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インド出張話

おはようございます、渡辺です。今日はインド出張での失敗話です。 
仕事でインドの工場に行き月曜から土曜までの予定でした。
月曜朝中部セントレア空港を出発し、シンガポールで乗り継ぎ、インド南のバンガロールという
都市に行きました。名古屋から約8000KM、ほぼハワイまでと同じ距離で
飛行機で14時間ぐらいでした。空港到着すると、”あー意外と近代的な空港でいい感じ”
なんて思っていました。

到着ロビーに着くと、現地事業体が準備してくれたドライバー付きレンタカーの
おっちゃんが ”ミスターワタナベ”という看板持って待ってくれていました。
”インド安心安心”とっても順調” なんて心に思いつつ
”ワタナベさーん” なんて喋るのに 日本語は全く喋れません。
初めてのインド始まりです、道ゆく車のホーンがプープー鳴りまくり、THEインドです。
夜中12時でしたが、25度ぐらいで、乾燥していて気持ちよかったです。
”さあどんなインドになるのやら”と思い

とりあえずドライバーと握手してホテルに向かいました。次の日からはお仕事です。
月曜から金曜まではお仕事で、夜はレストランでカレー三昧です、
バターチキンカレーとナンです、美味しいですね、それに引き換え、工場の社員食堂では
1月300円で食べ放題のカレーは本当にまずく、分かったことは、簡単で
美味しさは概ね値段に比例する、という当たり前のことでした。そんなこんなで
 
土曜日はインド出張最終日を観光として、現地駐在員1人と僕と同じ出張で1週間長く滞在する人
僕の3人、あと現地人ドライバーで1日バンガロール市内観光というものでした。

朝から、 ”めっちゃハイテンシション、天気もいいし最高!”なんて呑気でした。
僕は観光後直接空港に向かう予定でミニバンレンタカーのラッゲージに
スーツケースを入れて貴重品は手提げカバンを持って観光に出かけました。

”手提げかばんをしっかり持ってれば大丈夫、安心安心”なんて呑気でした。
朝からローカルマーケット観光や宮殿観光で、”これぞTHEインド!” と
かなりのハイテンションでした。

そんなこんなで、夜になってみんなでごはん食べて
飲んでとてもいい気分でした。そこではもう ”インド最高!” ”カレー最高”
とか言ってしまいました。そろそろ出発時刻です。

どういう予定かというと、夜11時にバンガロール空港出発時刻です、まあ2時間前に
空港到着すればいいのですが、安全をみて3時間前の8時に着くように夜のレストランを
出発することにしました。現地駐在員と1週間長く滞在する同僚はそのまま、レストランで
ご飯食べて、僕とドライバーで空港に向かいました。
まあその20代のドライバーが来月結婚するらしく、彼女に電話して、電話越しに
チュツチュしてなんだか楽しそうで、こちらものっていました。

そんなこんなで予定どうり8時に空港到着して、ドライバーと一緒に記念写真撮って
”もう2度とあわないけど元気でね”と握手して、さよならしました。
この後悲劇が始まります。
その後スーツケース持って空港入り口に差し掛かると、インドではEチケットと
パスポート見せないと空港内に入れないのです。
”やべー!! カバンを車に忘れた! スーツケースの中は下着だあ”
カバンの中には ”パスポート、サイフ、仕事の機密書類、会社PC 全て入っている!!!”
なんて叫びました。
一瞬焦りましたが、そこは僕です、”世の中携帯という無敵の武器がある”それは僕のポケットに
入っていると思い、さっそくドライバの電話番号はわからなかったのですが
駐在員に電話かけて、ドライバーを至急空港まで戻ってくるように伝えればいいと思いました。
その間5分、楽勝です、まだ時間はたくさんあります。

駐在員に電話かけてもつながりませんでした、”まあそんなこともあるよね” と思い
2回目3回目つながりません、10回目かけたとこで今度は、お腹がゴロゴロです。
カレー食べ過ぎました、トイレに駆け込み、その後電話かけてみましたがつながりません
20回 30回 ちょっと焦ります、パスポートもクレジットカードも無く
インドの空港で一人ぼっちです、不安になってきました。周りはチョビひげばかりのインド人
バンガロール人口800万人で日本人は800人、日本人に会うことはありません。
携帯の電池も少なくなり、ますます不安になります、40回50回電話かけてもつながりません。
すでに1時間経過です、そう9時です、出発2時間前です。
その時ふと気づきました、すでに1時間たったということは、仮に今電話繋がって
戻ってきたとしても、1時間は待つことになる、おやおや、これでは飛行機に乗れない!
焦りますね、最悪です、始末書ものです、しかもカバンを忘れたなんて、恥ずかしいです。

そこで思いつきました! ”なんで思いつかなかったのだろう” と叫びながら
1週間長く滞在する同僚に連絡取ればいいじゃん、そこから隣の駐在員に連絡とって、、
その同僚の電話番号はわからなかったのですが、同僚の同僚にラインで
”緊急事態発生!パスポート無くしました!” と同僚の同僚に打って、至急駐在員に
電話もらえるように頼みました。その後は 手を合わせて祈りました。
”ガンジーさん 僕を助けてください” と・・・・・

” やったー!!! ついに電話かかってきた、女神だ!!” はっきり言って、なんの宗教か
訳わからなくなっていました。駐在員が60回も電話かかってどうしたものかと思ったと言って
いましたが、とにかく至急ドライバーを空港まで引き返すように言ってと言って
待つこと10分、ドライバー戻ってきました、近くで油を売っていたらしく
そこでドライバーが一言
”意外と早く会えたね”  と こちらは ”もう二度と会いたくないわ!!” って
結局2時間前に空港に入って、なんの問題も無く過ごせたのでした。
おしまい。