「手弁当でボランティア」をはじめる前に考えたい、お金のこと

そのボランティア活動は、はたして本当に手弁当だけで済むでしょうか?

ここで言う「手弁当でボランティア」というときのボランティアは、暇なので何かしたいけど、どうせするなら社会貢献になるようなこと、という意味のボランティアのことで、災害ボランティアとか人道ボランティアとは違うものです。

趣味の延長のようなものと言ってもいいかもしれません。自分には得意なことがあるとか意欲があるので、それを活用して社会貢献しながら自分も楽しむというスタイルのボランティア活動です。グループを組んで取り組むこともできるし、単独でやれることもあるでしょう。

たとえば定年後の定番?の「ボランティアにでも参加してみるかな!」

と、こういうノリの時です。
定年後は「勤めを辞めてから」という意味で、まだ元気だけど会社生活を卒業?してから、家に居たら暇になったし何かすることないかな?と物色を始めるお年頃がひと昔前は定年後という感じでした。

そういうお年頃になると世間の方からも物色対象にされていることを本人さん達は意識できないかもしれませんが、ご近所のいろいろなグループや全国組織的なNPO法人が、ウチに来てくれないかなぁ、と虎視眈眈しています。ただ誰でもいいからウチに来て欲しいとは彼らも思っていません。ウチに来て実際に活躍できるだろう人を、あの人かこの人かと待ち伏せしているのです。なぜなら10人来ても最後に残るのは1人居るかどうか??が実情なのです。逆に、その10人の1人に当選してしまったら「是非一緒に手を取り合って!!」のラブコールが執拗に迫ってまいります。

ラブコールされたら、気分はとても良いものです♪

会社を辞めてもオレはこんなふうに世間から人気があるんだ♪と有頂天になれます。ここから先、ボランティアの世界に足を突っ込む段階になりますが手弁当のタダ働きでもいいや!と思える人は進んで行くことができます。が、ここですごく大事なチェックポイントは、その仕事、ほんとうに手弁当ぐらいで済むのでしょうね?ということを調べなければなりません。

お弁当持参ぐらいの出費で済むならいいのですが・・・

ボランティア活動って、すごく自分のお金の持ち出しになることがある!のですよ

騙されて持ち出しになることは、私の経験ではありません。
騙すつもりの団体なら、最初からそういうニオイがするだろうから危険を察知できますが、ボランティアで社会貢献しようとしている団体にはそういうのは少ないと、そう思えます。甘いかもしれないけど。

問題は、決して騙されるわけじゃないけど、結果としてお金がどんどん出て行くボランティア活動のことです。
そんな事にならないかどうか、ちゃんと見て、想像して、予測して、見積もってみなければならないと思います。

どういうところがチェックポイントか?

私の経験からありがちなことをまとめると・・・
・参加するための交通費がかかり過ぎ:そこに行くのに往復いくらかかって年に何回参加するのか
・活動のための機材購入にお金かかる:服とか靴はそれ用のものが要るでしょう、その他に道具とか本とか、さらに消耗品までけっこう要るとなるとお金けっこうかかります
・つきあい費が想定外:活動が終わってから居酒屋で一杯なんて習慣になっていないかどうか
・活動の暗黙強制があるってことも:自由参加ならいいのですが、人員不足なら旅行先から飛行機乗ってでも戻って来なきゃならなかったりして?「何とか戻ってこれへん?」みたいな泣きは少なくないです。
・寄付とかなんとか:こんなのが定例化していないかどうか
・会費:これだけは入会のときに分かります
この中でよくあるのが交通費と機材費が予想外に出費嵩むことです。

手弁当ぐらいははまあ良いとしても、こんなにお金出してこの仕事かよ!と後悔先に立たずは割と目前に来ています。
じゃあ辞めようか、と思っても、その頃すでに役立つ人材になっている場合は「辞めないで!」のラブコールの嵐で辞められないかも。

さあどうする!

明日は、それでも「やる!」「進む!」と決心することもあるんだよ、ということを書きたいと思います。

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