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「モノより思い出」は、歳が進むとそうなる

なので、老後に2千万円は要らない可能性はけっこう高い!
これが今日言いたいことなのです。

私は今年61歳になりまして、妻にそそのかされて断捨離を開始しました。でもなかなか捨てられません。捨てられないのはモノに思い出が残っている場合もあるけど、もっと多いのは「あー!まだこれ使えるじゃん!」と思って捨てるのが勿体ないモノがいっぱいあるからです。そういうモノはけっこう多いです、というか、まだ捨てるに勿体ないと思って持っているから捨ててないわけなんですね。

そういう勿体ないを断って捨てるのが断捨離ですが、コイツは難易度が高い行為なんです。なかなか断てない気持ちを断捨離する極意は、そのモノをハンマーでぶっ叩いて壊してしまうのが効果的だということはわかりました。壊れたモノはもう勿体なくなくなるので、あっさり捨て去ることができます。

そんなふうに断捨離ノウハウを積んでは毎日コツコツと断捨離を続けていたら、このところ物欲が無くなりつつある自分が自分でも分かるようになってきました。買いたい衝動が起きても、どうせいつかハンマーでぶっ叩いて破片をゴミ袋に入れる日がのことをふと想像してしまって「やめておこう」となることがほとんど毎回なんです。

そんな気持ちで自分の部屋の中を見渡すと、今まで買い込んだモノがすごくいっぱいあるのが見えて、それぞれに安くないお金払って買ったんなぁ、とか、それを合計するとものすごい大金になるのを想像したりなんかすると、更に購買意欲が減るんです。結局みんな最後はゴミにして捨てるのですからね。

こういう自分の心の変化は、もう61歳という高齢者お仲間入り世代である自分にとっては、老後のお金を減らせるので、とても都合がいいことだと歓迎だ!そう思い込むことにしました。

その一方で、最近妻はせっせと思い出づくりを積み重ねることに余念がないんです。今のところ妻の思い出づくり作戦の戦法は旅行に行くことです。歳とって旅行に熱を上げることは「然もありなん」なことですが、でもコレけっこうお金がかかるんです。ただ、モノも思い出も両方お金使うよりも片方だけなだから、まだ家計は助かるのかもしれません。

あの悪名高い「老後に2千万円必要論」は、私としてはあながちハズレではないと思いますが、2千万円の中には死なずに生きる最低限の生活費用だけでなくて、それなりに豊かに暮らす費用も入れての2千万円だから、モノを買ったり旅行に出かけたりする費用も入っているのです。なのでモノはほとんど無しで思いでづくり費用だけが要るのだとしたら、2千万円の半分の1千万円で足りやしないかと、そう私は考えます。

詭弁のように感じる方々も少なくないと思いますが、歳とるに連れてお金あまり使わないようになってくる人は少なくないと思うんです。最後の方まで思い出づくり費用は要るとは思うけど、もっと歳とると旅行すら行くことが難しくなりますから、最後の方は医療費が少し積み上がることにきっとなるんでしょう。

今私の欲しいモノは、今も今後も続けるだろうボラ活で使うための長靴です。
今の長靴は10年前に買ったハンターブーツですが、靴底すり減って側面に穴があいてしまいました。次のブーツがたぶん現役ボラ活の最後の長靴になることでしょう。

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