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【特別版】ひふみ投信について

たびたび申し訳ありません。
このマガジンはインタビューで構成する予定でスタートさせたのですが、未だ次回企画が定まっていません。

今回は、投信ブロガー rennyの『ひふみ投信』についての今の捉え方をご紹介します。

最初に結論を書いておきます。

これからも毎月、これまで通りのペースでコツコツ追加投資を続けます。

『ひふみ投信』とは設定以来のお付き合いですから、もうすぐ10年です。ただ『ひふみ投信』の運用を担うレオス・キャピタルワークス、藤野英人さんとのお付き合いとなると、14年以上になります。

初めてお目にかかったのは2004年春でした。その頃、設定されたファンドが『レオス日本成長株ファンド(愛称)鞍馬天狗』、レオス・キャピタルワークスが実質的に運用を担う、最初のファンドでした。残念ながらこのファンドはもう存在しません。繰上償還となりました。

2004年4月12日に設定されたこのファンドは、設定当時、楽天証券の前身、DFJディレクトSFG証券で取り扱われていました。"あること"をきっかけに藤野さんの当時のブログを見つけて、そこをきっかけにWeb経由でコミュニケーションが始まりました。

"あること"とは当時、ダイエーの再生を誰に任せるか、という入札に参加していたキアコンという会社に私が関心を持ったことです。このキアコンを率いていたのが澤田貴司さん。今はファミリーマートの社長さんですね。この澤田貴司さんの名前でWeb検索した際に偶然、本当に偶然、見つけたのが藤野さんの当時のブログだったのです。

「一度遊びに来ませんか」

そんなお誘いを受けました。当時のレオスさんは半蔵門駅・麹町駅が最寄の「番町」エリアにオフィスがありました。オフィスにお邪魔して、ランチをご一緒しました。何を話したかは、恥ずかしながら何も憶えていません。当時の私は、勤務先で携わっているベンチャー立ち上げに心躍らせていた頃でしたから、その会社の話をしたんだと思います。ベンチャーキャピタル投資が私の仕事でしたが、今にして思えば、投資、株式投資のことは実のところよく分かっていなかった、いや、全然分かっていなかったですね。そのランチの後、藤野さんのファンドに少しだけどお金を託してみよう!そう思ったのです。当時、"鞍馬天狗"にコツコツ追加買付する仕組みは無かった、それどころか、分配金の再投資も出来なかったんですよね。レオスさんにとっても当時の"鞍馬天狗”のスキームには色々、多くの制約があったのだと想像されます。この"鞍馬天狗"が『ひふみ投信』誕生に大きな影響を与えたのは間違いないと思います。

それから数年、再び、レオスさんにお邪魔する機会を得ました。

『ひふみ投信』設定の直前で、リーマンショックの9月15日の少し後のことでした。その頃の私は依然ベンチャーには関わっていましたが、もはや(新たな)投資ではなく回収でした。他方、投信ブロガーとして様々のファンドを見ることが増えていたので、株式投資についての理解や考え方が、藤野さんにはじめてお目にかかった頃に比べると、いくらか成熟したものになっていたように思います。

「資本市場を通じて社会に貢献する」

レオスさんの企業理念、初めてお目にかかった時に持っていたイメージと、『ひふみ投信』設定前夜に持っていたイメージは、私の中で随分と違ったものだったように思います。より強く共感していたように記憶しています。初めて藤野さんにお目にかかった折にはよく分かっていなかったと思います。

『ひふみ投信』の設定からもうすぐ10年。外的な環境の大きな、沢山の変化は当然ですが、レオスさんの中でも非常に沢山の変化、様々なご苦労があったと思います。それはまだまだ続くのでしょうけど、レオスのチームの皆さんなら、これまでの経験を活かして、次々とやって来るハードルを乗り越えてきっと「資本市場を通じて社会に貢献する」という理念を実現していくことだろうと私は思います。

ちょっと前置きが長くなりましたが、直近の『ひふみ投信』に対する私の捉え方です。論点としては次の3つくらいがあるのではないでしょうか。

1.もはや国内中小型株投信ではないじゃないか!?米国企業等の外国株式もファンドに組み入れているけど、どうなんだ?

2.規模が大きくなり過ぎたのでは!?投資家の質はどうなんだ?!

3.パフォーマンスはどうなるの?

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