思い切って、社員と株主を、皆引き合わせてしまった結果。。
いきなりですが、皆さんには、嫌なことってありますか?
人それぞれ色々ありますよね。 かくいう僕も一応人間の端くれですので、同じように、嫌なことが色々あります。
その一方で、不思議なことに、個人として嫌なことや一番困難な選択が、
会社にとって最適ということも、経営者なら経験があるかと思います。
そして僕にとってのそれが『株主と社員を全体で引き合わせること』でした。
ではなぜそういったことを必要と感じ、そして施策として思いついたのか、その背景の一つに、前回記事で上げたこの施策が関係してきます。
上記記事内に記載したアンケート結果を見たり、
色々なヒアリングの背景を深ぼる中で、
「株主の顔が見えない」
「ここから先のステージがイメージしにくい」
「色々な人を巻き込んだ大きい一手を打ってほしい」
等の声があることに気づきました。
そんな中、思いついたのが、今回の会の実施でした。
では具体的に何をしたのか、
1,半年に一度の全社員合宿(オンライン)のコンテンツの中に、2時間ほど時間をつくる。
2,株主にお願い文面(背景や目的等)をつくり、依頼&時間調整する。
3,社員と株主を引き合わせた会を実施。当日は二部構成で会を開催。
このような形です。ここからはそれぞれ1~3について深堀って説明します。
1,半年に一度の全社合宿について
弊社では、半年に一度、全社合宿をしています。ここでは主に『緊急度は低いが重要度が高い象限』の課題にフォーカスしていて。
特に、今の社会情勢もある中、日頃リモートワークを全社で取り入れる中で、リモートはメリットが多い半面、反作用として、
部署最適化問題や、文化の薄まり、エンゲージメント低下問題等が生じやすい構造があります。
そういった課題の改善のためにも、合宿はすごく貴重な機会になっているなーと感じています。
一方、この合宿そのものも、メリットだけではありません。デメリットの一つに、マンネリ化問題、社内だけでやると盲目的になりすぎる、人数が増える中で全員最適化コンテンツがつくりにくい、等の課題がありました。
そこで、前回、前々回と、上場企業の社長にお願いして、全社合宿にサプライズ的に来ていただいたりしました。
過去開催時の写真
株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役会長 小笹 芳央様↑
株式会社デジタルホールディングス 代表取締役会長 鉢嶺 登様↑
そんな中、今回誰を呼ぼうかと考えたのですが、誰が良いのか、正直難しすぎまして。 そんな中、前述の背景もある中『だったらいっそのこと株主全員呼んでしまえばよいのでは!』と思いついたのでした。
*ちなみに合宿では、他にもこんなことをしました。
(社員以外の人たちにも、どんなことしたのか、開示できたら良いなという意味も込めて)
・社員同士での1on1
・課題やテーマごとにユニットをつくって話し合うワーク
・会社の課題について、全体でディスカッション&施策決め
・内定式(インタビューや、手紙等)
・バディ制度発足と、当人同士で未来に向けての未来メール作成
・株主&社員交流会
・その他自由な雑談空間や語り空間
毎回課題もあるけど、今回は全体を通してすごく良い合宿だったなと感じたし、前回よりも良かったという声が多かったのは、嬉しかったなーと。
*ちなみに合宿分は、別日でお休みできるようになってます。
2,株主に依頼をし、伝達をする
さて、そうして思いついたはよいものの、そもそも本当に実施するか、株主にどうお願いしようか、これまたひじょーーーーに悩ましくて。笑
まず前提として、『アイデアとしては良いが、そもそも開催そのものに、結構リスクあるな、怖いな』と思いました。
というのも、まず対株主サイドで言うと、通常、経営者や経営陣が、株主とコミュニケーションするシーンが多いかと思います。
そんな中、その範囲を社員まで広げると「なんだか社員のあの発言や回答レベル低いな、雰囲気ちょっと微妙だな」と思われたりするリスクも増えます。今回は、内定者などもいたので、なおさらです。
次に、対社員サイドで考えると「株主めっちゃ怖い、違う生き物で共感できないな、評価されているみたいで緊張する」等となる可能性もあります。
株主の意見と経営の意見が違かったら、経営の求心力が下がることだってあるかもしれません。
多面的なリスクがあるからこそ、思い付きだけで判断せず、一旦慎重に思考しました。そのうえで、最終的に2つの方向に対して、自信がありました。
1株主の人間性、株主との関係性
2社員の人間性、社員との関係性
結果、この両者なら引き合わせても大丈夫だな、と思えました。
*なので、僕はこの記事を通して、この施策を全ての会社におすすめしたいというものではないことを改めて伝えさせていただきます。
ただ、下記4象限のうちこの右斜め上の象限に当てはまるケースにおいては、最適化される施策だなと思っています。
そうして決断した上で、株主に文面をつくり、相談兼お願いをしたところ、皆さん面白い、と言って快諾してくださりました。
(1社様だけどうしても時間の都合上合いませんでしたが、それ以外の全社が来てくれたことは、驚きでした。)
実際に送った文面の一部↓
3,当日の二部構成での会について
そんな中、迎えた当日。当日は二部構成でコンテンツをつくりました。
第一部は、zoomのブレイクアウトルーム機能を使い、少人数単位での深さ重視での交流を目的としました。
↑第一部の写真 こちらのチームでは、投資家の方のお誕生日をお祝い↑
第二部は、全員zoomに集結し、広さを重視した空間をつくりました。
実際に第二部ではこんなような質問が色々出て、ハラハラしながらも面白い時間になりました。
実際の質問(一部)
・投資家の皆様が仮に社員で、転職を考えてた場合、オンリーストーリーに
転職したいと思いますか? →思う場合、思わない場合、それぞれ理由も教えていただけますと幸いです。
・オンリーストーリーに投資を決めた理由
・投資家は企業のどのようなポイントを見ているのか?
