◆ウガンダ 元子ども兵社会復帰支援センターでの訓練再開。未来を照らす希望をもって
ウガンダでは2020年3月20日から約7ヶ月間、政府のコロナ対策で学校や人の集まる活動は禁止されていました。しかし10月中旬に、最終学年の子どもの教育や弊会の職業訓練の再開が許可されました。
元子ども兵社会復帰施設でも、感染対策をとり、政府から再開の許可も得たため、 10月18日からロックダウン下の生活を乗り越えて、 生徒たちが戻ってきています。 ロックダウンによって遅れた分、この2か月間は1日の訓練時間を長くして、集中的に訓練を行なって来ました。元子ども兵たちは遅れを取り戻そうと、放課後や土日にも、自ら施設に来て職業技術の習得に励んでいました。
↑訓練を再開した洋裁クラス
本来であれば2020年12月に技術訓練を修了し、2021年から開業していく予定でした。しかし、訓練を2021年5月までに延長することにしたため、12月には10月に再開した学期の修了式を行いました。
ロックダウン下は大変な生活を強いられましたが、2020年度の訓練を無事に終えることが出来て嬉しく思うとともに、修了式での皆の顔を見ていると、どんな逆境におかれても、希望を失わず、前に進んでいこうとする元子ども兵たちのたくましさと柔軟な力強さを感じました。
↑10月から再開した学期の修了式
また、元子ども兵と共にその子どもたちも施設に戻ってきて、10月以降はとても賑やかな雰囲気になりました。学校に行けない中、お母さんと一緒に施設に来た子どもたちが元気に遊んでいる姿を見ると、将来への希望や明るさを感じます。
↑施設に戻ってきた子どもたち
今も夜間外出禁止令や、最終学年以外の子どもたちの学校教育は再開されていない状況で、 コロナは住民生活に大きな打撃を与えています。コロナ禍でも、 元子ども兵や最貧困層の人々が自分の生活を再建できるように活動を続けています。
コロナに翻弄された一年でしたが、日本の皆様のご支援のおかげで、再び元子ども兵たちも希望に向けて歩み始めることができています。 支援してくださる皆様、本当にありがとうございます。
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記事執筆/海外事業部 小川真吾 編集:鬼丸昌也
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