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ユニクロで服を買う罪悪感

ユニクロで仕事用のニットを買った。
限定価格や値下げされたものを狙って選ぶのだが、こんなに安くてもいいのだろうかと心配になるくらいに安い。
私の仕事着は8割がユニクロで構成されており、今日も仕事帰りユニクロの服を着てユニクロのレジに並んだのだ。
職場でユニクロの服がかぶる、いわゆるユニ被りは案外ないもので、逆にみんなどこで服を買っているのかと不思議に思う。

いつもユニクロで服を買うと、「安く買えた!」の喜び8割と「安価で大量生産された服を買うことに喜びを見出してしまって…」という自責の念2割が入り混じり、少し複雑な気持ちになる。
もはやオシャレは特別になり、日常着は生活必需品として安価なものに手を伸ばす。そうして私も知らぬうちにアパレル業界の衰退に加担しているのか。多様化が失われ、みんなユニクロやしまむら、ザラを着る画一的な世の中にはなってほしくないと思っているはずなのに。
オシャレは楽しいものだがお金がかかる。私は今の収入からその費用を捻出する余裕はない。一番に切り捨てる娯楽とも言える。
収入を伸ばさずに安い服を買う現状に甘んじている自分は正しいのだろうか。

しかし、ユニクロは昔に比べて格段にオシャレになった。普通にユニクロだけでコーディネートが成立するのだ。
また、ユニクロは値段からするととても高品質だ。そこらの服屋で同じ値段でウール100%のニットを探せと言われたらまず無理だろう。大量生産の為せる技である。

ユニクロのない生活など考えられないくらいに依存していると思う。それも罪悪感を膨らませる一因ではあるのだが、きっとこれからも買い続けるのだろう。せめて休みの日だけはユニクロの服に袖を通さないでおこう、というささやかな抵抗もどこまで続くのだろうか。

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