また、投資等の意思決定する際に心掛けていること。
・たくさんの人・会社があるなかで、利益等関係なく、応援したいと思う人
と会社の特徴を教えて下さい。
それぞれ性質と目的の違う二部構成にしたのは、
間延びさせずにすごく良かったなと思いました。
*一部と二部のコンテンツ対比表↓
結局やってみてどうだったのか
結論として、やってみてすごく良かったです。
実際に参加した株主側からも、社員側からも、思っていた以上に、すごくポジティブな意見をもらうことができました。
株主の声↓
参加した社員からの声
・役員が口を揃えて「投資家に恵まれている」と言っているのを、
身をもって感じることができた。
・正直投資家の方たちはビジネスをドライに見られているのではないのか
と思っていたのですが、どなたも人を大事にされていたのが意外でした。
だからこそもっと人という側面を磨いていこうと思いました。
・普段存在としては認知しているのものの顔やどのような方々なのかが
知らないままでしたが、今回の場をきっかけに投資家の皆様が本当に
オンリーストーリーのことを好きでいてくれてることや応援してくれ
ていることが伝わり非常に良い機会でした。
・投資家の皆さんと、ワンチームになり、「つよいい会社をつくりたい」
とより一層、本気で思える時間になりました。ビジネスパーソンとして
だけでなく、人として勉強になることが多かったです。
良かった点だけでなく、課題も正直に伝えると、めちゃ事前に怖さあったのと、司会進行が難しかったです。笑
第一部では、自分が見ない空間で、任せるという不安と難しさがあり、
第二部では、多い人数や途中入退出もある中での時間や人のマネジメントなどが難しかったです。
そのうえで全体としてうまくいったのは、シンプルに参加者のスタンスが圧倒的に良く、やりやすかったからであり、だいぶ助けてもらいました💦
難しさがあり、緊張感もあったのですが、やってよかったです。
やってみてわかったのは、僕自身の経験と成長と糧になったことで。
世の中全体で見た際に、株主と社員の関係性は、性悪説で見た際に、時に利害の不一致や対立構造になるケースもあると思っていて。
ただ、本来はつよいい会社をつくるための、つよいい1つのチームであり。
*伝わりにくい例えすると、国と国同士が、宇宙人の侵略に対して、国を超えて一つの地球という単位で立ち向かうようなイメージ。
1つのチーム感が生まれた瞬間だなと思ったし、この人たちの選択を自分は肯定したいんだなと、再認識できました。
最後に
まず今回参加頂いた、株主の皆様、ありがとうございました!最高のスタンスと最高の会でした!!大好きです!
また合宿、そして会に参加した社員の皆、おつかれさまでした!良い時間になってもらえたら、幸いです。いつもありがとう!
また、今回合宿にあたり、その間会社を回してくれた、アルバイトや派遣の方々等、メンバーの皆さん、ありがとうございました。僕らがいない間も、すごくスレ等能動的に動いており、力強さを感じました。
そして何より、お休みもらったので、連絡対応等、遅くなってしまった面もあるかと思いますが、ご理解いただいた方々、何よりいつも応援頂いているお客様、本当にありがとうございます。 CSメンバー中心に、パワーアップできたかと思うので、より提供価値向上に努めてまいります。
余談ですが、経営したり資金調達したりしていると、株主や社員との関係性どうなの?と聞かれる機会もあるのですが、そこについて『関係良いですよ』と僕が言うのも、なんだか変だなと思っていて。
一つの基準として、この会をやっても良いと僕が思えていて、会が比較的うまく行ったことというのが、一つの対外向けの証明要素なのかなーと思いました。
最後に、本記事は、エクイティで資金調達等をして、株主と社員を抱えているような経営者の方にとって、特に刺さりやすい記事かなと思っています。
そんな方も対象となるお知らせを最後に1つだけさせてもらえればと思うのですが、今度11月4日の20時から、平成生まれの経営者会をやろうと思っています。そして、参加者のFacebookグループもつくります。
無料で、オンラインで、参加者絞ってゆるりやろうかな、と思っているので、興味ある方いたら、ぜひご参加下さい^^
*参加希望の方は、下記Facebook投稿のコメント欄にコメント頂ければと思います。
*参加条件等、投稿に記載してあるので、確認の上、参加コメントよろしくお願いします!
嬉しいことに、思っていた以上に応募集まってきている。。。
以上、本記事が誰かのプラスになれば幸いです。ありがとうございました^^
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