京都の街に出てきました

くるりが沁みるよな。

新しい街で暮らし始めた。
夜遅くにスーパーで買い物をしたが、なんだか旅行先でビジネスホテルに戻って食べる夜食を選んでいるような感覚だ。
まだこの街の一員になりきれていないのだ。
家に帰ったって落ち着かない。だってほとんど何も揃っていない。
今何が1番欲しいかって、ぬいぐるみだな。寂しい気持ちを紛らわすためにふわふわを抱っこして寝たい。ぬいぐるみは必要なもの。勉強になった。

ガスの開栓がまだなので、お風呂に入れない。
幸いにも近所に銭湯があったので行ってきた。
番頭は愛想なし。しかし、お風呂は清潔やし、割と新しめのようだ。おばあさん同士が背中洗いっこしたり、「また明日〜」と挨拶しているのを見て、当たり前だけどここにも日常があるのだな、と思った。
私も馴染めるのかな。そんなに通う予定は今の所ないけどな。
常連ぽいおばあさんに、背が高いねと話しかけられた。こういう何気ない交流は嬉しい。コロナで粉々に散らされた人々との交流。人に飢えているのかもしれない。
帰り道に大きな月と明るい星が輝いている。この街でもきれいに見えてよかった。街は静かだ。うまくやっていけそうな気がするよ。

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