点数を上げるノート③~計算編
ノートにどう計算を行うのか。実はそれだけで成績は変わってきてしまうのです。上手な計算方法を一緒に考えてみましょう。
1つのミスが命とり
算数のカラーテストや中学の数学のテストのほとんどは、計算からはじまります。計算問題はもっとも基本的な問題で、もっとも点数の取りやすい問題だと考えられている、そう言っても過言ではありません。
ところが実際に計算のやり方がわかっていても、計算問題をとりこぼしてしまうことはいくらでもあります。また本来はわかっていて欲しい「基本的な問題」でも、実際には解けないこともまま多く起こります。
計算はある程度わかっていても、点数にはならないのです。完璧に、ミスなく解くことが求められるのが計算です。となると、テストに至るまでの練習がとても大切なのは言うまでもありません。
ミスから逆算する計算練習
ミスは起こります。例えばノートに問題を写し間違える。例えば途中式のどこかで写し間違える。これらも重大なミスです。もちろんそれだけではなく、基本的な足し算、引き算、かけ算、わり算、小数や分数の計算などでのミスも頻繁に起こります。
中にはどうしてこういうミスになったのか、よくわからないミスも散見します。そしてそうした答えの殆どは子どもたち自身も説明できません。
様々なミスが起こらないように、普段から備える必要があります。お子様自身が良くあるミスの傾向から、練習方法を工夫していかなくてはなりません。以下にいくつかまとめてみますね。
写し間違いを克服する
途中式を写し間違い失点してしまう子は、常に写し間違いをしていると想って間違いありません。とすれば、普段から練習方法を工夫し、写し間違いが起こらないように工夫することが一番の近道です。
ではどうして写し間違いが起こるのでしょうか。理由はいくつかありますが、良く見られる原因の一つが字の汚さであったり、字の大きさです。字が汚く、あるいは小さいので正しく写せないのです。
普段から字を丁寧に、大きく書かなくてはなりません。字を丁寧に、大きく書くことはとても大切なことです。どんなやり方でも構いませんが、叱るだけではなく、子ども達の意志で字を改善させることが必要です。(動機づけについては別のテーマで記述します)
ノートはもう一つの脳
四則計算でミスする子もいます。ではどうしてミスをしてしまうのか。その大きな原因の一つに、「暗算をしてしまう」というものがあります。面倒くさいからとか、わかっているからとかお子様方はおっしゃいますが、暗算はミスを誘発しやすいのです。
ノートをもう一つの脳だと思いましょう。知識を蓄え、思考することが出来る。それがノートです。ノートを使うことで脳が2つになるのですから、お勉強は当然行いやすくなり、成績も伸びやすくなります。暗算はもう一つの脳を使わないのと一緒です。
ノートにしっかりと計算を書くことがいかに重要かわかるでしょうか。途中式をきちんと丁寧に、大きく書きながら、暗算はやめてください。先生のようなプロでも暗算は滅多に行いません。
計算用紙をケチったらミスが出る。
筆算を行う際、授業の板書と一緒のノートに書いてしまうと、授業内容とただの計算が混在したノートになってしまいます。ですから単純な筆算であれば、別の紙を用意し、分けて書くことをオススメします。
新聞折込チラシ、画用紙、ワラ半紙などなど、なんでも良いので、計算用紙を用意してください。暗算撲滅です。そうすれば計算のミスは一気に減っていくでしょう。
小学生の男子に多いのですが、ノート買っての一言を言い忘れることで、計算をとても小さく行ってしまう子がいます。これは全く本末転倒。下手をすればより計算が出来なくなってしまいます。しっかりと計算練習をしてもらいましょう。
計算が出来ない理由は他にもある。
計算が出来ない理由は他にもあります。例えば授業内容をわからないままにしてしまったり、学校の授業が終了した後、復習という形で問題を必要数解かなかったり。考えればもっともっとあると思います。
もちろんその都度解決策はあります。ただ今回ノートを使って解決するというテーマでしたので、一部の課題に絞らせていただきました。今後も様々な角度から計算ミスを克服する方法についてお話させていただきますね。