキュートなヴォーカルが引き立っていた。

 ポラリスはできたばかりのハコだが、こじんまりとして感じの良いスペースだった。ビルの1階にあってあまりでかい音は出せないのかなと思ったが、来月はシュガー吉永、中尾謙太郎、松下敦というトリオでやるそうで、これは爆音必至でしょう。楽しみです。

 それにしても週末の夜のお茶の水の人気のなさはヤバい感じだった。

2024/3/23
TEIYU CONNECTIONS vol.2 @ CLUB Que

 じゃがたらのドラマー中村貞祐ゆかりのミュージシャンを集めて結成したバンドの2回目のライヴ。じゃがたらの曲ばかりやるというバンドで、この日はていゆうの67回目の誕生日でもあった。じゃがたらの南流石も参加。

  私がていゆう氏と知己を得たのはじゃがたらのメンバーとしてではなく、じゃがたらの弟バンドだったKUSU KUSUの事務所の社長としてだった。私は「Pati Pati」誌のKUSU KUSU番だったのである。この仕事を始めてすぐにPatI Patiで書くようになり、ジュンスカと共にクスクスもインタビューするようになって、必然的にていゆう氏とも面識を得た。でもKUSU KUSUが解散するとお会いする機会もなくなり、こないだのドミューンのGODZILLAレコード特集で、ジュネのマリア023のドラマーとして出演したていゆう氏と、たぶん30年ぶりぐらいにお会いしたのだった。

 この日はていゆう氏の誕生日を祝いクスクスの次郎君とSAY君も参加。ヴォーカルの次郎君と、この日は欠席だったドラムの宮田まこと君とは10年ぐらい前に一度飲む機会があったが、ベースのSAY君とはクスクス以来一度も会ってない。ギターのMU君も。

 とまあ、つい思い出話をしてしまうような、そんなノスタルジックなパーティーモードのようでもあったが、それだけでは終わらない。そのハッピーな雰囲気を一変させたのはゲストで参加したジャジーアッパーカットの桑原延享で、見た目はすっかりおっさんになってたけど、そのピリピリした緊張感はかってのじゃがたらのライブの空気を一番伝えていて、実にカッコよかったよ。近々ジャジーアッパーカットの旧譜が再発になり、久々のライブも控えてるそうで、なるほど桑原自身が現役モードに切り替わってるわけだ。
そして元クスクス番として嬉しかったのはていゆう氏がドラムを勤めた次郎君とSAY君のライブが、本当に素晴らしかったこと。特に次郎君は大袈裟でなく、ステージに登場した瞬間にパッと舞台の照明が明るくなったような華やかさで、実にステージ映えする。これがスターか、とマジで思った。客のあしらいや乗せ方も手慣れたもんで、さすがに今もずっと現役の歌手としてステージに立ち続けている人は違う。見た目も全然変わってないけど、その明るく笑顔が似合うパフォーマンスは、今やけに新鮮に思えた。SAY君も相変わらずイケメン。彼も今バンドをやってるそうで、そのギタリストも客演。じゃがたらの曲とともにクスクスの曲もやってたけど、イカ天でおなじみ「オレンジバナナ」とか、いまでも古くないすね。早すぎたヴァンパイアウィークエンドみたいなもん。今ふたり以外のメンバーがどういう状況なのかわからないが、クスクス再結成ライブの一回ぐらいやってもいいんじゃないの、と思いました。この日もけっこう往年のファンが集結してたし。

 もちろん、改めて書くまでもないかもしれないが、じゃがたらの名曲が立て続けに演奏され、今でも古びることのない曲の強度には改めて感動した。ずっと出ずっぱりでドラムを叩き続け、歌もうたってたていゆう氏のがんばりにも。若い頃みたいには叩けない、と言ってたけど、今だからこそできるプレイでもあったと思う。

 正直見る前は昔の知り合いに久々に会いに行くぐらいの気持ちが強かったけど、いろいろヤラレてしまったので、しばらくは個人的じゃがたらブームが到来しそうな予感である。2時間半踊りっぱなしで疲れてしまいメンバーの皆さんにはご挨拶できなかったが、またライブがあればぜひ参加したい。

2024/3/8
AA= @ 代官山ユニット


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